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あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2019-07 愛称:ぜんぞう1907

インタビュー
配信元:NTTデータ エービック
更新: (投稿: )
あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2019-07 愛称:ぜんぞう1907

 今回のファンドインタビューは、あおぞら投信の「ぜんぞう」です。「ぜんぞう」といっても人の名前ではなく、投資信託のシリーズ名です。「あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)」が正式名称で、2014年から順次設定されています。投資未経験の方や初心者の方も安心して資産運用ができるよう工夫しているファンドとのことなので、詳しい内容を同社取締役会長 柳谷俊郎様におうかがいしました。

 

 

ーはじめに御社の特徴について簡単に教えていただけますか。


 私どもあおぞら投信は、お客さまのご要望にお応えすべく、あおぞら銀行グループの資産運用会社として2014年2月に設立されました。

 

 私は若い頃、旧日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)での海外赴任時に世界の資産運用会社の歴史を見て、日本との違いに驚きました。それは、海外では資産運用会社というのは、“お客さまのために設立され資産運用を行う”ということでした。当たり前のようにも聞こえますが、当時の日本では、そういった“お客さまのために”といった資産運用会社は少なかったのではないでしょうか。

 

 こういった経験も踏まえ、当社は“お客さまのご要望”である、お客さまの大切な資産を守り、育てていくことを最大の使命としています。当社では、世界の変化を的確に捉えつつ、国内外の株式、債券市場などあらゆる資産の中からお客さまの中長期的な運用に、もっとも相応しい商品の開発・ご提供に努めています。

 

 

 

ー「ぜんぞう」シリーズは、数多い投資信託の中でも、特徴ある商品設計となっていますが、商品開発の経緯を教えてください。

 

 日本では1955年から14年間平均で10.1%もの経済成長があり、我々の上の世代はお金が貯まりました。ですが、これからのお金の投資先は世界であり、世界の経済成長の恩恵を享受することだと考えています。

 

 しかし、世界の株式に投資するといっても、株価には波があり、短期的には大きく値が下がることもあります。お客さまにとっては高いハードルとも言えます。であれば、成長の時間軸を長くして分散する・・・つまり投資の原則である「時間分散」、「資産(銘柄)分散」、「長期投資」が必要となるわけです。

 

 これら投資の原則を、そのまま商品化することを目指したのが「ぜんぞう」シリーズです。「ぜんぞう」シリーズは、定期預金などの預金に馴染みが深いお客さまに対して、投資信託に親しんでいただきたいという想いから、まずはお客さまに投資を経験してもらい、その「結果を実感できる商品性」としました。こうして、あおぞら投信設立後、最初の公募ファンドとして「ぜんぞう」シリーズがスタートしました。

 

 

ー特徴である「投資の原則の商品化」と「結果を実感できる商品性」について具体的に教えてください。

 

 投資の原則の一つである時間分散については、1年かけて株式の組入比率を段階的に引き上げていく仕組み(株式漸増)としています。時期をずらして株式の組入比率を少しずつ引き上げることで、一度に高値で購入してしまう可能性を軽減し、リスクを抑える効果があります。

 

 資産分散については、世界中の株式と債券へ投資を行っています。最初は株式比率が5%、債券比率が95%からスタートし、その後毎月5%ずつ株式の組入比率を漸増し、1年で株式比率を60%まで引き上げます。

 

 長期投資については、少し説明が必要でしょう。「ぜんぞう」シリーズの信託期間は5年です。一言に長期といっても、いきなり30年後のイメージをできる人は多くないと思います。お客さま自身の時間軸としては、やはり5年くらいではないでしょうか。また、金融市場の価格変動のサイクルも概ね3年から5年程度なので、5年程度、投資をしておけば経済成長をとらえるチャンスがあると考えています。

 

 一方、いくらリスクを抑える仕組みがあっても、それだけではお客様が保有しているときに、どこを目指せばいいのか、いつ売却すればいいのか、などの不安は拭い切れません。そこで、まずは約5年間、保有していただく前提で、その間に基準価額が15%上昇した場合にほぼすべての株式を売却し、安定的な債券運用に移行させるゴールのイメージを共有できる仕組みを取り入れています。

