新しいキーワードは「長期」「成長」「選別」
世界経済を振り返ると、衰退する産業や企業がある一方で、新たに台頭する産業や企業が繰り返し現れてきました。
市場全体の動きをとらえる投資先として、インデックスファンドへの資金流入が顕著ですが、一般的なインデックスファンドは、あくまで市場平均――つまり、成長する企業にもそうでない企業にも投資することになります。
もし、成長する企業を「選別」できるなら、長期で市場平均を上回る投資成果が期待できるかもしれません。
そこで今回、「長期」「成長」「選別」というキーワードに見合うファンドとして注目したのが、日興アセットマネジメントが運用する「グローバル・ロボティクス株式ファンド」です。
「グローバル・ロボティクス株式ファンド」とは
「グローバル・ロボティクス株式ファンド」は、日本を含む世界各国のロボティクス関連企業の株式に投資を行ない、中長期的な信託財産の成長を目指す投資信託です。純資産総額は、後述の4コース合計で1兆円超(2024年11月末時点)、2025年には設定から10年を迎えます。
当ファンドの実質的な運用は、株式のアクティブ運用に強みを持つ米ラザード社*が担当しています。
- * ラザード・アセット・マネージメント・エルエルシー(以下、「ラザード社」)が「グローバル・ロボティクス株式マザーファンド」の運用を行ないます。同社は、米国・ニューヨークに本拠を置く175年超の歴史を持つ投資銀行であるラザード・フレール・アンド・カンパニー・エルエルシーの資産運用部門として1970年に設立されました。
株式運用の中でもアクティブ運用に注力しており、機関投資家や公的年金などを主な顧客として、資産運用業務を行なっています。
当ファンドには決算頻度や為替ヘッジの有無が異なる以下の4コースがあり、投資家の運用ニーズに合わせて選択できるようになっています。
- グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)
- グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)
- グローバル・ロボティクス株式ファンド(為替ヘッジあり・1年決算型)
- グローバル・ロボティクス株式ファンド(為替ヘッジあり・年2回決算型)
- 基準価額は信託報酬控除後の値です。
- 純資産総額はグローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)/(年2回決算型)/(為替ヘッジあり・1年決算型)/(為替ヘッジあり・年2回決算型)の4コース合計。
- 世界株式:MSCIワールド指数(配当込、円換算ベース)、基準価額の算出方法に対応させるため、前営業日の世界株式の値に当日の為替を適用して算出。
- 上記指数は当ファンドのベンチマークではありません。
- 各指数の著作権等の知的財産権その他一切の権利は、各指数の算出元または公表元に帰属します。
- 信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成。
- 上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
パフォーマンスに注目してみると、「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)」の基準価額は、2024年11月末現在で設定来で3.7倍まで上昇しています。
また、ネット系の金融機関から窓口で相談できる金融機関まで150社を超える販売会社で取り扱われている点も、今回注目したポイントの一つです。
「グローバル・ロボティクス株式ファンド」は、実際に「長期」「成長」「選別」投資が実現できるファンドなのか、日興アセットマネジメントのマーケティング部バイスプレジデント 山口 亮二さんとラザード社日本法人のラザード・ジャパン・アセット・マネージメントのマネージング・ディレクター 兼 ポートフォリオ・マネージャー/アナリスト 岸田 有央さんに、ファンドのコンセプトや運用状況等について、あれこれ聞いてきました。
「人口動態」と「自動化」に注目したファンドコンセプト
今でこそ、ロボティクスやそれに関連する生成AIは注目のテーマの一つとなっていますが、10年前はあまり馴染みのないテーマだったように思えます。
最初に「グローバル・ロボティクス株式ファンド」のコンセプトと、それに至った経緯を教えてください。
- 日興アセットマネジメント マーケティング部 バイスプレジデント 山口 亮二さん
山口 「グローバル・ロボティクス株式ファンド」の投資コンセプトの策定は、先進国を中心とした労働力の減少という、確度の高い将来に向き合うことから始まりました。
この問題を克服していくためには何が求められていくのか、必要とされ成長する技術・分野は何か、どんな未来になりうるのか――。
そこで辿り着いたのが「自動化」でした。「自動化」を実現する技術である、「ロボティクス」をテーマとし、巨大な成長機会をとらえて、投資家へ還元していこう――それが当ファンドの始まりです。
- 出所:国際連合「World Population Prospects 2024」
- 2025年以降は予想値 *上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
ファンド名を聞いて、「ロボット」の関連企業に投資する投資信託だと思われる方は少なくないようですが、日興アセットでは、「ロボティクス」を①センサー(感じる)②AI <人工知能>(考える)③ロボット(動く)の3つの要素を束ねた「自動化関連技術の総称」と定義しています。
「グローバル・ロボティクス株式ファンド」はこれら3つの要素技術を提供する企業と、それを支える企業に投資を行なっています。
つまり、「ロボティクス」=「ロボット」ではなく、「ロボット」は「ロボットティクス」を構成する要素の一つなのです。
世界を取り巻く環境の変化が「ロボティクス」の追い風に
「ロボティクス」を取り巻く環境は、10年間で変わりましたか?
