着実に積み上がる「インカム・ゲイン」とは
老後や教育資金などのための長期の資産形成を考え、投資を始めたいけれど、「リスクが怖い」、または「投資タイミングがわからない」などの理由で投資に踏み切れない・・・
来年から始まる新NISA成長投資枠を効果的に利用したいけれど、何に投資して良いかわからない・・・
そう考えている人は多いのではないでしょうか?
そのような方におすすめなのが、「インカム・ゲイン」に注目した資産運用です。
「インカム・ゲイン」に注目すると、「タイミングが分からない」・「リスクが怖い」の悩みが解消!
「インカム・ゲイン」による利益は、短期的には決して大きなものではありませんが、時間の経過とともに着実に積みあがっていく性質があり、時間と利益が比例するのが特徴です。
一方で、「キャピタル・ゲイン」は投資環境に左右されるため、「キャピタル・ロス」つまり損失が発生する局面もあり、時間と利益が必ずしも比例するものではありません。
投資で利益を上げるにはどうすれば良いか?と聞かれると多くの人は「安く買って高く売る」ことだと答えるでしょう。決して間違っているわけではありませんが、これはキャピタル・ゲインを得るための手法です。
「安く買って高く売る」ことが必要条件となると、どの資産をどのタイミングで買うのかが重要となりますが、まだ投資を始めていない人にとっては、「投資のタイミングがわからない」ため投資を始められない、といった状況に落ち入りがちです。しかし、インカム・ゲインに注目すれば、時間の経過とともにインカム収益が積み上がっていくため、投資タイミングはあまり気にならなくなります。
投資未経験の人が「リスクが怖い」と考えるのは、値下がり(キャピタル・ロス)に対するものなので、長期投資で安定収益が期待できるインカム投資で、その悩みは解消できるかもしれません。
新NISAでも「インカム・ゲイン」狙いが効果的
投資経験が豊富な人でも、キャピタル・ゲインに着目して投資タイミングを計ることは容易ではありません。キャピタル・ゲインを狙った投資は、タイミングが合えば短期的に大きな利益が上がることがある反面、投資環境によっては、ゲイン(利益)ではなくロス(損失)になることもあります。
新NISAを利用しても、キャピタル・ロス(損失)なら非課税のメリットが受けられません。非課税保有期間が無期限化される新NISAのメリットを享受する方法として、「インカム・ゲイン」を着実に積み上げる長期投資が有効と言えるでしょう。
新NISAの「成長投資枠」は年間240万円(上限1,200万円)と現行の一般NISAから倍増され、つみたて投資枠と併用できるようになるため、投資タイミングが難しいキャピタル・ゲイン狙いの運用はつみたて投資枠を利用するなど、投資によって得られる利益の性質に応じて使い分けるのも良いでしょう。
インカム・ゲインの積み上げ効果1 外貨建て債券投資
「インカム・ゲイン」の積み上げ効果を、外貨建て債券に投資するファンドで確認してみましょう。
外貨建て債権ファンドの基準価額変動要因 月次ベース
|
22年
7月 |
22年
8月 |
22年
9月 |
22年
10月 |
22年
11月 |
22年
12月 |
23年
1月 |
23年
2月 |
23年
3月 |
23年
4月 |
23年
5月 |
23年
6月 |
計 |
月末基準価額 |
11,732 |
11,527 |
11,229 |
11,410 |
11,271 |
10,710 |
11,286 |
11,139 |
11,193 |
11,093 |
11,265 |
11,630 |
|
要
因
別 |
債権価格 |
391 |
-333 |
-200 |
65 |
117 |
-187 |
273 |
-157 |
308 |
-26 |
-108 |
-223 |
-81 |
インカム・ゲイン |
30 |
34 |
31 |
31 |
30 |
29 |
31 |
28 |
31 |
28 |
33 |
31 |
366 |
為替損益 |
32 |
109 |
-115 |
99 |
-273 |
-390 |
286 |
-6 |
-271 |
-89 |
262 |
570 |
215 |
信託報酬 |
-13 |
-15 |
-14 |
-14 |
-13 |
-13 |
-14 |
-12 |
-13 |
-12 |
-15 |
-14 |
-161 |
分配金 |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
- |
インカム・ゲイン |
440 |
-205 |
-298 |
181 |
-139 |
-561 |
576 |
-147 |
54 |
-100 |
172 |
365 |
338 |
- 対象ファンド:フランクリン・テンプルトン・オーストラリア債券ファンド(年2回決算型)
- 四捨五入の影響により、基準価額変動額と内訳の合計が一致しないことがあります。
