ユニークかつ高いパフォーマンス実績を有する株価指数「S&P500クオリティ高配当指数」
まず初めに「eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス」設定の背景を教えてください。
設定に至った背景は、2つあります。
まず、1つ目は、世の中の投資状況を鑑みた時、投資家の方々の選択肢の幅を増やしたいと考えたことです。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の純資産総額が1.8兆円超と、おかげさまで国内最大級*1のファンドへと成長しました。一方で私は、例えばS&P500で投資を始めた方々の中には、その次のアクションが分からず、積立投資等でそのままにされている方が多いように感じていました。せっかく投資を始められたのであれば、投資活動をそこで終えてしまうのではなく、より良い未来を創造すべく、次のステップ・選択肢としてご検討いただきたいという想いがありました。そういった中で、メジャーな指数ではなく、むしろスマートベータ*2のような、違った観点から投資家の方々の選択肢の幅を増やせるようなファンドをご提供できないかと考えました。
2つ目は、マーケット環境です。
コロナショック以降、GAFAに代表される成長株が相場を牽引してきました。その後、インフレの加速、金利上昇懸念などで、成長株相場が大きく崩れてしまった中で、下落を抑える成果が期待される指数はないか探していました。
米国株は人気のカテゴリーですが、その中でも下値抵抗力の面で高配当株に注目し、業界動向等を分析していくことで、米国の高配当株のファンドを設定できないか検討を始めました。
対象指数に「S&P500クオリティ高配当指数」を選んだのは?
米国の高配当株に投資するファンドは、既に色々なファンドがありますので、それらとは違った、新しい選択肢を提供するという点と、より良いパフォーマンスのインデックスは何かということを、弊社のマーケティング担当部(デジタル・マーケティング部)とプロダクト組成部(商品開発部)、双方の観点で検討を進めました。
結果、「S&P500クオリティ高配当指数」は、高いパフォーマンス実績を有し、かつ国内の公募投信(ETFを除く)では、この指数への連動を目指すファンドが存在しなかった*1ことから、当指数は、ユニークで、より良いパフォーマンスをご提供できるのではないかということで決定しました。
- 対象は国内公募株式投信(除く ETF)5,555本、2023/2/6時点。(出所)NRI/Fundmark のデータを基に三菱 UFJ 国際投信にて調査。
- 企業の財務指標や価格変動率といった、特定の要素に基づき選定された銘柄で構成される指数をいいます。
- 過去の実績・状況または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。
- 上記指数は、米ドルベース・配当込みです。指数については【当ページで使用している指数について】をご参照ください。表示桁数未満を四捨五入しています。
- 上記は、過去の実績・状況または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。
- 1994年12月末はS&P500クオリティ高配当指数の算出開始月です。
高い配当利回りを安定的に継続することが期待されるエリート企業をピックアップ!?
「S&P500クオリティ高配当指数」はどんな指数ですか?
簡単に申し上げると、「S&P500株価指数」の構成銘柄のうち、高クオリティかつ高配当の株式で構成された指数となります。具体的には、「クオリティ・スコア」と「配当利回り」がともに上位200以内の77銘柄に均等配分*3しています。
配当利回り上位200銘柄は分かりますが、高クオリティ銘柄が分かりにくいのですが・・・
クオリティの定義は色々あると思いますが、S&P社では「収益の創出」、「収益の質」、「財務の健全性」を組み合わせて「クオリティ・スコア」としています。つまり質の高い収益を生み出している財務内容の良い企業をクオリティの高い企業と考えていただければと思います。
高配当であってもその後、業績の悪化などで減配や無配になるリスクがあります。配当利回りだけに着目して銘柄を選ぶと、そういった企業なども含まれる可能性があります。
高配当企業にも様々あるのですが、高い配当を安定的に継続することが期待される優等生、エリート企業をピックアップしているのがS&P500クオリティ高配当指数のイメージとなります。
- 2022/12末時点
- 過去の実績・状況または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。
長期パフォーマンスの高さのポイントは「下値抵抗力」
その一方で、配当が高いと値下がりリスクも高くなりませんか?
