小型成長株ファンドの成長力を享受するために ~ファンド選びのポイント~

『小型成長株ファンドの成長力を享受するために ~ゆとり投資のススメ~』では、「時間」・「資金」・「心」の三つの“ゆとり”が、小型成長株ファンド投資成功のポイントになることを紹介しました。今回は、投資するファンドの選び方を考えてみたいと思います。
NTTデータエービックのファンドモニター分類で、小型成長株ファンドに分類されているファンドは81本あります。全ファンドの本数からすると相当絞られていますが、ここからが難しいところです。直近の高パフォーマンス(例えば過去1年間の上昇率トップ)のファンドを選んだとしましょう。一般の株式に比べ上昇・下落ともに大きくなるのが小型成長株の特長なので、昨年上昇率が高かったことの反動が気になってしまいます。また、上昇率上位のファンドは、既に資金が集まり、小型成長株ファンドとしての特性を生かした運用が困難になるとの判断から、買い付けの申し込みを停止しているケースもあります。だからと言って、あえて運用成績の低迷しているファンドを選ぶというのも何だか変な感じですね。
(図表①)
図表①は、国内株式アクティブファンドのうち、フリー型、バリュー型、そして小型成長株型の3つの異なるスタイルの累積パフォーマンスを示しています。(NTTデータエービックのファンドモニター分類)
これを見ると、小型成長株型が他の2つを圧倒しています。中小型成長型の平均でも十分なパフォーマンスといえるでしょう。投資対象を一本に絞ろうとするとあれこれと考えてしまいますが、平均的な成果で十分と考えるとファンド選びにも「ゆとり」ができるのではないでしょうか?例えば、投資予定額が100万円だとした場合、この100万円をファンド一つに絞り込んで100万円全額をそのファンドに投資するのではなく、3~5本程度に分散投資するのです。少額でも投資ができるという投信の特徴の活用です。
では、みんかぶ投信の「ファンドを探す」機能を使って、実際に投資候補ファンドを選んでみましょう。
みんかぶ投信のトップページの「運用手法から探す」をクリックすると、ファンド選びの切り口が表示されます。その中から「運用手法から探す」を選択したのが下の画面です。
(図表②)
さらに中小型株投資を選ぶと対象ファンドが確認できます。
画面上部に、横軸にリスク:年率標準偏差(1年)、縦軸に年平均収益率(1年)をとって各ファンドのデータをプロットした図(図表③)が表示されます。リターンだけでなくリスクも合わせることで、価額特性を基にしたファンド選びが可能です。
(図表③)
マウスポインターを●に近づけると、ファンド名称とリスク・リターンのデータが表示されます。リターンの水準を30%以上の目途にすれば、申し込みの受け付けが一時停止になっているファンドを除いても候補銘柄は十分にあるでしょう。
リスク水準を分散するように数ファンドを選んで、あなただけの小型成長株型ファンドのポートフォリオを作ってみては如何でしょう?
配信元:NTTデータエービック
このコラムの著者

NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
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