業界の常識を覆した、SOMPO123 先進国株式
今回ご紹介する注目のファンドは、2021年12月21日に設定された「SOMPO123 先進国株式」です。「SOMPO123 先進国株式」は、インデックスファンドではありませんが、信託報酬は、年率0.077%(税込み)であり先進国の株式指数に連動を目指すインデックスファンドの最低水準を下回ります。
では、どのようにして業界最低水準の信託報酬率を実現したのでしょうか。
様々な工夫で実現された、インデックスファンドを下回る信託報酬率
業界最低水準の信託報酬率は、ファンド運営・運用にかかるコストの見直しにより実現しました。
インターネット取引による販売を前提にして、全て電子媒体とすることでファンド内容の説明資料等の印刷費用を削減するなど、ファンドの運営にかかるコストを抑えています。
また、既存リソースの活用(投資候補ユニバースの約300銘柄は、既存のアクティブファンドで調査しているユニバースを共有)や運用プロセスの簡素化(投資候補ユニバースから信用格付けの低い銘柄を排除、時価総額や流動性、銘柄毎の特性を勘案して概ね123銘柄程度に絞り込む)するなど、インデックスファンドよりアクティブファンドの信託報酬が高くなる主な要因である運用コストを抑える工夫がなされています。
信託報酬以外のコストにも配慮
投資信託には、信託報酬以外に株式の売買執行に伴う費用や海外金融機関に支払う保管費用等が発生します。この「その他費用」についても抑制が図られています。
先進国株式の代表的な株価指数である「MSCIコクサイインデックス」の構成銘柄数は約1300銘柄になります。インデックスファンドなら1000銘柄を超えるような銘柄数でポートフォリオを組むことになるので、株式の売買執行や保管等でコストがそれなりに発生します。
一方、「SOMPO123 先進国株式」は、ポートフォリオの分散効果と売買執行等のコストの両方を勘案してバックテストによる検証を重ねた結果、投資銘柄数を、123銘柄前後としています。123銘柄前後に絞ってポートフォリオを構築することで売買執行等のコストの抑制と適切な分散効果の両方が期待できます。
「SOMPO123 先進国株式」
ここがポイント!①
ローコストのインデックスファンドを下回る信託報酬
先進国株式指数に連動を目指すインデックスファンド
純資産総額上位10ファンド
(2022年12月末現在)
三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slimシリーズ」は、「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」ことを掲げ、実際に設定来、何度も信託報酬を引き下げています。 MSCIコクサイインデックスを対象指数とするインデックスファンドでも、最も信託報酬が安いのは、eMAXIS Slimシリーズ」の「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」で、0.09956%(税込み)です。
- (「eMAXIS Slim先進国株式」の信託報酬(税込み)は、500億円未満の部分 0.1023%、500億円以上1,000億円未満の部分 0.100595%、1,000億円以上の部分 0.09889%。上記の0.09959%は、12月末の純資産額を基に算出。)
「SOMPO123 先進国株式」の信託報酬は、0.077%(税込み)であり、ローコストのインデックスファンドを下回る水準です。
インデックスファンドに似た商品性も特徴の一つ
インデックスファンドの商品性は、連動を目指す対象指数と同じ価格特性を持ちます。一方、アクティブファンドは、運用方針によって様々な特性となることが想定されます。
それでは、SOMPO123 先進国株式はどの様な特性となるのでしょう?
運用方針
- マザーファンドへの投資を通じて、主として、日本を除く先進国の金融商品取引所に上場している株式(DR(預託証券)等を含みます)に分散投資を行い、中長期的な信託財産の成長を目指します。
- SOMPOアセットマネジメントの外国株式投資ユニバース採用銘柄の中から、原則として概ね123銘柄程度に分散投資を行います。組入銘柄や組入比率については、定期的に見直しを行います。
- 実質組入外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行いません。
運用方針を見るかぎりでは、どの様な値動きになるかまでは想定できません。そこで、運用会社であるSOMPOアセットマネジメントのファンド設定時のコメントを紹介します。
『「SOMPO123 先進国株式」の銘柄選定の考え方に基づくポートフォリオは、大型株、かつ、優良銘柄中心になります。株式の流動性も高く、長期に存続できるだけの事業基盤をポートフォリオであるといえます。インデックスとの乖離リスクをある程度意識しつつ123銘柄程度に分散投資しますので、インデックスファンドに近似した商品性になると考えられます。 モデルポートフォリオを用いたシミュレーション結果は、概ね「MSCIコクサイインデックス」と近い値動きとなっています。』
(SOMPOアセットマネジメント リテール営業部営業推進グループリーダー 熊谷達則氏)
「SOMPO123 先進国株式」の商品性は、一般的なアクティブファンドよりインデックスファンドに近いとのことであり、ファンド設定前のシミュレーションでは「MSCIコクサイインデックス」と近い値動きとなったとのことですが、実際の運用状況はどうでしょう?
