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みんかぶプレミアムとは投資信託の過去の運用成績(トラックレコード)は、あくまで過去の成績なので、ファンドを選ぶ際の参考にはならないという意見があります。
例えば、過去1年間、大きく上昇したファンドを購入したものの、その後の運用成績が芳しくなく、期待外れに終わった、等です。
これからも、過去と同じように値上がりするかは、ファンドが投資しているマーケットが、今後どのような動きになるかが大きく影響するので、過去の一定期間の運用成績(トラックレコード)が、そのまま将来の投資成果に当てはまるものではありません。その意味では、「運用成績(トラックレコード)は、ファンドを選ぶ際の参考にならない」という意見は正しいといえるでしょう。
しかし、運用成績(トラックレコード)を、そのまま将来に当てはめるのではなく、活用方法を工夫すれば、十分、ファンド選びの参考にできるのです。
ファンドのトラックレコードをファンド選びに効果的に利用するには、過去1年とか3年間、単純にいくら上がった、下がったで、今後の運用成績の予測や、良し悪しを判断するではなく、その間の経過を分析することが重要です。
投資対象のマーケットがどの様な環境下で、成績が良かったのか、悪かったのかを、運用方針等と照らし合わせれば、ファンドの特性が分かってきます。
複数のファンドの特性を比較して、今、投資すべきファンドを探していきます。
ただ、日本株に投資するファンドは数多くあり、それら全てのファンドの特性を確認するには限界があります。
そこで、ファンド特性が確認できる期間を決め、その間の成績上位のファンドで比較し、検討します。
分析する好成績のファンドを抽出する際、重要となるのが、運用成績を確認する期間です。
ファンド特性を確認するには、様々な投資環境を踏まえ、運用成績が確認できる期間を設定する必要があります。
期間が短いと十分な分析ができない可能性があります。また、あまり長すぎると対象ファンドが極端に少なくなってしまいます。
今回は、景気の山と谷の両方を含む期間とするため、リーマンショックの前、2008年7月末を起点にして好成績ファンドを抽出しました。
対象ファンドは、日本株アクティブファンド*です。
*NTTデータエービック ファンドモニター分類 小分類:日本株アクティブ型(除く特化型運用)
収益率(分配金再投資計算)上位3ファンド(2008年7月末~2020年8月末)
ファンド名 | 運用会社 | 収益率(%) |
きらめきジャパン (きらめき) | AM-One | 270.42 |
ニッセイ健康応援ファンド | ニッセイ | 237.93 |
MHAM日本成長株オープン | AM‐One | 226.78 |
上位3ファンドの運用経過を見てみましょう。
3ファンドとも市場平均を大きく上回る成果を上げています。
参考指数としてTOPIX(配当込み)と合わせて表示しました。
3ファンドとも、同じような動きをしている時期もあれば、そうでない時期もあります。
どの期間が、どの程度、違っているのか上のチャートでは分り難いので、年間の騰落率を棒グラフにしました。
こうしてみると、各ファンドが。どの時期の運用成績が良かったのか、それとも悪かったかがよく分かります。
各ファンドの運用成績(トラックレコード)と運用方針からファンド特性を確認していきます。
確認期間の上昇率はトップです。特に2013年の上昇が際立っており、この期間で確認期間における市場に対するオーバーパフォームの大半を稼いだ格好です。
2012年12月に第二次安倍政権が発足し、2013年の株価上昇は、アベノミクス相場と言われています。リーマンショック後に大きく後退した世界経済が、回復へと転じた時期であり、そこに日銀による量的・質的金融緩和や各政策が、景気回復・拡大を後押ししました。
ファンドの運用方針の特徴であるトップ・ダウン・アプローチによる銘柄選定が最大限の効果を発揮したと思われます。
運用方針のもう一つの特徴である、実質組み入れ比率の柔軟な対応については、下落局面で市場平均と同等か、それ以上、下落しており、運用成果には繋がらなかったようです。
他の2ファンドほど際立って値上がりした期間はありませんが、市場下落局面で基準価額の下落が抑制されているのが特徴です。
特にリーマンショック後の世界的な景気後退局面での健闘が目立ちます。加えて、上昇局面でも着実に市場平均を上回ることで、年次ベースでは、派手さはないものの長期の運用成果を押し上げています。
医薬品関連企業は、ディフェンシブ・セクターとして知られますが、“健康応援企業”は、加えて医療・治療に関する精密機器企業や健康増進、福祉介護に関連するサービス業等も含まれます。ファンドの運用方針にある「健康応援企業」の選定が、下値に強く、上昇局面でも市場平均を上回る成果のポイントと言えそうです。
2016年時点では、3ファンドの中では、最も出遅れていましたが2017年に一気に他の2ファンドと同水準まで上昇しています。
ファンドが好成績を残した2017年の年間収益率は、TOPIX 19.69%に対して、TOPIX小型 30.22%、JASDAQ INDEX 42.78%となっています。
運用方針に「銘柄の規模や業種別の投資比率には制限を設けない」とあり、ポートフォリオの規模別構成比率は、中小型株シフトの傾向がみられます。
レポートでは、今後の注目分野として、中長期的に市場成長が見込まれ、中小型企業群の中に競争優位性や実績のある企業が存在する分野を挙げており、小型株優位の投資環境で好成績が期待できるポートフォリオが維持されることになりそうです。
マクロ環境が大きく転換する時期は、トップ・ダウン・アプローチが功を奏して、大きなリターンが期待できる反面、他の期間では市場平均並みの運用成績となる可能性が高いと思われます。
2012年当時のように、世界経済が後退期から好転する時期とはいえないことから、現時点は、投資タイミングではなさそうです。
過去の景気動向とファンドの基準価額の推移から、投資タイミングについては、あまり悩む必要はなさそうです。
ポートフォリオを構成する健康への貢献につながる企業理念・哲学をもつ企業である”健康応援企業”は、コロナ禍で、世界的に公衆衛生に対する関心が高まる中、今後の成長性が期待できる銘柄群となる可能性を秘めています。
相対的な安定性だけでなく、今後は、収益性も期待できるファンドとして注目されます。
小型株が相対優位な直面では、市場平均を大きく上回る投資成果が期待できるファンドですが、その巻き返しで、大型株が相対優位となった場合は、市場平均を下回ることも想定しておく必要がありそうです。
比較的基準価額の変動が大きくなることが想定され、投資する時期が運用成果への影響も大きくなることが予想されます。投資タイミングを平準化できる積立投資の対象とするのも一つの選択肢と言えそうです。
きらめきジャパン(きらめき)は証券ジャパンのみでの取り扱いになりますが、ニッセイ健康応援ファンドとMHAM日本成長株ファンドは多数の金融機関で取り扱われています。両ファンドともを取り扱っているのは、東海東京証券、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、auカブコム証券、岡三オンライン証券、GMOクリック証券になります。
これから金融機関に口座をつくって取引を初めてみよういう方は、取り扱いファンド数などから考えて、SBI証券や楽天証券に口座をつくるといいでしょう。
配信元:NTTデータエービック
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング (1年) |
---|---|---|---|
1 |
ニッセイ
|
★ | |
2 |
AM-One
|
★ |
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