NFT 脚光浴びるデジタル資産の鑑定書

インターネット上の仮想空間も時とともに進化し、経済価値のやり取りを現実世界から完全に独立したバーチャル世界で行うという時代が訪れている。メタ・プラットフォームズやマイクロソフトなど米大手IT企業のほか、米小売り大手のウォルマートなどもメタバースという巨大な仮想空間における商品の販売に前向きな姿勢をみせている。
メタバースでは、ネット上にいる自分の分身(アバター)が、他の利用者と実社会さながらにコミュニケーションを堪能できる。このバーチャル世界で経済圏を構築する(経済価値のやり取りを日常的に行う)ためには、複製によってデジタルコンテンツの価値が希薄化されない仕組みを作ることも大きな課題となる。
そこでNFT(非代替性トークン)が重要なポジションを担うことになる。元来、画像や動画といったデジタルコンテンツは容易に複製が可能だが、NFTはブロックチェーン技術を活用して、こうしたデジタルコンテンツが唯一無二のものと示す鑑定書の役割を果たす。商品(コンテンツ)と一緒にブロックチェーン上に刻まれたデータがセットで存在することで、その商品価値が担保されるというものだ。デジタルアートやゲームなどのデータに作り手の情報などを書き込むことにより、偽造や複製を限りなく困難なものとする。
2次流通の隆盛に大きく貢献
NFTは権利の所在を明確化させることで、2次流通の隆盛にもつながる。例えば昨年、米国人アーティストが制作したデジタルアートのNFTが史上最高額の約 75 億円で落札されたことが話題となった。これは特別な例としても希少性の高いものは価格が高騰するケースも多く、ビジネスとして利ザヤを追求することができるため、国内外のIT関連企業なども同分野に相次いで参入する動きをみせている。株式市場でもNFT関連株への注目度は高く、今後メタバース市場の拡大とともに一段と存在感を高めそうだ。
NFTなどの先端テクノロジーに着目した注目ファンドは
NFTを始めとした最先端テクノロジーに着目するファンドで注目したいのは、SBI中国テクノロジー株ファンド(SBI)だ。このファンドは上海、深セン証券取引所に上場されている人民元建て株式(中国A株)を中心に、主として、フィンテック、AI(人工知能)、ブロックチェーン、ロボティクスなどの他、ヘルスケア(医療・介護)、インフラ(交通・エネルギー)、食品・農業等の領域において革新的なテクノロジーやサービスを提供する企業に投資する。
auカブコム証券、SBI証券、松井証券の3社で取り扱われている。
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
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みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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