- 投信会社作成のマンスリーレポートのデータをもとにみんかぶ投信が作成
- 過去の実績であり将来の成果を保証するものではありません。
キャピタルロスがインカムゲインを上回り、投資資産が減少することもあります。
月次の基準価額の変動に大きな影響を及ぼしているのが、債券価格の変動と為替損益、つまりキャピタル・ゲインとキャピタル・ロスです。1年間合計で見ると、それらが相殺される形で変動要因としては大きいものではありません。
一方、月次での「インカム・ゲイン」は、少額で目立たない存在ですが、毎月着実に積み上がり、1年間の変動要因では、最も大きくなっています。
外貨建て債権ファンドの基準価額変動要因 年次ベース
2023年は6月末時点
|
2018年 |
2019年 |
2020年 |
2021年 |
2022年 |
2023年 |
計 |
月末基準価額 |
9,974 |
10,407 |
11,078 |
11,282 |
10,710 |
11,630 |
|
要
因
別 |
債権価格 |
53 |
427 |
167 |
-611 |
-1,575 |
67 |
-1,471 |
インカム・ゲイン |
419 |
372 |
331 |
345 |
360 |
181 |
2,009 |
為替損益 |
-1,243 |
-223 |
320 |
631 |
803 |
752 |
1,040 |
信託報酬 |
-144 |
-143 |
-147 |
-161 |
-161 |
-80 |
-836 |
分配金 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
インカム・ゲイン |
-915 |
433 |
671 |
204 |
-572 |
920 |
741 |
- 対象ファンド:フランクリン・テンプルトン・オーストラリア債券ファンド(年2回決算型)
- 四捨五入の影響により、基準価額変動額と内訳の合計が一致しないことがあります。
- 投信会社作成のマンスリーレポートのデータをもとにみんかぶ投信が作成
- 過去の実績であり将来の成果を保証するものではありません。
キャピタルロスがインカムゲインを上回り、投資資産が減少することもあります。
2018年から2023年の各年の基準価額の変動要因でも、「インカム・ゲイン」の積み上げ効果が確認できます。(2023年は6月末までの半年間)
2021年から2022年は、インフレ懸念の台頭から、先進各国が利上げ等の金融引き締めに転じた影響で、債券価格が大幅下落しましたが、「インカム・ゲイン」が投資環境の変化から受けた影響は限定的であることが分かります。また、利上げによる債券利回りの上昇から、今後の「インカム・ゲイン」の上昇も見込まれます。
インカム・ゲインの積み上げ効果2 株式投資
株式投資における「インカム・ゲイン」の積み上げ効果はどうでしょう。 株式投資のインカム・ゲインは配当収入です。株式の場合は、銘柄によって配当を重視している企業と、利益を配当に回さず、内部に留保し事業拡大の資金に充てる企業があります。
配当を重視している企業は高配当銘柄と呼ばれており、これらへの投資でも長期の「インカム・ゲイン」の積み上げ効果が期待できます。また、株式配当は配当成長も期待されるため、成長する「インカム・ゲイン」としての魅力もあります。
有名な物理学者アインシュタインが「人類最大の発明」と述べたといわれる「複利」には、大きな効果があります。
複利効果とは
単利(インカム・ゲインを受け取りながら運用)と複利(インカム・ゲインを再投資して運用)を比べた場合、複利で運用した方がトータルのリターンが大きくなること(イメージ図参照)
● 複利効果は、運用期間が長くなればなるほど大きくなる
● インカム・ゲインの再投資で得られる効果であり、値下がりの可能性のあるキャピタル・ゲインには、必ずしも当てはまらない
インカム・ゲインの再投資効果(複利効果)を得る最適解は投資信託
債券や株式への直接投資でもインカム・ゲインに注目した投資は可能ですが、得られたインカム・ゲインを再投資するのは困難です。
投資信託ならファンド資産内でインカム・ゲインを再投資することで複利効果が得られます。
「インカム・ゲイン」に着目した「インカム投資」を勧める「フランクリン・テンプルトン」
フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社では、時間の経過とともに積み上る「インカム・ゲイン」に着目して投資することを「インカム投資」と位置づけて、長期投資を成功に導く選択肢のひとつとして、投資家に提案しています。
グローバル運用会社フランクリン・テンプルトンの特徴
- 75年の長期にわたる圧倒的な運用実績を誇るフランクリン・インカム戦略をはじめとする様々な「インカム関連ファンド」の運用を行っています。
- 日本拠点においても、アメリカや豪州の高配当株に投資するファンドや多様な債券ファンド等、多くの「インカム投資」のファンドを提供しています。
