ポートフォリオ・マネジメント(ぽーとふぉりお・まねじめんと)
投資の意思決定プロセスは、(1)投資目的の明確化 (2)制約条件の明確化 (3)投資目的と制約条件の両方を踏まえた上での個別具体的な投資方針の設定 という3段階からなります。この意思決定プロセスは、機関投資家も個人投資家も同じであって、このプロセスに従って意思決定することで、証券投資の合理性が確保されます。
(1)の投資目的の明確化においては、①必要収益率 ②リスク許容度を決めることが重要です。
(2)制約条件の明確化の段階では、個々人の置かれている状況にはよりますが、おおむね以下の5つを念頭に置いておくべきと考えられています。
①流動性
②投資期間
③規制ならびに法的な考慮
④税務上の考慮
⑤固有のニーズ
(3)投資方針の作成については、①アセットアロケーション ②分散投資の程度 ③リスクの考慮 ④税金の考慮 ⑤現金収入の確保、などについて具体的な指針を確定する必要があります。