 

 このようにお客様にとっての目標を「見える化」することで、売却の時期を考える必要もなく、達成感を感じていただきやすい商品設計となっています。

 

 

ー「ぜんぞう」とは、株式組入比率を段階的に増やす「漸増(ぜんぞう)」からのネーミングというわけですね。それでは運用方法について具体的に教えてください。

 

 「ぜんぞう」の組入ファンドの運用はディメンショナル・ファンド・アドバイザーズが行っています。同社は米国投信業界で、2017年の資産増加率第2位、資産残高第7位と近年、資金流入が継続しており、2018年12月末現在、約57兆円の運用資産残高を有し注目を集めている運用会社です。

 

 日本でも、主なものでは年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)をはじめ、大規模年金等の機関投資家にも資産運用者として採用されています。

 

 その運用の特徴の一つは、市場価格の分析で世界的に著名な学識経験者がコンサルタントを務め、実証研究を応用した運用を実践している点にあります。

 

 また、組入銘柄数も特徴の一つであり、先進国株式は23ヶ国で約7,700銘柄、新興国株式は24ヶ国で約1,900銘柄と、株式だけでも合計約9,600銘柄(2019年3月末現在)と非常に多くの銘柄を組入れています。

 

 

ー株式の組入銘柄数が約9,600銘柄とは驚きの分散投資ですが、基準価額の15%上昇は、実際に可能なのでしょうか?

 

 過去の世界経済の成長率は年率約3%程度であり、世界の株式、債券に投資を行っている「ぜんぞう」についても5年間の運用で15%の目標を達成したものが出てきています。

 

出所:あおぞら投信

 

 今後についても、IMF(国際通貨基金)によるデータで、世界の経済成長率は今後も約3%を超えるという予測が発表されていますので、「ぜんぞう」シリーズの今後の実績も期待していただきたいと思います。

 

出所:あおぞら投信

 

 

ーなるほど、リスクを抑えつつ世界経済成長の恩恵の享受に期待できるというわけですね。

 

 もちろん株や債券の値動きによって、基準価額は上下動を繰り返しますが、5年間という期間の中で、どこかのタイミングで一度でも15%という目標を達成することができれば自動的に安定的な債券運用へと切り替わるため、お客様も日々の値動きに捉われずに安心してお預けいただくことができ、好評を得られていると考えます。

 

 私たちの考える“これからの投資”は、相場を予想して売り買いを行うものではなく、「ぜんぞう」シリーズのように、現在の価格に一喜一憂せず、目標を目指して、じっくりと長い目でその時を待つものなのです。

 

 より多くのお客様に投資信託に親しんでいただき、安心してお預けいただくためにも、あおぞら投信では今後も「ぜんぞう」シリーズを継続して設定する予定となっています。

 

 

 

【インタビュアーより】
「ぜんぞう」シリーズは、投資タイミングの分散、投資対象の徹底した分散、加えて明確な目標設定の3つの特徴で、投資の入口から運用期間中、そして出口までケアされていることがよく分かりました。大きなリターンを狙うのではなく、あれこれ悩まず資産を段々に増やす(漸増)投資にむいているファンドといえるのではないでしょうか。

 

以下、運用中の「ぜんぞう」シリーズ一覧

>>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2019-07(ぜんぞう1907)

 

>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2017-02(ぜんぞう1702)
>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2017-04(ぜんぞう1704)
>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2017-09(ぜんぞう1709)
>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2018-02(ぜんぞう1802)
>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2018-04(ぜんぞう1804)
>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2018-07(ぜんぞう1807)
>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2018-10(ぜんぞう1810)
>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2019-01(ぜんぞう1901)
>あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2019-04(ぜんぞう1904)

配信元:NTTデータ エービック

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順位 ファンド名 運用会社 レーティング (1年)
1
あおぞら
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このコラムの著者

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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)

投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。

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