eスポーツ メジャースポーツに匹敵する市場へ

eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す。主に格闘やシューティングなどの対人ゲームをコンピューターゲーム、ビデオゲームなどで行い勝ち負けを競う。日本では今一つ普及していないものの、海外では既にスポーツとして認知され、大会の観客や視聴者も急増傾向にある。今後リアルなメジャースポーツに匹敵するマーケットへと成長していく可能性は高い。eスポーツのマーケット規模は今年度に11億3000万ドル(約1200億円)前後に拡大するとの試算もある。
ニューヨークで7月下旬に開催されたバトルゲーム「フォートナイト」の世界大会において米国の16歳少年がソロ部門で優勝、過去最高となる賞金300万ドル(約3億1800万円)を獲得したことが話題となり、これを契機に東京株式市場でもゲーム関連株全般に物色の矛先が向いた経緯がある。今後は日本でもeスポーツ市場の拡大に照準を合わせ、ビジネスチャンスを見いだす企業が増加していくことは必至といえる。
進み始めた国内企業の包囲網
カプコン(9697)は選択と集中の一環としてeスポーツ事業に注力方針を明示している。また、最近ではサイバーエージェント(4751)の子会社でeスポーツを手掛けるCyberZが、テレビ朝日と同分野での取り組みで業務提携を発表。三井物産(8031)は中国でライブ動画配信サービス「闘魚」を運営する武漢闘魚網絡科技と共同で9月にeスポーツの実況動画などを配信する新会社を設立する予定。更にコナミホールディングス(9766)は11月末開設予定の東京・銀座の新拠点に200人規模を収容できるeスポーツ向け次世代ホールを設ける計画だ。
日本では今秋の茨城国体において都道府県対抗でeスポーツの全国大会が初めて実施される見通しにあり、関連銘柄には熱い視線が注がれることになろう。
eスポーツ関連の投資信託
eスポーツに投資するテーマ型ファンドとしては、ゲーム&eスポーツ・オープンとiFreeActive ゲーム&eスポーツがある。いずれも大和証券投資信託委託が運用するファンドだ。ゲーム&eスポーツ・オープンはみずほ信託銀行のみで取り扱われている。iFreeActive ゲーム&eスポーツは、9社で取り扱われている。手数料はどこで購入しても無料となっている。
※各社の販売手数料については、一般社団法人投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」にてミンカブ・ジ・インフォノイド社が調査
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | iFreeActive ゲーム&eスポーツ | 大 和 |
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2 | ゲーム&eスポーツ・オープン | 大 和 |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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