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日本刀の切れ味!?「MASAMITSU日本株戦略ファンド」

インタビュー
配信元:NTTデータエービック
投稿:2020/04/09 14:45
日本刀の切れ味!?「MASAMITSU日本株戦略ファンド」

今回のファンドインタビューは、独立系運用会社のファイブスター投信投資顧問様にお伺いしました。
独立系運用会社らしく特徴あるファンドを取り揃えていますが、そんな中、みんかぶ投信が注目したのは、「MASAMITSU日本株戦略ファンド」です。


当ファンドは、2014年11月27日の設定来、投資環境の好・不調にかかわらず、安定的に代表的な指数を上回る実績を残しています。

そのファンドコンセプトと運用内容に迫ってみたいと思います。
インタビューにお答えいただいたのは、取締役 運用部長兼チーフ・ポートフォリオ・マネージャーの大木將充様です。

 


ーファンドの目論見書には、日本刀がデザインされています。そのイメージから切れ味鋭い、ハイリスク・ハイリターンのファンドを想像していたのですが、実際の運用経過みると、代表的な株価指数に比べて、リスクを抑えつつ着実にリターンを積み上げています。
まず初めに「MASAMITSU日本株戦略ファンド」設定の経緯を教えてください。

 

私が証券会社でセル・サイドのアナリストをしていたころ、世界中のファンドマネージャーとお会いする中で、引っ掛かっていたことは、日本の運用会社の日本株ファンドのパフォーマンスが、あまり良くないように感じていたことでした。


少なくとも、私がファンドマネージャーになった2010年頃は、外国人のファンドマネージャーが運用する日本株ファンドが、日本人が運用する日本株ファンドよりパフォーマンスが良いと、よく言われていました。

そもそも「日本株を運用しているのに、日本人が外国人に負けるとはどういうことだ」と思いませんか?

 

日本人が外国株を運用することを考えてください。各国独特の情報の出方がありますし、何よりも情報が母国語ではない。また、その場に生活していない・・・ここには、相対的なアドバンテージはありません。
でも日本株の運用について、海外に拠点を置いているファンドマネージャーのほうがファンドの運用成績がいいとしたら、そんな状況で、日本で投資信託を盛り上げようと思っても、説得力がないわけです。


それなら、自分でやったほうがいい・・・自分で運用したほうがいい・・・ということで、立ち上げたのが「MASAMITSU日本株戦略ファンド」です。

 

 

ー設定までにそのような経緯があったのですね。
日本の運用会社のファンドのパフォーマンスが振るわないのはどうしてだとお考えですか?

 

それにはいくつかポイントがあります。


まず、ファンドと運用者が必ずしも一体となっていないことです。

世の中の投信の多くは、どの会社が運用しているかは外から見て分かりますが、誰が運用しているかが分からないケースが多いのです。投信を選ぶポイントは、「運用会社」ではなく「運用者」です。漫才を聞くときに、「吉本興業の芸人」ではなく「ダウンタウン」という特定個人(グループ)で選ぶのと同じです。


MASAMITSU日本株戦略ファンド」には、私の名前が入っていることでも明らかなように、運用責任者をはっきりさせています。


こう申し上げるとキーマンリスク・・・つまり、そのファンドの中心的存在の人がいなくなった時のリスクについて、批判的なことをおっしゃる方がおられます。


例えば、「MASAMITSU日本株戦略ファンド」の場合は、私に不測の事態が生じたらどうするのか?という問題です。しかし、これは本末転倒でしょう。
なぜかと言うと、キーマンがいないファンドは、簡単に他の人への代替が可能という意味で、個の強みがないということになります。


やはり運用責任をはっきりさせるべきです。

 

次に投資ユニバースについてです。


多くのファンドは、投資ユニバースを500銘柄とか600銘柄といった具合に、まず一定範囲に定めてから投資銘柄を抽出します。しかし、東証一部だけでも2000社以上ありますし、流動性などの観点からそのすべてが投資候補とはならないとしても、最初から500~600銘柄に絞ることは、機会損失の源泉になりえます。


