New Face紹介 2025年8月

8月の世界の株式市場は、月初に公表された雇用統計の軟化を受けて、米景気悪化懸念などから大きく調整してスタートしたものの、その後持ち直し、最終的には前月比プラス圏で終えました。米国の半導体関税への警戒感などから上値が重くなるものの、米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長が利下げの可能性を示唆したことで株価を支えました。一方、日本の株式市場では、アメリカの関税交渉に対する不透明感が和らいだことなどを受けて、日経平均株価が連日で最高値を更新しました。月の後半には、急速な株価上昇を受けて利益確定の売りに押されたものの、8月全体としては上昇して終わりました。

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8月の新規設定ファンド（ETFを除く）は、設定本数が前月から9本減の22本、設定金額も前月の5割程度の300億円にとどまりました。例年8月は、他の月と比べて新規設定ファンドの本数や金額が少なくなる傾向がありますが、今年もその傾向が引き続き、低調な結果となりました。特に、設定金額が50億円を超えたファンドは2本しかなく、多くのファンドが小規模な設定にとどまりました。

2025年8月　新規設定分類別比率

こうした低調な状況の中で、8月の新規設定ファンドの中で最も多くの資金を集めたのは、「楽天・米国成長株式・プレミアム・インカム・ファンド（毎月決算型）（楽天・JEPQ）」。このファンドは、米国の成長株に投資しながら、オプション取引を活用してプレミアム収益を狙うという戦略を採用しています。実質信託報酬は年率0.658％とインデックスファンドとしては高いものの、高い分配実績を示す「JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF（JPEQ）」への投資が注目され、インカム重視の投資期待から57億円の資金を集めました。

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僅差で第2位となったのは、ニッセイアセットマネジメントが設定した「ニッセイ投資適格社債ファンド２０２５－０８（為替ヘッジあり・４年投資型）（フォーユー・インカム）」。原則として満期まで保有する「持ち切り型」ファンドで、米ドル建ての投資適格社債に投資するものの、為替ヘッジが付いているため、為替リスクを抑えられる点が評価され、55億円の資金を集めました。

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＊新NISA対象は2025年8月末

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