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小型成長株ファンドの成長力を享受するために ~ゆとり投資のススメ~

コラム
配信元: NTTデータエービック
投稿:2018/05/28 11:30
小型成長株ファンドの成長力を享受するために ~ゆとり投資のススメ~

 

騰落率ランキングで、上位を占めているのが、小型成長株型に分類される銘柄群です。日本の株式市場は、昨年来小型株優位の状況にありますが、それにしても3.2倍ブルのさらに上位に位置するファンドもあるとは、小型成長株ファンド恐るべし・・・ですね。

過去を振り返ってみると、小型成長株ファンドが大きく上昇する局面が3回ありました。1999年から2000年、2004年から2005年、そして今回、2017年から2018年です。NTTデータエービック分類で、小型成長株ファンドに分類される銘柄群の累積パフォーマンス(98年末を100にして指数化)と純資産の推移をグラフ化したのが図表①です。

 

(図表①)

小型成長株ファンドに分類される銘柄群の累積パフォーマンス(98年末を100にして指数化)と純資産の推移をグラフ化

 

 
 

累積パフォーマンスは、上昇と下落を繰り返しながらも期間中で最高水準にあります。一方、純資産はITバブル時2000年2月のピーク時の水準を回復しておらず、投資家の方々が、小型成長株ファンドの成長力を十分に享受できているとは言い難い状況となっています。要因として、ファンドの購入と売却(解約)のタイミングを挙げることができるでしょう。
小型成長株ファンドの累積パフォーマンスと資金流出入(推計値)の推移は図表②のとおりです。

 

(図表②)

小型成長株ファンドの累積パフォーマンスと資金流出入(推計値)の推移


 

まず一目で分かるのは、資金流入の期間が長く続かないことです。1999年1月から2018年4月までの232か月のうち、資金が流入した月は81か月なのに対し、資金流出月は151か月です。上昇初期段階では、やれやれの売りが多く資金流入となり難く、大きく上昇したのがはっきりしてから購入する人が増え、やっと資金流入となるようです。さらに上昇が続くと、比較的早い時期から利益確定の解約が出始めて資金流出に転じてしまうことも見て取れます。おそらく株式投信全般にみられる傾向だと思いますが、小型成長株ファンドは、ボラティリティが高いのでより顕著な結果となっています。

それでは、小型成長株ファンドの成長力を享受するにはどうすれば良いのでしょう?

 

キーワードは、「ゆとり」です。

まずは「時間」のゆとり。過去のパフォーマンスと資金流出入の推移から、多くの投資家が、短期で小さく儲けて、中期で大きく損をする…こんな状況に陥っているように思えます。もともとハイリスク・ハイリターンの投資対象ですが、現実の成果がハイリスク・ローリターンになっています。そんな事態を避けるためには、長めの投資期間を想定しておきましょう。

 

次に「資金」にゆとりを持つこと。2000年から2004年、2006年から2012年など、数年間パフォーマンスが低迷する時期があることは、今後も想定しておく必要があります。その時期にお金が必要になってしまい、やむを得ず換金しなければならない・・・といった事態を避けるための資金的ゆとりです。加えて高値で購入してしまいその後、調整局面入りした場合に追加購入できるぐらいの資金を持っておきたいものです。

 

最後は、「心」のゆとりです。TOPIX日経平均よりも大きな上昇が期待できるものの、調整局面入りすれば、値下がり幅も大きなものになるのが、小型成長株ファンドの特徴といえます。下げ局面で慌てて解約しないだけの心理的ゆとりを持つことが大切でしょう。

 

小型成長株ファンドへの「ゆとり投資」で、ゆとりあるセカンドライフを実現したいものですね。

 

【小型成長株型 リターン(10年)ランキング】

  ファンド名 運用会社

リターン

(10年)

シャープレシオ

(10年)

1位 DIAM新興市場日本株ファンド AM-One 28.85% 1.17
2位 SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ(jrevive) SBI 21.44% 1.13
3位 J-Stockアクティブ・オープン 大和住銀 19.80% 1.05
4位 大和住銀日本小型株ファンド 大和住銀 19.60% 1.04
5位 SBI小型成長株ファンドジェイクール(jcool) SBI 17.41% 0.64
6位 スーパー小型株ポートフォリオ 三井住友 17.35% 1.03
7位 MHAM新興成長株オープン(J-フロンティア) AM-One 17.31% 0.91
8位 三井住友・中小型株ファンド 三井住友 16.81% 1.00
9位 スパークス・M&S・ジャパン・ファンド(華咲く中小型) スパークス 16.75% 0.86
10位 日本新興株オープン 日 興 16.74% 0.71

※ リターン(10年)、シャープレシオ(10年)は2018年4月末時点の数値

配信元:NTTデータエービック

関連銘柄

順位 ファンド名 運用会社 レーティング(1年)
1 三井住友・中小型株ファンド 三井住友DS
2 大和住銀日本小型株ファンド 三井住友DS
3 スパークス・M&S・ジャパン・ファンド(華咲く中小型) スパークス
4 SBI中小型割安成長株ファンドジェイリバイブ(jrevive) SBI
5 日本新興株オープン 日 興
6 DIAM新興市場日本株ファンド AM-One
7 SBI小型成長株ファンドジェイクール(jcool) SBI
8 MHAM新興成長株オープン(J-フロンティア) AM-One

このコラムの著者

NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)

投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。

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