New Face紹介 2025年9月

9月の世界の株式市場は、9月上旬に公表された米国の8月雇用統計が予想を下回る弱い結果となったことで、利下げ期待が高まりました。これが投資家心理を下支え、特にAIや半導体などのハイテク関連銘柄を中心に堅調な動きとなりました。

特に日本株については、自民党総裁選後に財政拡張的な政策が打ち出されるとの期待が高まり、米国株を上回る上昇率を記録しました。その結果、株価は過去最高値を更新する展開が続きました。

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新規設定ファンド（ETF除く）は、設定本数こそ前月と同数の22本ながら、300億円規模のファンドが3本設定されたことも貢献して、設定金額は1,371億円と前月比4倍超の水準に達し、資金流入は堅調でした。

2025年9月　新規設定分類別比率

こうした中、今月の第1位は、ニッセイ・アセットマネジメントが設定した「ニッセイ／シュローダー好利回りCBファンド2025-09（限定追加型）」で、為替ヘッジなし・ありコースを合わせて382億円を集めました。このファンドは、日本を含む世界の転換社債（CB）の中から相対的に利回りが高く、5年以内に償還される銘柄を選んで投資する「持ち切り運用型」ファンドです。2025年に設定された国内公募投資信託の中では、5番目の規模となっています。

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第2位は、三井住友DSアセットの「ドナルド・スミスグローバル・ディープバリュー戦略株式ファンド」が366億円を集めました。同ファンドは、世界株式の中から1株あたり有形純資産に対する株価が最も割安な10%の銘柄群に投資するディープバリュー・アプローチを採用しており、企業の本源的価値に着目した戦略が評価されたと見られます。

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第3位は、三菱UFJアセットマネジメントが設定した「モルガン・スタンレー　米国株式インサイト戦略ファンド」。米国を中心とした世界の株式のうち、確立されたビジネスモデルと複数の成長ドライバーを持つ「エスタブリッシュ企業」と、今後飛躍的に市場規模やシェアの拡大が期待される「エマージング企業」に投資するファンドで、為替ヘッジなし・ありコースを合わせて361億円を集めています。

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9月の人気ファンドは「持ち切り運用型」ファンドが首位となりましたが、相場環境の改善を受けてアクティブ型への資金シフトも伺われ、投資家のリスク許容度の回復が示唆される展開となりました。

※新NISA対象は2025年9月末時点

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