- ラザード・ジャパン・アセット・マネージメント マネージング ディレクター ポートフォリオマネージャー/アナリスト CFA協会認定証券アナリスト 岸田 有央さん
岸田 人手不足の問題が深刻化する中、世界を取り巻く環境の変化により「ロボティクス」への追い風はさらに強くなっていると感じています。
同時に技術の進化とコストの低下によって、これまで実現が難しいと考えられていた領域の自動化が可能になってきています。
また投資環境面では、ファンドを設定した2015年当時は、グローバル化がもっと進むと考えていました。しかしながら、2018年以降の米中貿易摩擦の問題や、2020年のコロナ禍を経て、先進国の各企業は、製造拠点の新興国一極集中から国内回帰し、サプライチェーンの再構築を進めています。10年の間に、グローバル化の逆回転が起きたと言えます。
そうした動きに伴い、問題となるのが新興国に比べて高い先進国の労働賃金です。人手不足に加えて、人件費抑制の面においても「ロボティクス」の活用が不可欠になっているのです。
岸田 10年間、すべての分野において同じように自動化が発展、進化しているかというと、そうではありません。また設定当時は、意識していなかったような分野もあります。例えば生成AIです。
そもそも生成AIが世に出たのは、オープンAIがChatGPTを公開した2022年11月のことです。我々もそこから議論を始め、2023年からは、生成AIは「目に見えないロボットが世の中を自動化」していく技術だと考え、半導体を中心とした生成AI関連銘柄への投資を増やしました。
将来的には、目に見えるロボット(ハードウェア)と目に見えないロボット(ソフトウェア)が融合し、生成AIが身体性を持つようになることで、自動化が可能な領域が飛躍的に拡大する未来に期待しています。
生成AIが進化していくためには、より多くのAIサーバーが必要となりますが、AIサーバーの安定的な稼働を支えるインフラとして、データセンターの需要が今後も高まるとみています。データセンターでは大量の電力が必要になるとみられることから、データセンターの運営を広く支える電力供給の技術などにも注目しています。
ボトムアップの銘柄選定
「選別」された自動化技術の中でも、常に技術の進化や環境の変化に着目し、ポートフォリオをブラッシュアップしているということですね。
次に、ポートフォリオの構築についてお伺いします。一般的なグローバル株式ファンドと比べると、日本への投資比率が高いような印象を受けます。国や地域への投資配分は、どのように決めているのですか?