指数算出以来、約30年で「S&P500株価指数」の2倍以上という長期パフォーマンスの高さの背景には、「下値抵抗力」の強さがあります。
- 上記指数は、米ドルベース・配当込みです。指数については【当ページで使用している指数について】をご参照ください。
- 上記は、過去の実績・状況または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。
- 計測期間が異なれば結果も異なることにご注意ください。表示桁数未満を四捨五入しています。
そのことは、年間騰落率を「S&P500株価指数」と比べると分かります。
- 上記指数は、米ドルベース・配当込みです。指数については【当ページで使用している指数について】をご参照ください。
- 上記は、過去の実績・状況または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。
ITバブル後やリーマンショック、そして昨年2022年など「S&P500株価指数」が大きく下落した局面で、「S&P500クオリティ高配当指数」は、相対的に下落を抑制できていたのが特徴です。
長期の資産形成には下値を抑えることも重要なポイントです。
例えば、50%上昇・40%下落を繰り返すパターンよりも、30%上昇・20%下落を繰り返すパターンのように、下落を抑制して安定的に推移するほうが、長期では右肩上がりで成長します。
上図は、各価格変動パターンに基づくイメージではありますが、長期の資産形成における下値抵抗力の効果が確認できます。
下値抵抗力の要因は?
まず、考えられるのは指数を構成する銘柄の業種ウェイト(配分)です。
業種ウェイトは、生活必需品、エネルギー、資本財・サービスといった景気後退局面でも業績が左右されにくいとされる比較的ディフェンシブな業種が上位となっています。
- 上記は、過去の実績・状況または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。
- 業種は、GICS(世界産業分類基準)で分類しています。表示桁数未満を四捨五入しています。
「S&P500株価指数」との業種ウェイトの差分を見ると、情報技術の配分が少ないです。
また、株式下落相場では、高配当株の配当利回りが株価の下支えになったこと、質の高い収益を生み出し、財務が健全な企業の銘柄に投資家の注目が集まる傾向があったことも、「S&P500クオリティ高配当指数」が下値抵抗力を発揮してきた要因に挙げられるものと捉えています。
長期の資産形成に資する商品設計 配当金は複利運用でリターン向上を目指す
高配当株に投資するファンドなので分配金も期待していいですか?
「eMAXISシリーズ」は、長期の資産形成に資するツールを提供したいという意図で、分配金を抑制し、ファンドの中で再投資することで、長期の値上がり益を享受いただくことを目指すような商品設計をしています。
長期の資産形成のための投資スタンスは?
長期で見た場合、景気が良い時期もあれば、そうでない時期もあると思います。
金利が上昇する局面、低下する局面など、様々な局面があるなかで、堅調な業種も様々でしょう。
例えば成長株は、景気が回復してきて金利が低い局面では堅調ですが、その逆の局面では軟調で、高配当株は堅調で、とか・・・
「eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス」は、成長株が堅調な局面では、組み入れている業種的に、成長株の高いパフォーマンスの恩恵が相対的に小さくなることも想定されますが、下落局面でも「下値抵抗力」が働いてきたという特徴がありますので、長期資産形成のツールとしてご検討いただけますと幸いです。
- 過去の実績・状況または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。
まとめ
- ユニークかつ高いパフォーマンス実績を有する株価指数「S&P500クオリティ高配当指数」に連動
- 「S&P500クオリティ高配当指数」は、高い配当利回りを安定的に継続することが期待される銘柄で構成
- 「S&P500クオリティ高配当指数」における長期パフォーマンスの高さのポイントは、「下値抵抗力」
- 配当金は複利運用で長期リターンの向上を目指す
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【eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスのリスクとお客さまにご負担いただく費用について】
■ eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスのリスク
基準価額の変動要因:基準価額は、株式市場の相場変動による組入株式の価格変動、為替相場の変動等により上下します。また、組入有価証券等の発行者等の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の影響を受けます。これらの運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。したがって、投資者のみなさまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。投資信託は預貯金と異なります。
主な変動要因は、価格変動リスク、為替変動リスク、信用リスク、流動性リスクです。
上記は主なリスクであり、これらに限定されるものではありません。くわしくは投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
■ eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスに係る費用について
購入時
購入時手数料:ありません。
保有期間中
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産総額に対して、年率0.33%(税抜 年率 0.30%)以内をかけた額
その他の費用・手数料:・監査法人に支払われるファンドの監査費用 ・有価証券等の売買時に取引した証券会社等に支払われる手数料 ・有価証券等を海外で保管する場合、海外の保管機関に支払われる費用 ・その他信託事務の処理にかかる諸費用等についてもファンドが負担します。
※ その他の費用・手数料については、売買条件等により異なるため、あらかじめ金額または上限額等を記載することはできません。
