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100円で資産運用⁉本音の投資信託⑦ 読んでみよう、投資信託のトリセツ(6)

コラム
配信元:NTTデータエービック
投稿:
100円で資産運用⁉本音の投資信託⑦  読んでみよう、投資信託のトリセツ(6)

今回は、目論見書の表紙から3ページ目、目論見書のページ番号1にある、「ファンドの特色」についてご説明しよう。


「ファンドの特色」のすぐ下の文章を見ると、「次の仕組みで運用します。」と書かれている。

そして、「特色1」から、次のページの「特色2」、「特色3」へと続いている。特色は3つあって、それがこの「ひふみプラス」というファンドの仕組みであり運用方法である、ということになる。

 

「運用」という用語はトリセツ(3)で説明したが、覚えていらっしゃるだろうか。


投資家のオカネを増やすために、株や債券などの金融商品に投資すること、と説明した。

そもそも、オカネの「運用」は「増やそう」と思って行うもので、「損しよう」と思って「運用」することはあり得ないだろう。

そこで、「運用します」というけれども、ではどのように運用しようとしているのか、つまり、どういう仕組みで投資家のオカネを増やそうとしているのか、を見ていくことにしよう。


まず「特色1」である。


「国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します。」とある。

この「特色1」の赤い部分は大事な箇所である。このファンドの「要」と言ってもいい。

 

まず、「国内外の上場株式」ということだが、これは日本の上場株式だけでなく、海外の取引所に上場されている株式も投資の対象であるということだ。


そして「市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して」投資するとある。


「市場価値が割安」とは何か。

すぐ下の2つ目の「・」にヒントがある。そこには、「定性・定量の両方面から徹底的な調査・分析を行ない、業種や企業規模にとらわれることなく、長期的な将来価値に対してその時点での市場価値が割安と考えられる銘柄」とある。

そして「定性」とは、「経営方針や戦略など数値に表れない部分」であり、「定量」とは、「財務指標や株価指標等の数値」と説明している。

下の絵でも、「定性調査」では「ヒトの可能性に着目」し、「定量調査」では「企業業績の変化に着目する」、と説明している。


前回説明したが、この「ひふみプラス」は、「ひふみ投信マザーファンド」に投資していて、直接株式を購入するファンドではない。

だから、ここの説明も、そのマザーファンドがどういう銘柄に投資するのか、という説明になっている。


さて、では最初の「市場価値が割安」とは何か、である。

 

絵の左側、「定量調査」を見ると、「株価水準」や「割安感」などが含まれている。

「割安」を判断するのは、この「定量調査」だけでいいような気がするが、上の文章には、「定性の調査・分析」も行なう、と書かれている。

つまり、右側の「定性調査」にある、「経営者」や「ビジョン」、「現場の声」なども含めて判断する、ということがお判りいただけるだろう。
「市場価値」が「割安」な銘柄は、こうして「定性・定量の両方面」からの調査・分析で選別される、ということになる。


ところが、この「ひふみ投信マザーファンド」の特色は、それで十分とは言えないのである。

なぜか?

それは、下の絵の真ん中を見ていただきたい。

「定量調査」と「定性調査」の間にある文字に注目しよう。「成長企業を発掘」とある。

 

少し、本題からずれるが、株式で運用する代表的な方法(オカネを増やす方法)には、「バリュー投資」と「グロース投資」という2種類がある。

バリュー投資」とは、「企業の利益・資産などの基準に対して割安なものに投資する手法」(野村證券ホームページの用語集より)のことである。

また「グロース投資」は、「企業の利益成長に主眼をおいて投資する手法」(同)のことである。

 

「ひふみ投信マザーファンド」は「長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる」企業に投資するとしていて、「割安」という単語から「バリュー投資」だろう、と思いがちだ。

しかし、実は「長期的な将来価値」のある企業というのは、つまり「成長企業」のことであり、その「成長企業」が「その時点で割安」なのかどうかを判断する、ということなのである。


それは、レオス・キャピタルワークスの「ひふみ商品サイト」にある「ひふみプラス」の基本情報に、「主に日本の成長企業に投資をする投資信託」と書かれていることからも、明らかである。


そして、ファンドを選ぶ際に、最も肝心なことは、投資家の皆さんが、このファンドの「特色1」にある投資手法に心から共感できるかどうか、ということである。

 

自分の大事なオカネをこのファンドに長期間預けることになるのだから、そのファンドの運用の特色に共感できないと思うのであれば、その方はこのファンドの購入、申し込みを行うべきではないだろう。

 

そして個人的には、この「特色1」の説明を十分理解できない、という方も購入してはいけないと考えている。

 

ファンドを購入するかどうかの判断は、そのファンドの特色(運用の仕組みや考え方)を理解して、しかもそれに共感できるかどうか、がとても大事なポイントであるということを忘れないようにしたい。

 

購入の判断基準はこれだけではないと思うが、まずは「運用の特色」に共感できるかどうか、を考えてほしい。

 

次回は、「特色2」を見ていくことにする。
 

 


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《著者紹介》
 土ノ江 健人
 長年、投信会社で、ファンド運用からファンド企画・管理、マーケティング等の投信業務に携わる。投信会社退職後は、それまで培った知識と経験、豊富な人脈を生かし、ファイナンシャル・プランナーとして今後、資産形成の中核となる投資信託のさらなる普及・拡大を目指して多方面で活躍中。

 

配信元:NTTデータエービック

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投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。

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