金の出番が到来！？

2019年5月末から金の価格が大きく上昇しています。2019年6月21日（金）現在、東京金の価格は4,811円と直近安値の4,487円（5/29）から107.22％の上昇となっています。

出所：「みんかぶ先物」サイトより当社作成

金は洋の東西、今昔を問わず、普遍的な価値を認められた数少ない物質です。投資の世界では、「有事の金」などと称され、世界情勢の混迷期には、安全を求める資金が金に向かいます。そんな金の価格が今、上昇しているのです。

しかし、昨年米中貿易戦争が始まって以来、金は伝統的なリスクヘッジの役割を一向に果たしていませんでしたが、米国連邦準備制度理事会が利上げ政策をやめ、ハト派に政策を転換すると、金価格の下落に歯止めがかかりました。また、現状は投資家による金の保有が少ない状態です。このため、2019年から2020年にかけて、金がリスクヘッジとして見直される時期に来ているという見方もあります。

米中貿易摩擦は短期的に解決されるものではなく、今後何年にもわたって続くことが予想されます。このため投資家は、戦略的ヘッジを取るか否かの検討時期に来ています。

金に投資する方法としては「純金を購入する」、「ETFを購入する」、「コモディティ（商品先物）取引をする」など、いくつかの方法がありますが、投資信託で金に投資することもできます。「三菱ＵＦＪ純金ファンド（ファインゴールド）（三菱UFJ国際投信）」が純金に投資をする投資信託です。手数料は上限で1.08％、保有している間継続的にかかるコストである信託報酬が年率で0.54%となっています。分配金は出ません。2019年6月21日現在で販売している金融機関は38社となっています。

その他にも、「ゴールド・ファンド（為替ヘッジなし）（日興アセットマネジメント）」「ゴールド・ファンド（為替ヘッジあり）（日興アセットマネジメント）」「ｉシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド（為替ヘッジなし）（ブラックロック・ジャパン）」「ｉシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド（為替ヘッジあり）（ブラックロック・ジャパン）」などがあります。

先行きが不安定な今の時期、ご自身のポートフォリオの一つに加えることを検討されてはいかがでしょうか。

【参考】

金の価格推移にについては、みんかぶ先物にて確認することができます。

金についての解説はみんかぶ先物の初心者入門にて確認することができます。