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GCIアセット・マネジメントの「エンダウメント」に込めた思いとは

インタビュー
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
投稿:2020/11/18 07:00
GCIアセット・マネジメントの「エンダウメント」に込めた思いとは

(ミンカブ)今回、お話をお伺いしたのは、株式会社 GCIアセット・マネジメント    代表取締役CEO ⼭内 英貴様です。

まず、最初に会社の特徴を教えて下さい。

 

(山内)当社は、独⽴系の運⽤会社として設⽴して20年になります。

⽇本国内の運⽤会社というと⽇本株の運⽤をするのが、⼀般的だと思うのですけれど、当社 は、個別株をピックアップするボトムアップ型の運⽤形態ではなく、トップダウン型の運⽤をしているのが特徴です。
オルタナティブ投資に分類される、何らかの運⽤モデルに基づいて、システマティックな運⽤を、主に年⾦基⾦など機関投資家の皆様向けに提供しています。

株式会社GCIアセット・マネジメント代表取締役CEO 山内英貴様

 

ヘッジファンドに対する誤解

(ミンカブ)オルタナティブ戦略とくにヘッジファンドと聞くと、ハイリスク・ハイリターンのイメージがありますが・・・

 

(山内)ヘッジファンドについて⽇本では少なからず、誤解があるように感じています。

海外の機関投資家の間では、オルタナティブ戦略を活⽤したポートフォリオが、ここ20 年で定着しています。

年⾦などの機関投資家が、ヘッジファンドに株式よりもハイリスク・ハイリターンを求めているかというと、そうではありません。

取っているリスクに対して、より⾼いシャープレシオを求めているのです。

株式や債券といった伝統資産とは違ったリターンの出⽅が期待できるヘッジファンドを、伝統資産のポートフォリオの⼀部に組み⼊れることによって、ポートフォリオ全体がさらに安定する、しいてはシャープレシオが改善する、といったことを⽬的に利⽤されているのがヘッジファンドなのです。

 

(ミンカブ)⼀般なヘッジファンドのイメージと真逆といっても良いくらいですね。 もっと早くから、個⼈投資家の間に普及していてもよさそうですが・・・

 

(山内)いずれは個⼈投資家向けにファンドを提供したいと考えていました。

個⼈投資家の皆さんが、より積極的に⾃分の資産形成に取り組む⽶国のように預⾦から投資への資⾦シフトが起きると思っていましたので、⻑期の資産形成に使っていただけるような、我々なりの特徴あるソリューションを提供したいという想いがあったのです。

ただし、それをヘッジファンドで実現するには、いくつかハードルがありました。その⼀つが流動性です。

 

(ミンカブ)流動性︖つまり換⾦性ということでしょうか︖ 

 

(山内)そのとおりです。

公募投信の形で個⼈の⽅々に提供するには、⽇々、基準価額を算出して解約できるようにしなければなりません。

通常のヘッジファンドは、解約できるのは⽉⼀回程度であるとか、基準価額の算出⾃体が⽉⼀回であったりするのが⼀般的だったので、公募投信にするには無理がありました。

それが、リーマンショック以降、ヘッジファンドにも流動性や透明性が機関投資家からも要求されるようになりました。

我々は、システマティックな運⽤ですので、主に先物だとかETFなど、⾮常に流動性の⾼いユニバースで運⽤する戦略を開発し、⼀定の実績もできてきました。

これであれば、⼗分、⻑期の資産形成の⼀つの選択肢として、公募投信の形で提供できるだろうということで、2015年に設定したのが、「GCIエンダウメントファンド(成長型)・(安定型)」です。

 

 

「エンダウメント」に込められた思いとは

(ミンカブ)「GCIエンダウメントファンド」の設定にはそのような経緯があったのですね。「エンダウメント」はあまり聞きなれない⾔葉ですが︖

 

(山内)「エンダウメント」は、直訳すれば「寄付や寄付金」になります。狭義では「⼤学基⾦」の意味もあります。

2005年に⼤⼿の年⾦基⾦から、⽶国のエンダウメント(⼤学基⾦)に話を聞きに⾏きたいので、アレンジしてくれないかとの依頼がありました。

そこで、伝⼿を辿ってハーバード⼤学やテキサス州⽴⼤学などに⼀緒に⾏って、⾊々、お話をお伺いすると「こんな運⽤をしているのか︕」と私自身、まさに⽬からウロコというか、⾮常に勉強になりました。

具体的には、伝統的な資産のポートフォリオをさらに分散させて、よりリスク・リターンを改善し、なおかつリターンの源泉を拡張させて分散するという⼿法で、素晴らしい実績を出していたのです。