換金時
信託財産留保額:ありません。
※ 運用管理費用(信託報酬)および監査費用は、日々計上され、ファンドの基準価額に反映されます。毎計算期間の6ヵ月終了時、毎決算時または償還時にファンドから支払われます。
※ 上記の費用(手数料等)については、保有金額または保有期間等により異なるため、あらかじめ合計額等を記載することはできません。
課税関係
課税上は、株式投資信託として取扱われます。個人投資者については、収益分配時の普通分配金ならびに換金時および償還時の譲渡益に対して課税されます。NISA(少額投資非課税制度)およびジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)の適用対象です。税法が改正された場合等には、変更となることがあります。
2023年1月末時点
【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のリスクとお客さまにご負担いただく費用について】
■ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のリスク
基準価額の変動要因:基準価額は、株式市場の相場変動による組入株式の価格変動、為替相場の変動等により上下します。また、組入有価証券等の発行者等の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の影響を受けます。これらの運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。したがって、投資者のみなさまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。投資信託は預貯金と異なります。
主な変動要因は、価格変動リスク、為替変動リスク、信用リスク、流動性リスクです。
上記は主なリスクであり、これらに限定されるものではありません。くわしくは投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
■ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に係る費用について
購入時
購入時手数料:ありません。
保有期間中
運用管理費用(信託報酬):日々の純資産総額に対して、年率0.0968%(税抜 年率 0.0880%)以内をかけた額
その他の費用・手数料:・監査法人に支払われるファンドの監査費用 ・有価証券等の売買時に取引した証券会社等に支払われる手数料 ・有価証券等を海外で保管する場合、海外の保管機関に支払われる費用 ・その他信託事務の処理にかかる諸費用等についてもファンドが負担します。
※ その他の費用・手数料については、売買条件等により異なるため、あらかじめ金額または上限額等を記載することはできません。
換金時
信託財産留保額:ありません。
※ 運用管理費用(信託報酬)および監査費用は、日々計上され、ファンドの基準価額に反映されます。毎計算期間の6ヵ月終了時、毎決算時または償還時にファンドから支払われます。
※ 上記の費用(手数料等)については、保有金額または保有期間等により異なるため、あらかじめ合計額等を記載することはできません。
課税関係
課税上は、株式投資信託として取扱われます。個人投資者については、収益分配時の普通分配金ならびに換金時および償還時の譲渡益に対して課税されます。NISA(少額投資非課税制度)およびジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)およびつみたてNISA(非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度)の適用対象です。税法が改正された場合等には、変更となることがあります。
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【当ページで使用している指数について】
■ S&P500®指数
S&P500®指数とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している株価指数で、米国の代表的な株価指数の1つです。市場規模、流動性、業種等を勘案して選ばれたニューヨーク証券取引所等に上場および登録されている500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したものです。
■ S&P500配当貴族指数
S&P500配当貴族指数とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが算出・公表しているS&P500構成銘柄の中から25年間連続増配している企業を抽出し、算出している株価指数です。25年間連続増配している銘柄の数が40を下回った場合には、20年以上連続して増配している銘柄の中から配当利回りの高い順に40銘柄になるまで構成銘柄の追加を行います。それでもなお銘柄数が40に満たない場合には、配当利回りの高い順に40銘柄になるまで構成銘柄の追加を行います。
■ S&P500クオリティ高配当指数
S&P500クオリティ高配当指数とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが算出・公表しているS&P500構成銘柄の中から、クオリティ・スコア(収益の創出、収益の質、および財務の健全性の組み合わせ)および配当利回りに基づいてそれぞれ上位200位以内にランク付けされる銘柄を抽出し、算出している株価指数です。原則として両方の基準を満たす銘柄を均等に組み入れます。
■ S&P500高配当指数
S&P500高配当指数とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが算出・公表しているS&P500構成銘柄の中から配当利回りが高い80銘柄のパフォーマンスを計測する株価指数
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Global Industry Classification Standard (“GICS”)は、MSCI Inc.とS&P(Standard & Poor’s)が開発した業種分類です。GICSに関する知的財産所有権はMSCI Inc.およびS&Pに帰属します。
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