初心者でも始めやすい投資の条件は?
投資は、大きく資産が増えることが期待できる反面、元本割れとなるリスクもあります。
せっかく投資を始めるのであれば極力大きな失敗はさけたいところですよね。では、投資初心者でも始めやすい投資の条件は何があるのでしょうか。
投資初心者でも始めやすい投資方法には、次の4つの条件があると考えられます。
- 少額から始められる
- 商品がわかりやすい
- 運用の手間が少ない
- いつでも入出金ができる
それぞれの条件について詳しく解説していきます。
少額から始められる
投資額を考えるうえで、大きな金額を投資することに抵抗を感じる方がいるかもしれません。
最近では、100円~1万円といった少ない金額から始められる投資もあります。元本割れなど投資にリスクはつきもののため、いきなり100万円からスタートするよりも1万円からスタートできたほうが心理的な負担は小さくなるでしょう。
商品がわかりやすい
自分が何に投資しているのかイメージが付きやすい商品がおすすめです。
例えば株式なら企業の将来性に対して、投資信託であればプロの運用会社にお任せして投資を行うので、比較的分かりやすいといえます。
一方で、先物、オプションを利用した取引など、仕組みが複雑で何に投資しているか分かりにくい商品はおすすめしません。自分が何に投資しているかわからない状況だと、急な相場変動に対応することが難しくなってしまいます。結果として損失を抱えてしまう可能性も高まりますよね。
だからこそ、初心者の方は「わかりやすい投資商品」から始めるのがおすすめなのです。
運用の手間が少ない
投資する際に、少しでも収益を高め、かつ元本割れするリスクを抑えるためには、企業や国の状態を分析したりマーケット情報を収集した上で投資判断をすることが大事です。
しかし、投資初心者、あるいは仕事や家事・育児が忙しい方にとっては、こうした情報を収集する時間の確保は難しいかもしれません。投資初心者や日常が忙しいという方には、運用の手間がかからない投資方法がおすすめです。
いつでも入出金ができる
はじめて投資を始める人にとっては、解約や出金のしやすさは重要なポイントです。頭で理解はしていても、実際に投資を始めてみると考えていたこととは違ったということもありますし、投資期間中、ご自身に何か不測の事態が発生し急に現金が必要となる場合もあります。そんなときには簡単に解約できる、出金できる方が気軽に始めやすいでしょう。
岡野大
岡野さんコメント
初心者の方にはまず、とにかく簡単なものを少額から始めてみるというのをおすすめします。はじめから100点満点の完璧な資産運用できる人などいません。投資はどちらかというと「習うより慣れよ」の世界であり、小さな失敗を経験しながらだんだんと理想に近づけていくのが良いでしょう。とはいえ、そういった試行錯誤する時間なんてないし面倒だな、はじめから全部おまかせしてしまいたいなという方には、ロボットアドバイザーの利用も検討してみていいかもしれません。ロボアドであれば投資のことをそれほど知らなくとも、簡単な質問に答えるだけで投資家にとって85点以上の資産運用を実現してくれます。
自分に本当に適した投資とは?
なぜ初心者にはロボアドがおすすめなのか?
