『純資産総額は引き続き減少』 ~10月の資金流出入状況から~

レポート
配信元:NTTデータエービック
投稿:2020/11/16 19:15
『純資産総額は引き続き減少』 ~10月の資金流出入状況から~

2020年10月の投資信託の概況が投資信託協会から発表されました。
公募株式投信(ETF除く)の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、797憶円増となりました。

 

前月の9月と比べると、設定額が減少する一方、解約額は増加した結果、資金流入額は大幅に減少しました。

また、9月に続き、運用による資産減(運用資産の評価損)により、純資産総額は8,325億円減少し、2020年10月末の純資産総額は、64兆7,380億円となりました。

 

今回は、2020年10月末とピーク時(2015年5月末 70兆1,300億円)の純資産総額上位ファンドを比較してみました。

2015年5月末 純資産総額上位10ファンド

ファンド名 運用会社 分類

純資産総額

(百万円)

新光US-REITオープン(ゼウス) AM-One 国際不動産投信型(無ヘッジ) 1,427,192
ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型) 日 興 国際不動産投信型(無ヘッジ) 1,318,557
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド フィデリティ ハイイールド債券型(無ヘッジ) 1,193,264
野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドルコース)毎月分配型 野 村 グローバル株式型(無ヘッジ) 1,091,283
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) ピクテ グローバル株式型(無ヘッジ) 1,022,054
グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型) 三菱UFJ国際 グローバル債券型(無ヘッジ) 983,765
フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) フィデリティ 国際不動産投信型(無ヘッジ) 954,404
アジア・オセアニア好配当成長株オープン(毎月分配型) 岡 三 アジアオセアニア株式型(全域) 860,015
ダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型)為替ヘッジなし 大 和 国際不動産投信型(無ヘッジ) 790,718
ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型) ピクテ エマージング株式型(全域) 750,244

 

2020年10月末 純資産総額上位10ファンド

ファンド名 運用会社 分類

純資産総額

(百万円)

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) ピクテ グローバル株式型(無ヘッジ) 962,913
グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(未来の世界(ESG)) AM-One グローバル株式型(無ヘッジ) 658,362
東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(円奏会) 東京海上 国内バランス・安定型 647,923
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 アライアンス 北米株式型(無ヘッジ) 600,150
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(未来の世界) AM-One グローバル株式型(無ヘッジ) 598,328
グローバル・プロスペクティブ・ファンド(イノベーティブ・フューチャー) 日 興 グローバル株式型(無ヘッジ) 594,338
netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし) G S 北米株式型(無ヘッジ) 584,335
次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE 5G) 三井住友トラスト グローバル株式型(無ヘッジ) 583,414
フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) フィデリティ 国際不動産投信型(無ヘッジ) 504,953
ダイワファンドラップ日本債券セレクト 大 和 国内債券・一般型 503,822

 

2015年5月末と2020年10年末、ともに上位に入っているのは、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」と「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」の2ファンドのみで、他の8ファンドが入れ替わりました。

 

2015年5月末の上位10ファンドは、全て毎月分配型ファンドでしたが、2020年10月末では、上記2ファンドに加えて、「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)(円奏会)」と「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の2ファンド、計4ファンドとなっています。

 

毎月分配型ファンドは、分配金の引き下げが相次ぎ、2015年当時と比べて、分配金の水準が大きく低下した結果、資金流出により大きく純資産が減少するファンドもありました。

毎月分配型ファンドは、長期投資に向かないとして批判的な立場をとる人もいますが、資産形成目的に合っていないだけであって、成果を受け取りながら運用したい投資家は、確実に存在しています。

純資産上位を毎月分配型ファンドが占めていた2015年当時は、偏りすぎであった感ががありますが、現在は、投資家が各自の投資志向に応じてファンドを選ぶという点において、正常な状態に近づいているように思われます。

 

少々、寂しいのは、2015年5月、2020年10月いずれも、純資産総額上位に日本株ファンドがないことです。

2015年5月末で最も、純資産総額が多かったのは、「フィデリティ・日本成長株・ファンド」の3,718億56百万円、2020年10月末では「ひふみプラス」の4,501億35百万円となっています。

 

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配信元:NTTデータエービック

関連銘柄

順位 ファンド名 運用会社 レーティング (1年)
1
日 興
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2
大 和
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3
大 和
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4
フィデリティ
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5
フィデリティ
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6
ピクテ
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7
日 興
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8
フィデリティ
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9
G S
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10
アライアンス
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11
AM-One
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12
東京海上
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13
三井住友トラスト
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14
三菱UFJ国際
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15
岡 三
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16
ピクテ
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17
AM-One
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18
AM-One
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19
レオス
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20
野 村

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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)

投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。

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