また、そのユニバースから、具体的にどの銘柄に投資するかという最終投資判断を、合議で行っている会社も多いのです。


これは、株式投資の本質をとらえていないと思います。株式投資においては、これがいいと思ったときに、瞬時に買いに行くことがリターンの源泉なのです。また、合議だと、往々にして、当たり障りのない判断につながりかねません。


ユニバースが狭いことと、決定が合議で行われていることは、日本株ファンドのリターンが上がっていない要因ではないか思います。

 

 

ー「MASAMITSU日本株戦略ファンド」はその点、大きく異なると?

 

まず投資ユニバースは、時価総額と流動性等の制約条件を最小限に加味した上で、約2,000社程度に及びます。


また、運用責任者である私がいいと思ったら即時に組み入れますし、悪いと思ったら即時に売却します。この速度は、他のファンドと比べて違うところです。


それからもう一つ申し上げると、私は「ポートフォリオの日次最適化」を標榜しております。

昨日、最適だったポートフォリオは、今日も最適であるかどうかは分からない。ということで、ほぼ毎日、組み入れ比率の見直しであったり、入れ替えであったり、何かしらの取引をしています。
それくらいやらないと、米中摩擦や今回の新型コロナウィルスの問題などの大きなリスクが頻繁に発生する世の中で、対処ができないと思っています。

 

投資ユニバースを広く持ち、運用責任者が高速で判断し、毎日ポートフォリオの最適化を目指してしいるのが「MASAMITSU日本株戦略ファンド」です。
 

 

 

ーなるほど、ファンドコンセプトが、着実に実行され、ファンドの好パフォーマンスに繋がっているのですね。
運用に際して、アナリスト時代の経験はどのように生きていていますか?



私自身は、金融セクターのアナリストを長く勤めてきました。
金融セクターを見ていたことで、銀行、ノンバンク、それから不動産、この3つの業種に対して、直接的な強みを醸成することができていると考えています。


加えて、グローバルのマクロからトップダウンで銘柄に落とし込んでいくという仕込みが私なりにできております。

この点は、金融アナリストの特権であり、他のセクターのアナリスト出身のファンドマネージャーとの大きな違いであると思います。


金融セクターは、世界のマクロの裏返しといえます。逆にいうと世界のマクロが分かっていないと、金融セクターの投資判断ができないということです。

グローバル・マクロから、現在は大枠としてリスクを取りに行く局面か、抑える局面か、今、どのようなテーマが世界を支配しているのか、ということを見に行くようにしています。

 


ー銘柄選定のプロセスを具体的に教えて下さい。

 

「マクロ経済」と「テーマ」に基づいて個別銘柄に落とし込むことが、毎日、行っている銘柄選別のプロセスです。

 

マクロ経済について昨年を例にとると、米中摩擦の悪化リスクと緩和余地にポイントを置いて、そこから銘柄を絞っていきました。

昨年の米中摩擦については、トランプ大統領の言動に左右されることが多かったのですが、ネガティブなものが出るかポディティブなものが出るか分からず、動向予測に苦労しました。

しかし、根本的には、問題は、中国への強い姿勢についてトランプ大統領よりも強硬な上下院議会の意向は反映されていること、トランプ大統領が支持率を気にしていること、の2つだと判断しました。

そうなると、例えば、なぜアメリカの議会が中国を叩いているかなどを調べることが有効なアプローチになります。そうした下調べがあってマクロに対する見方が固まってくるので、それらの調査を尽くした上で、どのセクターが良いのかを判断していきます。


昨年8月は、株価も金利もボトムでした。

その中で、だんだん米国の融和的な姿勢が出てくると、つまり中国叩きが弱まると、債券に逃げ込んでいたお金が逃げ出して金利が上がり、その金の一部でも株に向かえば株価が上昇すると予想しました。結果的に概ね予想が当たったのですが、そうした意味で、昨年は、金利が上昇するなかで株価も上昇するというのがポイントだったと思います。


