New Face紹介 2025年10月
10月の世界株式市場は、米国の利下げ期待と企業決算の好調を背景に、前月の上昇基調を引き継ぎました。中旬には米中対立懸念が強まり、一時的に軟調となる場面もありましたが、下旬にかけて両国首脳会談の開催見通しや政策期待が高まり、日米欧の主要株価指数は過去最高値を更新しました。
特に国内株式は、10月4日の高市氏による自民党新総裁就任を受け、積極財政への期待から大幅に上昇し、日経平均株価は史上初めて5万円台を突破しました。
スペース
こうした中、10月の投信市場においては、利益確定による解約額が3兆5,896億円(ETF除く)と過去最高を記録しました。一方で、コモディティ型投信や国内株式アクティブ型投信への資金流入も拡大し、設定額は4兆7,785億円とこちらも過去最高を記録。結果として、市場全体の資金流入額は前月に続き1兆円超を維持しています。新NISA制度の定着が構造的な追い風となり、積立投資が投信マーケットを支えています。
2025年10月 新規設定分類別比率

10月の新規設定ファンドは13本(ETF除く)と、前月からほぼ半減しましたが、設定額は前月を上回る1,591億円となりました。中でも注目は「野村日本バリュー厳選投資」で、新規設定額の7割超にあたる1,146億円を集め、第1位となりました。
人気の背景には、割安株に集中投資する戦略に加え、今年6月に大規模設定された「(早期償還条項付)野村ハイベータ日本株2506」の繰上償還を見込んだ資金シフトがあります。日本株の中で資産や利益水準に比べて割安で、株価上昇のきっかけが期待できる銘柄を厳選する積極運用が評価されました。
米国の利下げ期待と企業業績の好調が株式市場を支える一方、地政学リスクや中国景気の減速といった不安要因も残っています。こうした投資環境の中、世界株式や米国株式インデックス型を中心に資金流入が続くなか、久しぶりに国内株式アクティブ型の大型設定が登場し、投資家の選択肢が広がっています。
設定日 |
ファンド名 |
運用会社 |
設定額 (百万円) |
NISA成長投資枠 |
NISAつみたて投資枠 |
10月1日 |
パリミキ |
3 |
〇 |
||
10月3日 |
AM-One |
8,417 |
|||
AM-One |
2,677 |
||||
10月7日 |
フィデリティ |
779 |
〇 |
||
フィデリティ |
224 |
〇 |
|||
フィデリティ |
8 |
〇 |
|||
10月22日 |
野 村 |
114,601 |
〇 |
||
10月30日 |
アモーヴァ |
66 |
〇 |
||
10月31日 |
あおぞら |
29,026 |
|||
マニュライフ |
2,264 |
〇 |
|||
マニュライフ |
861 |
〇 |
|||
三井住友トラスト |
200 |
〇 |
|||
大 和 |
1 |
〇 |
〇 |
*新NISA対象は、2025年10月末時点
スペース
【関連記事】
配信元:NTTデータ・エービック
関連銘柄
| 順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
|---|---|---|---|
| 1 | 野村日本バリュー厳選投資 | 野 村 |
-
|
| 2 | 米国上場プライベートアセット(BDC)ファンド(年4回分配型) | アモーヴァ |
-
|
| 3 | iFree 全世界株式インデックス(オール・カントリー) | 大 和 |
-
|
| 4 | フィデリティ・アクティブ・ラップファンド(アグレッシブ)(フィデラップ) | フィデリティ |
-
|
| 5 | フィデリティ・アクティブ・ラップファンド(スタンダード)(フィデラップ) | フィデリティ |
-
|
| 6 | フィデリティ・アクティブ・ラップファンド(グロース)(フィデラップ) | フィデリティ |
-
|
| 7 | Oneグローバル債券ファンド2025-10(限定追加型)(為替ヘッジあり) | AM-One |
-
|
| 8 | Oneグローバル債券ファンド2025-10(限定追加型)(為替ヘッジなし) | AM-One |
-
|
| 9 | SMT米国高配当&自社株買いファンド(年4回決算型)(還元祭) | 三井住友トラスト |
-
|
| 10 | パリミキ・ファミリーオフィス・ファンド | パリミキ |
-
|
| 11 | 好利回り円債・短期戦略ファンド(年4回決算型) | マニュライフ |
-
|
| 12 | 好利回り円債・短期戦略ファンド(年1回決算型) | マニュライフ |
-
|
| 13 | あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2025-10(ぜんぞう2510) | あおぞら |
-
|
このコラムの著者
NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
新着記事
最近見た銘柄
投資信託ランキング
12月の投資信託おすすめ銘柄5選
人気記事ランキング
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト
