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「ダブル・ブレインは、111億円の資金流入」 8月資金流入額速報(推計値)

ニュース
配信元:NTTデータ エービック
投稿:
「ダブル・ブレインは、111億円の資金流入」 8月資金流入額速報(推計値)

追加型株式投資信託の8月資金流入額(推計値)ランキングです。(除くETF)
 
(資金流入額=設定額-解約額)
 
資金流入額の上位は、1位のグローバル・プロスペクティブ・ファンド(イノベ―ティブ・フューチャー)から4位の次世代通信関連株式戦略ファンド(THE 5G)まで、7月と同じファンドが並びました。

 

順位 ファンド名 運用会社 8月資金流入額
(百万円)
8月純資産総額
(百万円)
1 グローバル・プロスペクティブ・ファンド(イノベーティブ・フューチャー) 日興アセットマネジメント 33,372 183,008
2 ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) ピクテ投信投資顧問 32,145 765,726
3 グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型) 日興アセットマネジメント 26,378 148,045
4 次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE 5G) 三井住友トラスト・アセットマネジメント 21,595 374,699
5 日経225ノーロードオープン アセットマネジメントOne 19,687 196,143
6 グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型) 日興アセットマネジメント 14,441 73,684
7 東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(円奏会) 東京海上アセットマネジメント 14,028 635,379
8 サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし) 三菱UFJ国際投信 13,100 108,965
9 東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型)(円奏会(年1回決算型)) 東京海上アセットマネジメント 12,883 211,634
10 netWINゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドBコース(為替ヘッジなし) ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント 11,228 312,282

 

資金流入額の5位に入ったのは、日経225ノーロードオープンです。


日経225ノーロードオープンは、長期の資産形成というよりは、市場の上昇を比較的短期で捉えようとする投資家が利用することが多いファンドです。
日経平均が上昇すると利益確定が先行し、資金流出となる傾向がありますが、8月は月初に大きく下落したため、押し目買いを入れる投資家が多かったものと思われます。

 

今回、注目したのは、流入額上位の表にはありませんが、ダブル・ブレインです。
上位10位に、あと一歩。111億0,300万円の資金流入で、順位は11位でした。8月末の純資産総額は、466億8,400万円です。

 

ファンドの設定は、2018年11月9日。
設定当初の残高は決して多くありませんでしたが、堅調な運用成績を背景に着実に運用残高を伸ばしています。

 

ファンドの運用方針は・・・
1. 世界各国(新興国を含みます)の株式、債券等を実質的な主要投資対象とし、株式、債券、商品等に関連するデリバティブ取引、為替予約取引等を実質的な主要取引対象とすることにより、中長期的な信託財産の成長を図ることを目的として運用を行なうことを基本とします。
2. ポートフォリオは、市場動向に追随する戦略(ダイバーシファイド戦略)と投資対象の下落リスクを抑制する戦略(ターゲットリスク戦略)で構成され、各戦略のリスク水準を勘案し、投資配分比率を決定します。
3. ダイバーシファイド戦略は、各投資対象を売り持ち(ショート)または買い持ち(ロング)するポジションをとり、市場の上昇トレンドならびに下降トレンドの双方に追随し、絶対収益の獲得を目標に積極的に運用を行ないます。
4. ターゲットリスク戦略は、各投資対象を買い持ち(ロング)するポジションをとり、安定した収益の獲得を目標に運用を行ないます。
5. 投資する外国投資証券において、実質的な通貨配分にかかわらず、原則として当該クラスの純資産総額を米ドル換算した額とほぼ同額程度の米ドル売り円買いの為替取引を行ないます。


一度、読んだだけではよく分からないですね。

 

投資戦略は、市場動向に追随する戦略(ダイバーシファイド戦略) と下落リスクを抑制する戦略(ターゲットリスク戦略)の2つ。


ダイバーシファイド戦略は、「トレンドフォロー」とも呼ばれる投資戦略で、上昇トレンドにある資産をロング(買い持ち)、下降トレンドにある資産をショート(売り持ち)します。投資対象のファンドの運用会社であるマン・グループのAHL社の得意とする戦略です。


ターゲットリスク戦略は、一定のリスク水準の範囲で、ロング(買い持ち)ポジションによる安定的な収益の確保を目指します。

 

いずれか一方の投資戦略でも、ファンドは成り立つものと思われますが、投資環境によっては目指すような成果が得られないような局面も想定されることから、2つの戦略を組み合わせ、より投資環境の変化に左右されない収益が期待できるファンドとしたのではないでしょうか。

 

気になる運用成績はどうでしょう。

 

みんかぶ投信の比較チャート機能を使って、設定来の収益状況を確認します。

リスク資産の代表として日経平均を比較対象としました。


ダブル・ブレインのチャート

 


2018年12月以降、世界的にリスク回避傾向が強まり、各国の株式市場は下落を余儀なくされましたが、ダブル・ブレインの基準価額は、比較的安定的に推移しています。
2019年に入ってからは、堅調な動きが継続しています。

 

設定から1年未満ですが、金融市場全体の動向に左右されない安定的な運用成果が、堅調な資金流入に繋がっているものと思われます。

 

ダブル・ブレインの商品分類は、資産複合型の特殊型(絶対収益追求型)になります。

不透明な投資環境が続く中では、資産の一部の投資対象として、市場の動向に左右されない収益の確保を目指す「絶対収益追求型」ファンドが選択肢の一つとなるのではないでしょうか?

 

みんかぶ投信の「運用手法から探す」を選択すると、運用手法のなかに「絶対収益追求」という項目がありますので、様々な投資戦略を用いた「絶対収益追求型」のファンドが確認できます。

 

 

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配信元:NTTデータ エービック

このコラムの著者

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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)

投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。

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