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『解約額上位ファンドの動向』 ~8月の資金増減状況から~
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レポート
NTTデータエービック
投稿:2019/09/17 17:30
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『解約額上位ファンドの動向』 ~8月の資金増減状況から~

2019年8月の投資信託の概況が投資信託協会から発表されました。
 
公募株式投信(ETF除く)の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、3,333億円増となりました。
 
7月の資金流出から8月は、資金流入に転じています。

 

公募株式投資の資産増減額状況(除くETF)

 

7月に比べて、解約額が減少したことが、全体の資金流入の直接的な要因といえます。

 

利益確定の解約等を優先する投信保有者の動向が、月間の資金流出入を左右する形であり、年初からその傾向が顕著となっています。

 

例月、資金流入額の大きなファンドや資金流入が継続しているファンドに注目して紹介してきましたが、今回は、解約額に注目してみました。

 

2019年1月から8月までの解約合計額の上位10ファンド(除くブルベア型)単位:百億円

ファンド名 運用会社 分類 解約額 設定額 純資産総額
新興国ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界(新興国)) AM-One エマージング株式型 137,617 2,759 131,529
日経225ノーロードオープン AM-One 日経225連動型 118,648 106,571 196,143
グローバルAIファンド 三井住友DS グローバル株式型 111,684 25,316 209,631
グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型) 日 興 グローバル株式型 107,769 13,565 342,983
次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE 5G) 三井住友トラスト グローバル株式型 106,148 244,117 374,699
ロボット・テクノロジー関連株ファンド-ロボテック- 大 和 グローバル株式型 97,222 18,171 275,974
グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型) 日 興 グローバル株式型 87,051 10,166 376,928
netWINゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドBコース(為替ヘッジなし) G S 北米株式型 84,995 116,206 312,282
新光US-REITオープン(ゼウス) AM-One 国際不動産投信型 83,707 36,851 574,696
フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) フィデリティ 国際不動産投信型 78,472 54,610 636,368

 

当然のことながら、純資産総額の大きなファンドが並んでいます。

 

解約額トップの「新興国ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界(新興国))」の取扱金融機関は、大型設定で話題となった「グローバル・プロスペクティブ・ファンド(イノベーティブ・フューチャー)」と同じ金融機関であり、資金シフトが起きたものと推測されます。ファンドの運用成績が良好(8月末の1年レーティングは、★★★★★)であったことが、資金シフトを後押しした可能性もあります。

 

2位の「日経225ノーロードオープン」は、解約額、設定額ともに1,000億円を超える水準です。8月末の純資産総額と解約額、設定額の比較から、長期の資産形成というよりは、投資環境を睨みながら市場の上昇を比較的短期で捉えようとする投資家が利用することが多いファンドであることが窺われます。

 

3位と4位の「グローバルAIファンド」、「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型」は、次世代の新技術を投資テーマとして人気化したファンドですが、その後に設定されたテーマ型ファンドへと資金が流れているのかもしれません。

 

このように見てみると、解約が嵩んでいるファンド=成績不振ではなく、投資環境や他のファンドの動向などの影響が大きいことが分かります。

 

長期保有を前提とした資産形成目的だけでなく、新たな投資対象やテーマでより高い収益を目指す、また市場動向に合わせて解約による利益確定をしながらの運用など、様々な投資スタイルが可能なのが投資信託の特徴です。

 

一つのファンドには、様々の目的を持った投資家が相乗りしているのです。

 

保有しているファンドの解約額が増加しているからといって、不安がる必要はありません。大切なのは、投資目的を思い出し、購入時に想定していた運用内容と実際の運用成果をチェックすることです。

 

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出所:NTTデータエービック


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