また、マクロ経済リスクが高まると債券が買われて、低まると債券が売られる・・・つまり金利が上下します。この金利の上下によって動くセクターはどこなのかというと、銀行であったり不動産であったりします。

マクロの変動が大きければ大きいほど、それと連動するセクターが重要になってきます。


以上ようにマクロの中で何が動いて、金利がどうなって、為替がどうなってといったことをある程度、予測しながらポートフォリオを作っていきます。


それから、日本や世界の投資テーマを加えていきます。投資テーマは、「5G」であったりとか「インバウンド」であったりとかしますが、そのような投資テーマが私の中に100ほどあります。

それらの投資テーマ中で、今、何がくるのか?何を持っているのが適切か?といったことから銘柄に落とし込んでいきます。

 


ー運用経過のデータを見ると、ポートフォリオのキャッシュポジションが、頻繁に変わっているようですが?
 

 

ある日本株アクティブファンドが、最近、市場リスクが高まったということでキャッシュポジションを30%まで引き上げたとアナウンスしていましたが、私からすると、あえてアナウンスする必要があることなのかと・・・そういったことは、私にとっては、日々の運用の中での当たり前の対応であり、キャッシュ比率は0-30%くらいの間で情勢を見ながら頻繁に動かしています。


なお、通常の投信(空売りをしない投信)では、市場価格が上下する中で、下落時にいかに基準価額の下落を抑えるかがポイントです。このためには、キャッシュ比率を上げることで、損失を抑えることが有用な戦術になります。


つまり、アクセルとブレーキを適切に踏むことが、ファンド運用には重要なのです。

 


ー中長期投資であっても、その間、上昇相場が続くわけではありません。投資成果を得るためには、調整局面や下落局面で損失を抑えることも重要なのですね。
最後に投資家へのメッセージをお願いします。

 

私が今、注目しているのは、新型コロナウィルスの本質の部分です。
マーケットが右往左往しているのは、感染者、感染地域が増えていて、非常事態を宣言する国や地域も増えていることで、経済を停滞させるのでないかということによるものです。
まだ、マーケットが大きく動く流れは続くと思いますが、ウィルスの情報が蓄積されたり、短期間の隔離でも有効といった経験則が加わったりすることで、病気への対処の仕方が明らかになり、やがて終息へと向かうと思います。


そのような中で、個人投資家の方々に申し上げたいのは、2~3か月で終息するとするならば、今の株価は、魅力的な水準ではないかということです。

もちろん、ウィルスへの対処に長期を要するというリスクシナリオも念頭に置く必要があります。

そのような中では、例えば具体的な投資手法として、今期と来期をみて、減配の可能性が少ない会社で、配当利回りが5%以上あるような下落リスクの低い銘柄から、少しづつ買っていくことが適切だと思われます。

逆にPER50倍ある会社は株価がPER25倍まで下げても、そこで割安かどうかは容易には判断できないので、こうした銘柄はコロナ問題の終息がもう少し明らかになってから買っても間に合うと思います。そのような意味で、配当利回りが5%といったような、負けにくい銘柄の割合を少しづつ積み重ねていくことが、個人の方には現在の環境下では好ましいと思います。

 

 

 

【インタビュアーより】
インタビューで印象に残ったワードは、「日次最適化」。ファンドコンセプトの運用責任を明確にした上での、迅速な判断なくして「日次最適化」は不可能だと思われます。
「日次最適化」効果は、日々の基準価額の推移では分かりづらいですが、長期保有を前提とするなら、代表的な株価指数に対する大きなプラスアルファに繋がる可能性が高いのではないでしょうか?

 

 

「MASAMITSU日本株戦略ファンド」の月次報告書等はこちら

 

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