エンダウメントは、財源が寄付⾦ですので、家計のお⾦を預かって運⽤している年⾦や保険、銀⾏などの機関投資家とは異なり、⻑期の時間軸で、⾮常に腰の据わった運⽤ができます。

個⼈投資家の資産形成のための運⽤も、基本的には⻑期でするわけですから、⾮常にコンセプトが似ています。

 

(ミンカブ)⽶国のエンダウメントのコンセプトを個人投資家向けのファンドに活かしたのが「GCIエンダウメントファンド」なのですね。

 

(山内)米国のエンダウメントは、プライベート・エクイティやインフラ資産といったオルタナティブ資産クラスにも、分散していますが、公募投信はこれら流動性の低いオルタナティブ資産は組み⼊れられません。

従って、米国のエンダウメントと同じではありませんが、我々がリーマンショック以降、洗練させてきた流動性が⾼く、伝統的資産とはリターンの出⽅のことなるヘッジファンド戦略を⼀部組み込めば、流動性を確保しつつ、リスク・リターンを改善し、リターンの源泉を拡張させて分散することが可能であるとの考えに基づくのが「GCIエンダウメントファンド」です。

 

 

資産形成での注意点

(ミンカブ)個人投資家の⽅々が資産形成をする上での注意点を教えて下さい。

 

(山内)⻑期資産形成を進めていく⽅法は、⾊々あります。

性格やリスク許容度などは人それぞれ異なりますので、答えは⼀つではないのです。株式中⼼の⽅もおられるでしょう。

ただ、共通してやってはいけないことがあります。

 それは、今回のコロナショックのように、⼤きく値下がりした時にびっくりして運⽤をやめてしまうことです。これをやると元に戻れません。

そういった局⾯で、下げ幅をどの程度に抑えるかが⼤事なのです。

「GCIエンダウメントファンド」は、まさしくそういう考え⽅に⽴っているのですね。

 

 

GCIエンダウメントファンドの投資スタンス

(山内)「GCIエンダウメントファンド」は、リスクアプローチというスタンスを取っています。

期待リターンを設定するのは、難しいけれど、リスクはある程度コントロールできるという考え⽅のもとで、「期待リスク」を設定してポートフォリオを作ります。

そのリスクを愚直に取り続ける、その結果として、少しでも良いリターンが累積していくという考え⽅です。

 

(ミンカブ)「GCIエンダウメントファンド」には、「成長型」と「安定型」の2つのファンドがありますが、それぞれ想定するリスクが違うのですね。

 

(山内)成⻑型は、年率リスク(標準偏差)8%、安定型は、年率リスク(標準偏差)5%です。

成⻑型のリスク8%を例にとると、「年に⼀回ぐらいは、8%程度の下落はあります。そういうものです。」ということです。

今回のコロナショックや、リーマンショックのようなときには、さらに、⼀時的には、20% とか25%とかの下げがあるかもしれませんが、それもあくまで想定の範囲内です。

それぐらいのリスクを取って頂くことを前提に、⻑期の資産形成に臨んでいただく戦略なのです。

⼀時的に⼤きく下がるケースでどのくらい下がるのかということをあらかじめ覚悟していただく、そんな時に、びっくりして運用をやめてしまうのではなく、むしろ買ってください。といことです。

 

 

アフターコロナの資産運⽤

(ミンカブ)資産運⽤において、アフターコロナで変わること、逆にアフターコロナでも変わらないことがあると思いますが。

 

(山内)⼀番⼤きな違いは、⾦利⽔準でしょう。

世界中の中央銀⾏が⼤胆な⾦融緩和を実施することで、急激に低⾦利化が進⾏しました。 伝統的資産でポートフォリオを組んだ場合、株価下落時に保険的な役割を果たしていた債券が、その役割を果たせなくなっているのです。

投資のスタンスとして⼀定のリスクを分散したうえで取り続けるということは変わりません。ただし、分散の仕⽅として、従来型のロング・オンリーでいいのか︖

次の⼤きなショックで、つまりテールリスクへの備えとしてどうすればいいのか︖

オプションのような所謂、保険のような⾦融商品や、売りポジション(ショートポジション) の活⽤がその⼿段だと思います。

「GCIエンダウメントファンド」に組み込んでいる「システマティック・マクロ戦略」は、ヘッジファンドなので、下げトレンドが出てきた時は、債券であれ株式であれ売りポジションを取ります。これが、⼀般的なバランスファンドと⼤きく違っているところであり、ヘッジファンドを組み⼊れている意義になります。

次なるテールリスクに際しても、「GCIエンダウメントファンド」は、そもそも構造的に備えとしての仕組みを内包しているので、あたふたする必要はないのです。

是⾮、そのことを知って頂きたいと思います。

 

 

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