「非課税制度　新NISAでどう変わる？」ちょっと詳しい投信用語解説

2014年に創設されたNISA制度は、2024年以降、拡充・恒久化が図られる予定です

現行NISAに対して、「新NISA」または「新しいNISA」と呼ばれています。

非課保有期間の無期限化、口座開設期間の恒久化などにより、投資による資産形成を後押しする非課税制度であることがより明確になったといえます。

 

新NISAの概要

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新しいNISA制度のポイントと現行制度との比較

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1. 非課税保有期間の無期限化

    現行制度　つみたてNISA　20年　　一般NISA　5年

2. 口座開設期間の恒久化

    現行制度　つみたてNISA　2042年　　一般NISA　2028年

3. つみたて投資枠と成長投資枠の2本立て（併用可）

    現行制度　つみたてNISA　一般NISA　（選択制）

4. 年間投資枠の拡大　つみたて投資枠　120万円　　成長投資枠　240万円

    現行制度　つみたてNISA　40万円　一般NISA　120万円

5. 非課税保有限度額　総枠　1,800万円（枠の再利用可能）

    現行制度　つみたてNISA　800万円　一般NISA　600万円　（枠の再利用不可）

 

ちょっと詳しく新NISA

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非課税限度額の簿価残高方式って何？

非課税限度額の管理は、買付額（簿価）ベースとなります。従って値上がり分は考慮されません。

売却した場合の枠の再利用もこの買付額（簿価）分となります。

例）　100万円で投信を購入し、その後150万円で売却した場合、再利用できる非課税投資枠は100万円。

 

どちらか片方の枠だけで1,800万円を使い切ることは出来るの？

成長枠投資枠の上限は1,200万円なので、成長投資枠だけでは、非課税保有額の1,800万円を使い切ることはできません。一方、つみたて投資枠は、枠としての上限は定められていないので、つみたて投資枠だけで非課税投資保有限度額の1,800万円全てを使い切ることは可能です。

 

投資対象商品は現行制度と同じなの？

つみたて投資枠の投資対象商品は、「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」となっており、現行のつみたてNISAと同じです。

成長投資枠の投資対象商品は、上場株式・投資信託等ですが、一部除外される商品があります。投資信託では、信託期間20年未満と高レバレッジ型及び毎月分配型が対象から除外されます。

 

すでにNISA口座で保有している投信の手続きは？

現行のNISAを利用している人は、新制度開始時に新しいNISA口座が自動的に設定されるなど、新たな手間がなるべく発生しないよう手当される予定です。

また、現在NISAで保有している商品は、売却の必要はなく、購入時からの非課税期間（一般NISAは5年、つみたてNISAは20年）、そのまま非課税で保有できます。

但し、非課税期間終了後、新しいNISAへの移管（ロールオーバー）は出来ませんので、注意が必要です。

 

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