ロボアドとは「ロボット・アドバイザー」のことで、年代や年収、貯蓄額などの情報を入力するだけで、ロボットがおすすめの投資プランを提案してくれます。投資方針などわかりやすく説明してくれるので、投資初心者におすすめです。
以下で、ロボアドの特徴について詳しく解説します。
面倒な準備不要で簡単に始められる
一般的に、証券会社の口座を開いたら、無数にある株式銘柄や投資信託などから商品を自力で選ばなければなりません。さらに、国内だけではなく海外の商品もあるため、初心者が商品1つ1つの詳細を調べていくのは大変な作業です。
ロボアドなら、簡単な質問に応えるだけで自分にあった投資プランがすぐに提案されます。
分散投資でリスクを抑えた運用が自動でできる
一般的な投資においては、個別株に投資をするより、値動きの特徴が異なる商品を組み合わせる分散投資をしたほうがリスクは少なくなります。
よくある事例は、債券投資と株式投資を組み合わせたものです。債券は投資家がリスクを避けたいときに人気がでる資産で、株式は投資家がリスクをとってでも積極的にリターンを狙いたいときに人気がでる資産です。つまり、一般的には債券価格が下落すれば、株価は上昇し、債券価格が上昇すれば、株価は下落する、という関係が見られます。
このように債券と株式は基本的には値動きの特徴が相反するものなので、併せ持っておけばお互いの収益と損失を相殺し合い、投資のリスクを抑えつつもリターンが安定するという効果があります。
ただし、例えばコロナ禍で世界全体の市場が悪い場合でも、ワクチン関連の個別株を保有していれば市場の流れとは相反して急騰する可能性は考えられます。分散投資が常にプラスのリターンを生むとは限らないことは知っておきましょう。
株式と投資信託は無数にあるため、投資初心者がそれぞれの商品ごとに値動きの特徴を理解するのは大変ですが、ロボアドなら自動でリスクを抑えた分散投資が実現できます。
自分で商品を選ぶ手間がかからない
ロボアドにはアドバイスまでしてくれる「アドバイス型」と、投資商品の選定から発注まで一気通貫してくれる「投資一任型」の2つのタイプがあります。
投資一任型のロボアドは、事前に投資商品について調べる必要がない上に発注までしてくれるので、投資の知識や購入方法を知らなくてもすぐにスタートできます。
岡野大
岡野さんコメント
ロボアドの魅力のひとつは、システムが勝手にグローバル分散投資を実現してくれるという点です。個人でグローバル分散投資を実現するのは簡単なようでそれほど簡単ではありません。分散投資の重要性を理解していながら、結局は特定の国の特定の資産クラスに集中投資してしまうことはよく見られます(たとえば米国株式インデックス投資がそれに当たります。)。自分が取れるリスクの大きさの範囲の中で、合理的に分散投資ポートフォリオを構築してくれるという意味で、ロボアドは大変便利なツールです。投資一任型のロボアドであれば、投資実行後のポートフォリオのメンテナンスまで自動に行ってくれます。
ロボアドを始めるときの注意点
ロボアドは便利ですが、少なからずデメリットも伴います。以下で、主なロボアドのリスクについて解説します。
手数料がかかる
ロボアドは、投資商品の選定や運用まで、本来は自分で行わなければならないことの大半を担ってくれる反面、一定の手数料がかかります。一般的な投資信託の信託報酬や、株式の売買手数料とはまた異なるものなので、注意が必要です。
利益が出るまで時間がかかる
ロボアドは、FXや個別株式の取引と比較して、かなりリスクが抑えられています。そのため、極めて短い期間で大きな収益を期待する投資ではありません。時間をかけて着実に資産を増やしていく運用方針なので、利益が出るまでには時間がかかることも知っておきましょう。
元本保証ではない
ロボアドは株式や債券を用いて運用する投資なので、収益が期待できる反面、元本割れをする可能性もあります。分散投資によって投資リスクを抑えた運用をしていますが、投資対象は分散されるもののリスクは株式に集中すること、また運用成績が景気に左右されやすい点については注意してください。
ロボアドを始める前に確認しておきたい「3つ」のポイント
上記の注意点をふまえ、ロボアドを始める際に心がけたい3つのポイントについて解説します。
手数料とパフォーマンスのバランス
ロボアドは長期間運用するものなので、手数料はなるべく少なく抑えたいものです。そこで、主要なロボアドバイザー事業者の手数料を比較してみます。
