プロから見たマーケット情報と今後の見通し【2023年07月版】

様々なファンドを運用するプロ(運用会社のファンドマネージャー)が考える、マーケット情報や各ファンドに関連する今後の見通しについてご紹介します。
本コンテンツは随時更新でお届けしており、各社独自の観点や時間軸でのコメントになっているため、様々な視点からマーケットの動きを考えることができます。
各コメントは、最大200文字の制限がありますので、もっと詳しく知りたい方は引用元をチェックしてみて下さい。
国内株式についてのマーケット情報と今後の見通し
ファイブスター投信投資顧問株式会社の見通し

チーフ・ポートフォリオ・マネジャー 大木將充
日本興業銀行、マッキンゼー を経て、リーマンブラザーズ証券、ドイツ証券等 の外資系証券で金融セクターのアナリスト業務に従事、「 世界で一番リスクを取るアナリスト 」 と呼ばれる。
高杉良氏著の「虚像の政商」に登場するアナリストの実在モデル。
2010年ファンドマネジャーに転身。「MASAMITSU日本株戦略ファンド」の責任者。
2021年「日本株爆騰!‘ 80 年代バブルを超える大相場が来る」出版。
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投資状況について
6月に入って、上昇余地が大きいと判断した一部大型株の保有割合を引き上げると共に、中小型株のリターンが安定してきたことを見て、成長性の高い銘柄の保有を意識的に増やしました。
その結果、TOPIXを上回るリターンを計上できました。今年に入り、アルファリターンの伸び悩みに苦しんできましたが運用の良好な感触が前月から有意に戻ってきており、銘柄選択において「後追い」ではなく「先回り」できる形になってきました。 -
マーケットの動き
日経平均+7.5%、TOPIX+7.4%、マザーズ指数+9.1%で、2か月連続本格上昇となった上に、上昇率が前月を上回る極めて順調な月でした。
5月はTOPIX構成銘柄2157社のうち、827社上昇、1311社の株価は下落でしたが、6月は上昇1833社、下落315社と、全面高に近い状況になりました。一方、ボラティリティは高水準で横ばいで、上昇相場に乗れていない投資主体が相応にあることを窺わせました。 -
投資環境の見通し
日本株に強気維持する根拠として①インフレ基調の定着、②PBR1倍割れ是正に向けた株主還元拡充の流れ、③バフェット氏の商社株買い増し、④大規模金融緩和継続、など豊富に存在しています。これほどポジティブ要因が揃う日本株は90年のバブル崩壊以降、一度もないと推測されます。この上昇相場は、高い上昇率と長い上昇期間を伴ったものになると期待され、日経平均株価史上最高値38,915円更新も夢ではないと考えます。
大木將充氏が運用するファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
ファイブスター投信投資顧問
MASAMITSU日本株戦略ファンド
|
18,588円
-97円
|
22.45%
|
1.859% |
海外株式についてのマーケット情報と今後の見通し
ファイブスター投信投資顧問株式会社の見通し

シニア・ポートフォリオ・マネジャー 元木宏
フォード自動車株式会社の財務統括本部でアナリストとして勤務した後、1994年にアライアンス・キャピタル・アセット・マネジメント社にアナリストとして入社。
その後、執行役員・株式運用部長を歴任。2005年にAIGインベストメンツ社(2009年よりパインブリッジ・インベストメンツ社に商号変更)に常務執行役員・運用本部長として入社。
2018年にファイブスター投信投資顧問株式会社にシニア・ポートフォリオ・マネジャーとして入社。
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投資状況について
今月の当ファンドの基準価額は、前月末比+9.15%の上昇率となりました。
6月は、前月に続いて、現金割合は必要最小限とし、高い株式投資割合を維持しました。また、いわゆるディフェンシブ業種の投資割合を減らし、不動産開発関連銘柄等の投資割合を増やしました。 -
マーケットの動き
6月に中央銀行が主要政策金利の0.5%引き下げを決定しましたが、これは3月、4月、5月に続いて今年4回目です。これに加え、期間1ヵ月以上6ヵ月未満の定期預金の上限金利を0.25%引き下げて年4.75%としました。世界的なインフレと先進国の利上げによる景気減速に対応し、経済成長を確実なものとする目的の金融政策と思われ、株式市場はこれを好感し上昇しました。
6月のべトナムVN指数は4.2%上昇しました。 -
投資環境の見通し
ベトナムの主な経済指標では、6月の鉱工業生産指数の伸び率は前年同月比+2.8%増加と前月より上昇し、製造業購買担当者景気指数(PMI)も46.2と前月から改善しました。一方、6月の輸出額は前年同月比-11.4%減少と低水準となりました。
年の後半に向けて、中国の景気回復や米国のインフレ鎮静化によって、ベトナム経済は回復基調を示すものと期待しています。
元木宏氏が運用するファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
ファイブスター投信投資顧問
ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス)
|
18,631円
131円
|
-8.46%
|
2.167% |
※本記事は、市場環境に関する情報の提供を目的として、作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではなく、いかなる内容も将来の市場環境等を保証するものではありません。
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
---|---|---|---|
1 | ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス) | ファイブスター |
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2 | MASAMITSU日本株戦略ファンド | ファイブスター |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。
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ファンド名 | 基準価額 | 前日比 |
---|---|---|
チャイナ・リサーチ・オープン | 23,980円 | 64円 |
サイバーセキュリティ株式オープン<隔月決算型>(ヘッジなし)予想分配金提示型 | 10,063円 | 49円 |
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