証券決済リスク(しょうけんけっさいりすく)

証券決済リスクの大きさを決める要因は、①取引の「金額」と②取引から決済までの「期間」であり、証券決済リスクのリスク状態の金額は、「金額×期間」の積によって計算されます。つまり、取引の金額が大きいほど、また決済までの期間が長いほど、証券決済リスクは大きくなると言えます。

 

証券決済リスクの分類

リスクの種類 リスクの概要 リスクの原因
1.リスクの発生時期による分類
元本リスク 決済プロセスに入った後のリスクであり、未決済の資金または証券の全額を受け取れないリスク 取引相手の信用リスクやオペレーショナル・リスクの顕在化
再構築コストリスク(決済前リスク) 決済プロセスに入る前のリスクであり、対象証券の価格が変動するリスク(市場リスク) 取引相手の信用リスクの顕在化
2.原因となる基本リスクによる分類
信用リスク 取引相手が、資金の支払いまたは証券の引き渡しを、決済日および将来のいかなる時点においても履行できないリスク。発生時点によって、再構築コストリスクまたは元本リスクにつながる。また、流動性リスクも発生する。 取引相手の破綻・経営問題
オペレーショナル・リスク 事務ミスやコンピュータ障害などによって予定通り決済ができなくなるリスク。流動性リスクや再構築コストリスクへ発展する。最終的には資金・証券が回収されるため、信用リスクにはつながらない。 事務ミス、システム・トラブル、不正行為、大規模災害など
流動性リスク 資金や証券が予定通りに受け取れないことによって、自己の流動性に影響が出るリスク。 取引相手の信用リスクやオペレーショナル・リスクの顕在化
システミック・リスク 決済リスク(流動性リスクや信用リスク)が連鎖的に広がり、市場全体の混乱に波及するリスク。 ある市場参加者の債務不履行(未決済)
法的リスク 法的な不確実性が決済リスク(信用リスクや流動性リスク)を引き起こしたり悪化させるリスク。 決済のファイナリティやネッティングに関する法制度の未整備、規約における法的不確実性の存在
3.付加的なリスク
サードパーティー・リスク 預託している資金や証券を損失するリスク。①資金預託リスクと②カストディ・リスクを含む。 決済銀行やカストディアンの破綻・不正行為など
クロスボーダー証券決済リスク 国境をまたいだ証券取引の決済にかかるリスク。証券決済リスク全般が複雑化する 準拠法の問題や関係者が複数の国にまたがることによる複雑性

出所:『証券決済システムのすべて 第2版』(東洋経済新報社)41項

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