主なロボアドバイザー事業者の手数料一例
ロボアドバイザー事業者 |
手数料 |
A社 |
預かり資産の年率1.100%
預かり資産が一定額を超えると割引あり |
B社 |
預かり資産の年率0.715%~1.100% |
C社 |
預かり資産の年率0.385%~1.760% |
ロボアドの預かり資産が一定額を超えると、「金額に応じて手数料を優遇している」、あるいは「積極運用は手数料が高め」、「安定運用は手数料を優遇」など、投資スタイルによって手数料に差をつけているケースもあるので、ロボアド選びの際は確認しましょう。
最低必要資金はいくらなのか
ロボアドでの投資は、初回投資額10万円、以降毎月1万円からなど比較的少額でスタートできます。
老後や教育資金の準備として、まずは余裕資金の中から可能な金額で投資を始めることが可能です。
投資資金を準備する際は、手持ちのお金を、医療費や事故など急な支出に備える「緊急資金」、日常生活に必要な「生活資金」、今後10年以内に使い道が決まっている「使用予定資金」、今後10年以内に使い道が決まっていない「余裕資金」の4つに分類し、余裕資金の一部を投資資金として活用すると良いでしょう。
運用期間は何年程度なのか
ロボアドを含め、投資は積立運用期間が長いほど資産が大きくなる傾向があります。
ロボアドは短期で投資成果がでるものではなく、長期運用を前提としています。しかし、上記のグラフからもわかる通り、投資は長い積立運用期間を活用すれば安定的に資産を増やすことが可能でもあります。
そのためロボアド投資を検討する場合は、運用の目的にあった運用期間を定めることが重要です。
岡野大
岡野さんコメント
各ロボアド業者が提供するポートフォリオにはそれぞれ特色がありますので、比較検討する際には、目立ちがちな費用の違いだけではなく、どのような内容の投資が行われているかを見てみるといいでしょう。投資ポートフォリオにわかりやすい違いがでる部分には、為替リスクへの考え方があります。一般的に、ETFに直接投資をするタイプのロボアドは、海外資産への投資に付随する為替リスクがそのまま残りますが、公募投資信託に投資をするタイプのロボアドやファンドラップでは、為替のリスクを軽減してくれるものもあります。将来確実に円安が進行すると断言できる人はETF型を、円高になるか円安になるかわからないという人は投資信託型を選んでもいいかもしれません。
自分に本当に適した投資とは?
ロボアドはどんな人におすすめなのか
ロボアドがおすすめなのは、次のような方です。
- 投資はしたいけど、時間や手間をかけたくない(かけられない)方
- リスクを抑えて中長期で運用したい方
- 対面でのアドバイス料などコストをできるだけ抑えたい方
1. 投資はしたいけど、時間や手間をかけたくない(かけられない)方
ロボアドは、簡単な質問に応えるだけで分散投資の効果があるプランを提供してくれたり、投資一任型であれば実際の投資まで行ってくれたりします。そのため、会社員やフリーランスで普段仕事をしている、あるいは、家事・育児で忙しい方におすすめです。
また、投資商品の選定から運用、購入までお任せできるので、投資初心者はもちろん投資経験がある方でも十分活用できます。
2. リスクを抑えて中長期で運用したい方
ロボアドの運用対象は、主に複数の投資先を組み合わせたETF(上場投資信託)です。ETFは多くの国や株式、債券に投資をする投資信託の一種なので、単品のETFでも分散投資の効果は働きますが、ロボアドはさらに複数のETFを組み合わせます。リスクを抑えて、中長期の運用で資産を増やしていきたい方は、ロボアドが向いています。
3. 対面でのアドバイス料などコストをできるだけ抑えたい方
投資に関して対面でアドバイスをもらえる証券会社は、アドバイス料なども込みになるので手数料が高い傾向があります。一方、ロボアドバイザーも手数料はかかりますが、安い事業者も多く参入しており、手数料は比較的低い水準で抑えられています。
コストを極力抑えて、なおかつお任せで投資をしたい方はロボアドがおすすめです。
資産運用は全自動でできる時代に
今回の執筆にご協力を頂いた岡野さんは、先述のおすすめポイントも踏まえたロボアドサービス「SUSTEN(サステン)」を提供されています。最後に、岡野さんに事業への想いについて、特別に取材させていただきました!
