フィンテック 「金融」×「IT」で急成長

フィンテックとは、「金融(finance)」と「技術(technology)」からなる造語でインターネットや人工知能(AI)などのIT ( 情報技術 ) を利用した新しい金融サービスのこと。具体的には、スマートフォンを活用した決済や送金、オンライン融資、ロボットによる資産運用、さらにはブロックチェーンを活用した仮想通貨などを意味している。
さまざまな金融分野に劇的な変化をもたらす可能性が高いフィンテックだが、いま高い関心を集めているのが「キャッシュレス決済」だ。キャッシュレス化の進展は、現金の管理コストなどを削減できるほか、各種イノベーション(革新)をもたらすことが期待される。経済産業省は 25 年までに、店舗などでの支払い時に現金を使わないキャッシュレス決済の比率を現状から倍増の 40%に高めることを目標としている。
日本は現金志向が依然、根強く「キャッシュレス後進国」とも呼ばれている。キャッシュレス化に向けては、ICカードを手掛けるソニー(6758)やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のLINE(3938)などが関連銘柄に挙げられている。また、QRコード決済が有望視されており、関連銘柄にはビリングシステム(3623)やアイリッジ(3917)などが挙げられている。
ブロックチェーン関連など注目
さらに、ビットコインなど仮想通貨の基礎技術となっているブロックチェーンも高い関心を集めている。ブロックチェーンは「データ改ざんが難しい」「低コストでのシステム構築が可能」などの特徴を持ち、契約や登記などの分野への応用が可能だ。関連銘柄はアステリア(3853)やさくらインターネット(3778)、メタップス(6172)など。仮想通貨関連では、マネックスグループ(8698)やリミックスポイント(3825)などにも注目したい。
フィンテック関連のテーマファンド
ファンド名に”フィンテック”という言葉が入っているファンドは9本あるが、この中で注目したいのはレーティングが★4つと最も高い、SBI日本・アジアフィンテック株式ファンドだ。ワールド・フィンテック革命ファンド(為替ヘッジなし)とワールド・フィンテック革命ファンド(為替ヘッジあり)も★4つだが、この2本は販売会社が大和証券だけだ。SBI日本・アジアフィンテック株式ファンドは9社で取り扱われている。いずれで購入しても手数料は3.24%(税込み)となっている。
※各社の販売手数料については、一般社団法人投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」にてミンカブ・ジ・インフォノイド社が調査
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | グローバル・フィンテック株式ファンド | 日 興 |
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2 | グローバル・フィンテック株式ファンド(年2回決算型) | 日 興 |
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3 | グローバル・フィンテック株式ファンド(為替ヘッジあり) | 日 興 |
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4 | グローバル・フィンテック株式ファンド(為替ヘッジあり・年2回決算型) | 日 興 |
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5 | eMAXIS Neoフィンテック | 三菱UFJAM |
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6 | イノベーション・インデックス・フィンテック | 三井住友DS |
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7 | SBI日本・アジアフィンテック株式ファンド | SBI |
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8 | ワールド・フィンテック革命ファンド(為替ヘッジあり) | 大 和 |
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9 | ワールド・フィンテック革命ファンド(為替ヘッジなし) | 大 和 |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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