グローバルニッチ 独自技術を武器に世界で勝負
経済産業省は6月30 日、世界市場のニッチ(隙間)分野で勝ち抜いている企業や、国際情勢の変化のなかでサプライチェーン(供給網)上の重要性が増している部素材などの事業を持つ優良な企業を選んだ2020 年版「グローバルニッチトップ企業100 選」を発表した。前回実施された13 年度から日本企業を取り巻く事業環境は大きく変化し、デジタル経済の進展や世界の政治経済情勢の変動、少子高齢化のような社会構造の変化などを踏まえ、113 社が選定された。
高シェア・成長性に注目
部門ごとの選定企業数は、機械・加工部門が61 社、素材・化学部門が24 社、電気・電子部門が20 社、消費財・その他部門が8社となった。重視されたポイントは収益性や競争優位性、戦略性、国際性の4つで、選定企業は単純平均で世界市場シェア43.4%、営業利益率12.7%、海外売上比率45.0%という企業群となっている。
また、同省によると各企業が提供している製品・サービスの現在の市場規模と、5~ 10 年後に予想される市場規模について聴取した結果、平均してグローバルニッチトップの市場規模は2.21 倍の成長率になったという。
足もとのグローバル市場は新型コロナウイルスの感染拡大の影響が依然として続いており、こうしたなか世界で勝負するためには他社にはない何らかの強みを持つことが重要になる。特定分野の技術力を磨くことで市場の寡占度を高め、価格決定権を握れば値下げ競争に巻き込まれにくい。梶山弘志経産相は「グローバルニッチトップに選定された企業は不確実な世界を生き抜こうとする多くの企業にとって灯台であり、羅針盤になるものだ。経産省のネットワークやリソースを駆使して、事業展開に最大限のサポートをしたい」と述べている。
ニッチなビジネスに着目したファンドとは
ニッチなビジネスに着目したファンドとしては、日興中小型グロース・ファンド(日興)がある。このファンドは、ニッチなビジネスに参入する新興企業やビジネスモデルの再構築などを進める再生企業の中から、「業績モメンタム」(売上・利益成長の変化率)のより顕著な拡大が見込まれると判断する銘柄群を抽出。財務データ分析等の定量評価や企業訪問を中心とした定性評価を加えることで、企業の「顕在化していない成長能力」を捉え、市場認識との乖離から株価の値上がりが期待される銘柄を厳選する。
日興中小型グロース・ファンドの販売会社
会社名 |
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松井証券 |
SMBC日興証券 |
水戸証券 |
東海東京証券 |
あかつき証券 |
明和證券 |
SBI証券 |
マネックス証券 |
楽天証券 |
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❏圧倒的な技術力で独自の存在感を発揮するグローバルニッチトップ(GNT)
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | 日興中小型グロース・ファンド | 日 興 |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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