岸田 国・地域の投資配分をあらかじめ決めているのではなく、現在のポートフォリオの配分比率は、あくまでボトムアップの結果です。「ロボティクス」の三つの要素のうち、「AI(考える)」、つまりソフトウェアの分野は米国に多くの優れた企業が存在するため米国の比率が高くなっています。一方で「ロボット(動く)」の分野では日本やドイツなど欧州に強い企業が多くあります。
- グローバル・ロボティクス株式ファンドのマザーファンドの状況で、組入株式時価総額比です。
- 上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
また、「センサー(感じる)」、「AI(考える)」、「ロボット(動く)」の三つの要素についても、あらかじめ比率を決めているわけではありせん。あくまで自動化を進める上で、有望な企業に投資していこうというスタンスです。
銘柄の選別のもう一つのスタンスは、「たとえ世間で人気のある企業でも、株価が過大評価されていると判断すれば投資は見送る」ことです。
どんな良い企業でも、高すぎる株価で買ってしまうと、リターンはそれほど見込めません。お客様の大切な運用資産ですから、この株価で買っておけば利益が見込めると判断した企業を選んで投資しています。
時代を超えて続く構造変化、“メガ・トレンド”の本命はロボティクス
これから「グローバル・ロボティクス株式ファンド」への投資を検討する投資家は、「ロボティクス」の今後が気になるところですが・・・
山口 先ほど、設定から10年間で「ロボティクス(自動化)」の流れは、変わるどころか加速しているとお話しましたが、我々はこのような時代を超えて続く構造変化、不可逆的な流れを、大きな潮流“メガ・トレンド”と位置付けており、「ロボティクス」はその本命と考えています。
先進国を中心とする人手不足はますます深刻化していきますが、これは金融市場の変動によって変わるものではありません。一方で技術進化により自動化の導入コストが低減していますし、自動化できる領域はますます拡大しています。
当ファンドは2025年に設定から10周年を迎えますが、人手不足の深刻さや技術進化を考えると、ロボティクスを取り巻く環境の変化はこれまでの10年間で起こってきたことよりも、今後の10年間で起きることの方が速いかもしれません。そういう意味で、 ロボティクスによる自動化のトレンドはまだ始まったばかりと言えるでしょう。
岸田 「グローバル・ロボティクス株式ファンド」のファンドコンセプトが有効でなくなるのは、先進国の人口が増加に転じ、労働力不足の問題が解決する時、または、自動化の技術革新が止まる時、でしょう。
そうなることはなかなか考えづらいですよね。そうすると、今後も長期的に有効なファンドコンセプトと言えますね。投資家の反応はいかがですか?
山口 最近、日本でも製造業やサービス業の現場で人手不足が深刻化しているといった話題をよく耳にします。そのため、「労働力不足」を「自動化」で解決する「グローバル・ロボティクス株式ファンド」のコンセプトに共感される方が増えているようです。
また、生成AIといった新しい技術が誕生したこともあり、「ロボティクス」の技術進化により自動化領域が拡大する未来にワクワクするというお声もいただいています。
リターンが重要なのは当然ですが、共感できてワクワクするファンドという、インデックスファンドにはない特徴も長期投資をする上で重要な要素ですね。
ありがとうございました。
まとめ
取材を通して、「グローバル・ロボティクス株式ファンド」が、「長期」「成長」「選別」投資を実現するファンドとして大いに期待が持てるのではと感じました。
まだまだ世の中は不確実性に満ちています。不確実な世の中だからこそ、変わらないもの、確かなものへの投資が大切なのではないでしょうか?
新NISAがスタートして約1年。次のステップとして2025年のNISA成長投資枠で「グローバル・ロボティクス株式ファンド」。要注目です。
ロボティクス関連の注目テーマやロボティクスの最新技術についてはこちら
グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)/(年2回決算型)/(為替ヘッジあり・1年決算型)/(為替ヘッジあり・年2回決算型)の詳細はこちら(⽇興アセットHP)
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投資者の皆様の投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者(受益者)の皆様に帰属します。なお、当ファンドは預貯金とは異なります。
当ファンドは、主に株式を実質的な投資対象としますので、株式の価格の下落や、株式の発行体の財務状況や業績の悪化などの影響により、基準価額が下落し、損失を被ることがあります。また、外貨建資産に投資する場合には、為替の変動により損失を被ることがあります。主なリスクはつぎの通りです。【価格変動リスク】【流動性リスク】【信用リスク】【為替変動リスク】【有価証券の貸付などにおけるリスク】※基準価額の変動要因は、左記に限定されるものではありません。※詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
当資料は、投資者の皆様に「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)/(年2回決算型)/(為替ヘッジあり・1年決算型)/(為替ヘッジあり・年2回決算型)」へのご理解を高めていただくことを目的として、日興アセットマネジメントが作成した販売用資料です。
当ファンドをお申込みの際には、投資信託説明書(交付目論見書)などを販売会社よりお渡ししますので、内容を必ずご確認の上、お客様ご自身でご判断ください。
【手数料等の概要】
投資者の皆様には、つぎの費用をご負担いただきます。
<申込時、換金時にご負担いただく費用>
購入時手数料:購入時の基準価額に対し3.85%(税抜3.5%)以内
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