人工知能(AI):“人類超え”で次の時代の主役担う
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注目テーマ:人工知能(AI)
人工知能(AI)は政府が主導する第4次産業革命の根幹を担うキーテクノロジーとして必須の存在となっている。世界的にみても、既に人類の日常生活と融合して、表面的にも潜在的にも影響力を発揮しており、今後は自動運転やフィンテックなどをはじめ先端技術分野で時代を動かす歯車となっていく。
2016年3月に米グーグル傘下のディープマインドが開発したAIソフト「アルファ碁」が世界屈指の囲碁棋士、李世ドル氏との5番勝負で大勝したことが一つのエポックメーキングとなったが、その後、2017年5月には囲碁世界最強の柯潔氏もアルファ碁との3番勝負でなすすべなく3連敗。日本でも、ちょうど同じ時期に将棋の佐藤天彦名人がAIソフト「ポナンザ」に全く太刀打ちできず連敗を喫し、この時点で運に左右されることのない完全情報ゲームの分野においてAIは人類を完全に超越したことを証明した。
大資本による合従連衡の動きも本格化
AIが人間の叡智を超えるシンギュラリティーの時代は、当初イメージするよりも速いスピードで近づいており、それに伴いこれまで人間が有していた価値観や常識が大きく覆されるケースが今後急増していくことも予想される。昨年の世界のベンチャー企業への投資金額は1600億ドルを超えたが、そのなかAI分野に経営資源を注ぐベンチャー企業への投資が加速している現実があり、日本も官民を挙げて取り組む必要性に迫られている。
こうしたなか、“10兆円ファンド”を率いるソフトバンクグループ(9984)は、その設立時からAIや半導体分野に積極投資する方針を表明している。製造業の盟主トヨタ自動車(7203)も今年3月にAI活用の自動運転技術を開発する新会社を設立、国内のIT系人材を獲得して早期に1000人規模の体制で開発に臨む方針だ。AI分野における技術革新は、大手企業による資本提携やM&Aといった合従連衡の動きが加速するなか、株式市場でも一段とテーマ性を帯び、株価を変貌させる銘柄が相次ぐ可能性がある。
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
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みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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