SUSTEN(サステン)について
なぜ投資一任サービスを始めようと思ったのか
岡野大
前職では、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのヘッジファンドチームで、数百億円規模の株式などの投資判断に携わっていました。当時も、家族や友人から「よい投資先を教えてほしい」という相談を受けていたのですが、適当な答えをもち合わせておらず、もどかしさを感じていました。投資の初心者に薦めるのならば、①日々の管理や確認の面倒がなく「お任せ」できること、②株式以外の収益源にもきちんと分散投資されていること、③費用水準が妥当であること、の3点が不可欠です。その全てを満たせるサービスは見あたらなかったため、「家族や友人に薦められる投資運用サービスの創出」をミッションに会社を創業し、2021年には自動おまかせ資産運用サービス「SUSTEN(サステン)」を一般公開しました。
どんな人に使ってもらいたいか
岡野大
初心者から経験者まで、資産運用を必要としている全ての方にご満足いただけるサービスを目指しています。例えば、「資産運用を始めたいけど、何から手を付けたら良いか分からない」という初心者の方には、面倒なことはすべて「おまかせ」のまま、最新理論に基づいた高度な資産運用を少額から始めていただけます。一方、すでにインデックス投資等で基本となるポートフォリオをお持ちの経験者の方には、SUSTENでご提供している絶対収益追求型運用を追加することで、景気後退局面に備えていただけます。さらに、運用成果に関わらず固定料率で費用がかかる既存サービスとくらべ、「完全成果報酬型」のSUSTENは運用効率がよく、利益の大半が投資家の手元に残ります。「大きな利益は必要ないけど、定期預金では物足りない」という安定志向の方にもお薦めです。
今後サービスをどのように発展させたいか
岡野大
完全成果報酬型のサービスであるSUSTENは、顧客の運用成績がそのまま自社の収益に直結するため、パフォーマンスの向上が不可欠です。日々発展する運用理論の研究を怠らず、最先端理論を惜しみなくAIに取り込み自動化することで、SUSTENの運用は常に進化を続けていきます。
最近では、新たに情報提供専門のメディア(https://lab.susten.jp)もスタートしました。SUSTENの話題に限定せず、一般的な資産運用のテーマもご紹介する予定です。初心者のみならず経験者にも「面白い!」と思っていただけるよう、投資理論の背景や考え方をわかりやすくご紹介していきたいと考えています。
自分に本当に適した投資とは?
SUSTEN(サステン)とは
最新の金融理論を網羅したロボアドバイザーを提供
SUSTEN(サステン)は、最新の金融工学理論と機械学習を融合した高度な技術を用いて、顧客一人一人の資産状況やリスク許容度などに合わせた投資スタイルを提案してくれます。その結果、ヘッジファンドなどで行われている高度な運用を誰でも利用できるようになり、また、投資対象の分散に加え、リスクも自動分散させたことで、運用成績が景気に連動しにくい安定的な手法も実現しています。
完全成果報酬型の手数料体系を国内初採用
従来のロボアドでは、運用残高に対して手数料が発生するのが一般的でしたが、SUSTEN(サステン)は国内初(※)となる「完全成果報酬型」の費用体系を導入しています。資産が増えるときにのみ費用が発生しますので、運用を続けていたとしても、相場が軟調で利益が出ていない時は費用がかかりません。顧客の財布にも優しく、続けやすい費用設計である点が魅力です。
自社運用ファンドを経由しコストにも配慮
SUSTEN(サステン)は自社で3つの投資信託(ファンド)を運用しています。その3つのファンドを経由して、世界中の株、債券、通貨などあらゆる金融商品に投資をしているため、リバランス時にかかる取引コストなどが抑えられ、一気通貫で素早く対応できる点も魅力です。