「SOMPO123 先進国株式」
気になる運用実績は?
ポートフォリオ構成
SOMPOアセットマネジメント社の「インデックスとの乖離リスクをある程度意識しつつ、123銘柄程度に分散投資」というコメントどおり、投資対象地域、業種別の構成比率はMSCIコクサイインデックスに近いものとなっています。
基準価額の推移
一般的なアクティブファンドよりインデックスファンドに近いという商品性を確認するため、基準価額の推移を「MSCIコクサイインデックス」に連動を目指すインデックスファンドのうち、純資産総額の大きい3ファンドと比較しました。
比較したインデックスファンドは同じ株価指数に連動することを目指しているので、ほとんど同じ動きであり、チャート上では重なっています。
それに対して「SOMPO123 先進国株式」の基準価額の推移は、近似した値動きであったことが分かります。年間では、「SOMPO123 先進国株式」が上回っており、その要因を確認するため、月次の収益率を比較しました。
「SOMPO123 先進国株式」は、各インデックスファンドが下落した月で下落幅を小さく抑えられており、株式市場の下落局面において相対的に強いポートフォリオが構築できていると思われます。
リスク・リターン特性
過去1年間のリスク(年換算標準偏差)とリターン(年平均収益率)について、基準価額の推移と同様に、先進国株式指数に連動を目指すインデックスファンドと比較してみました。
当然のことではありますが、比較対象のインデックスファンドは同じ株価指数(MSCIコクサイインデックス)に連動する投資成果を目指して運用しているので、リスク、リターンともに同水準です。リスクは19%を僅かに上回るところに集中しています。リスクに比べリターンは、若干ばらつきがありますが、それでも-5.4%から-5.7%の範囲に収まっています。
それに対し「SOMPO123 先進国株式」は、リスク16.79%、リターン-2.23%となっており、相対的に効率的な運用実績であることが確認できます。
「SOMPO123 先進国株式」
ここがポイント!②
“いいとこどり”のハイブリッドファンド
投信は、運用手法により「インデックスファンド」と「アクティブアクティブ」に大別することができます。
- インデックスファンド 特定の指数に連動を目指して運用する
- アクティブファンド 市場平均を上回る投資成果を目指して運用する
以上がインデックスファンドとアクティブファンドに関する一般的な説明ですが、現実はそう単純ではありません。
上記は、すべてのアクティブファンドに当てはまるものではなく、代表的なアクティブファンドに関する説明なのです。
アクティブファンドといえば、投資銘柄の絞込みや、特定の投資テーマへの投資で、市場平均を上回る投資成果を目指すファンドとお考えの方が多いのではないでしょうか。その為、アクティブファンドは、大きなリターンが期待できる反面、リスクは大きい(ハイリスク・ハイリターン)というイメージが一般的です。
インデックス型とアクティブ型に大別する場合、特定の指数に連動を目指すという基準が明確なインデックスファンドに対し、アクティブファンドには、様々運用手法のファンドがあり、目指す投資成果も様々です。 アクティブファンドに分類されるファンドには、運用手法により、市場平均並みの投資成果を目指すファンドや市場平均よりもリスクを低く抑えるファンドも存在します。
「SOMPO123 先進国株式」は、市場との連動を保ちながら、市場平均を上回る投資成果を目指すアクティブファンドであり、アクティブとインデックスの“いいとこどり”のハイブリッドファンドといえるでしょう。
「コストを重視するならインデックスファンド」は過去のもの
「アクティブファンドは高コスト」、「アクティブファンドはハイリスク」のようなステレオタイプの考え方とは、一線を画するのが「SOMPO123 先進国株式」です。
世界経済の成長に沿った資産の成長をより低いコストで実現しようとするならば、「SOMPO123 先進国株式」は、最初に検討すべきファンドといえるでしょう。
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