運用会社レポートピックアップ（9月22日～9月28日）

グローバル投資環境を点検する

野村アセットマネジメント

　中国の不動産開発大手である中国恒大集団を巡る債務への懸念を受けて、世界の株式相場は不安定な動きとなっています。こうした中、9月21日～22日にFOMCが開催されます。今後の金融政策動向を踏まえ、グローバル投資環境を中長期視点で点検します。

セカンドライフの運用リターンはなぜ「３％」なのか

三井住友DSアセットマネジメント

　人生100年時代を迎える中、充実した第2の人生を送るために資産形成への関心が高まっています。金融機関やファイナンシャルアドバイザーは多くの情報発信を行い、資産形成へのサポートに余念がありません。そこで気づくのが、退職を迎えた人々が運用するリターンを「3%」と想定するコメントが多いことです。これはなぜでしょうか。退職を迎えた人は皆「3%」のリターンを求めて運用することが望ましいのでしょうか。

欧州の温室効果ガス55%削減政策「フィット・フォー・55」に貢献する企業とは?

シュローダー・インベストメント・マネジメント

　欧州が2030年の温室効果ガス削減目標を達成するために公表した政策目標パッケージは、欧州経済に大きな影響を及ぼすと予想されます。未来の低炭素社会の実現に貢献するものとしてどのような企業に注目しているか、欧州株式運用者がご紹介します。

人口減と株価は直結しない

日興アセットマネジメント

　人口と経済は違う――経済・株価は「1 人当たり」が重要「世界人口は 2064 年の 97 億人をピークに減少する――。米ワシントン大は 20 年 7 月、衝撃的な予測を発表した」。国連が 2100 年に 109 億人となるまで増え続ける、と試算してることは良く知られているが、今回の発表内容は、中国をはじめとする新興国の少子高齢化が想定以上に進むという警鐘です。

拡大傾向が続く世界の半導体市場

ニッセイアセットマネジメント

　世界の半導体市場の拡大傾向が続いています。米国半導体工業会（SIA）によると、2021年7月の世界の半導体売上高は、前年同月比30％増の454億ドル（約5.0兆円）となり、統計が開始された1990年1月以降で最大となりました。

FRBは年内に量的緩和を縮小へ、日銀は大規模緩和を維持

野村アセットマネジメント

　9月21、22日開催のFOMC（米連邦公開市場委員会）では、次回11月会合で量的緩和の縮小開始を決定し、22年半ばまでに完了する可能性が示されました。また、22日に開催された日本銀行の金融政策決定会合では、現行の金融緩和策が維持されました。

遂に利下げに踏み切ったトルコ中央銀行

日興アセットマネジメント

　トルコ中央銀行は、9月23日に開催した金融政策決定会合で、2020年5月以来1年4ヵ月ぶりとなる利下げを決めました。市場では、政策金利は据え置きとの見方が大勢を占めていたため、通貨リラは予想外の決定を受けて売られ、対米ドルで最安値を更新しました。

次期政権は、長期安定政権なら株高、短命不安定政権なら株安へ

りそなアセットマネジメント

　自民党総裁選は、９月17日の告示を受け29日に投開票が実施されます。そして、10月上旬の特別国会を経て新総理が選出されます。新総理に対する期待は大きく、日経平均株価は８月20日の年初来安値27,013 円から短期間で4,000円近く上昇して９月１４日には年初来高値30,670円を付けました。

我々は市場サイクルのどこにいるのか？グローバル株式投資家への影響

ティー・ロウ・プライス・ジャパン

　新型コロナウイルス変異株の感染拡大が懸念されているものの、ワクチン接種ペースの加速が相対的な「通常の生活への回帰」への期待を後押しし、株式市場は続伸しています。株式市場では、金利、インフレおよび経済成長の今後の経路について多くの議論が行われています。

中国恒大集団のたどる道は「中国版リーマン・ショック」とは異なる

アライアンス・バーンスタイン

　中国恒大集団の財務状態を巡る足元のニュースは、同社に対する投資家の信頼を大きく揺るがしています。また懸念の対象は他の中国不動産開発会社にも広がり、それらの会社の債券価格も下落しています。今後我々は中国版リーマンショックを迎えるのか？ この一企業の崩壊が、システミックな金融危機を引き起こすのでしょうか。

力強い成長を見せるベトナム金融市場

イーストスプリング・インベストメント

　ベトナムは、経済的にも政治的にも安定していることから、投資家にとって魅力的な投資対象国になりつつあります。国内では若い世代の多い人口分布、教育水準の高い労働力、そして所得の増加を背景に、投資商品の需要が高まっています。これはベトナム金融市場にとっても好ましいことです。

米10年国債利回りはおよそ3ヵ月ぶりの高水準

アセットマネジメントOne

　米10年国債利回りは22日の1.30％台から27日には1.48％台へ上昇し、6月25日以来、およそ3ヵ月ぶりの高水準となりました。足もとの米金利上昇は資産買い入れ縮小開始に向けた投資家のポジションや資産配分変更の動きと考えられます。