新NISA成長投資枠対象ファンド (※予定)
利子収入と格付けの質に注目
フランクリン・テンプルトン・アメリカ地方債ファンド
(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし)(愛称 ムニボン)
安定的に成長する配当に注目
フランクリン・テンプルトン・アメリカ高配当株ファンド
(年2回決算型)/(3ヵ月決算型)
フランクリン・テンプルトン・オーストラリア高配当株ファンド
(年2回決算型)
- ※ 2024年1月1日以降は一定の要件を満たした場合にNISAの適用対象となります。詳しくは、販売会社にお問い合わせください。
新NISA「成長投資枠」とインカム投資
インカム投資は、「インカム・ゲイン」の積み上がり効果に加え、複利効果が期待できることから長期の資産運用に適した投資スタンスであり、是非、新NISAの「成長投資枠」を有効利用したいところです。
投資のリスク
投資元本を割り込む可能性について
■ 上記のファンドは、値動きのある有価証券等に投資を行いますので基準価額は変動します。また、実質的に外貨建資産に投資を行いますので、為替の変動による影響を受けます。したがって、投資者の皆さまの投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。当ファンドの信託財産に生じた利益および損失は、すべて投資者の皆さまに帰属します。投資信託は預貯金と異なります。
リスクについて
上記のファンドの基準価額を変動させる以下の要因がございます。
■ フランクリン・テンプルトン・アメリカ地方債ファンド(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし)-主に「金利変動リスク」、「信用リスク」、「為替変動リスク」や「米国地方債に関するリスク」など
■ フランクリン・テンプルトン・アメリカ高配当株ファンド(年2回決算型)/(3ヵ月決算型)-主に「株価変動リスク」、「MLPの価格変動リスク」、「不動産投資信託の価格変動リスク」や「為替変動リスク」など
■ フランクリン・テンプルトン・オーストラリア高配当株ファンド(年2回決算型)-主に「株価変動リスク」、「不動産投資信託の価格変動リスク」や「為替変動リスク」など
なお、基準価額の変動要因はこれらに限定されるものではありません。ファンドのリスクについて、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
分配金について
分配対象額が少額等の場合は、分配を行わない場合があります。
ファンドの費用
<フランクリン・テンプルトン・アメリカ地方債ファンド(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし)>
投資者が直接的に負担する費用
■ 購入時手数料は、申込金額の上限3.3%(税抜3.0%)です。信託財産留保額はありません。
投資者が信託財産で間接的に負担する費用
■ 運用管理手数料(信託報酬)は、純資産総額に対し年率0.9075%(税抜0.825%)です。
<フランクリン・テンプルトン・アメリカ高配当株ファンド(年2回決算型)/(3ヵ月決算型)>
投資者が直接的に負担する費用
■ 購入時手数料は、申込金額の上限3.85%(税抜3.50%)です。信託財産留保額はありません。
投資者が信託財産で間接的に負担する費用
■ 運用管理手数料(信託報酬)は、純資産総額に対し年率1.914%(税抜1.74%)です。
<フランクリン・テンプルトン・オーストラリア高配当株ファンド(年2回決算型)>
投資者が直接的に負担する費用
■ 購入時手数料は、申込金額の上限3.85%(税抜3.50%)です。信託財産留保額はありません。
投資者が信託財産で間接的に負担する費用
■ 運用管理手数料(信託報酬)は、純資産総額に対し年率1.826%(税抜1.66%)です。
その他の費用・手数料(上記のファンド共通)
■ 売買委託手数料等は発生時に信託財産から支払われます。その他諸費用(監査費用等)はファンドの日々の純資産総額に年率0.05%を乗じて得た金額を上限とする額が信託財産から支払われます。これらの費用等については、運用状況等により変動するため、事前に料率、上限額等を表示することができません。
その他の重要な事項に関しては、投資信託説明書(交付目論見書)等に詳しく記載されていますので、よくお読みください。
ご留意事項
■ 当資料は、フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社が提供した情報を元に、みんかぶ編集室が作成した資料です。
■ 投資信託は預金ではなく、預金保険制度の対象ではありません。
■ 投資信託は金融機関の預貯金とは異なり、元本及び利息の支払いの保証はありません。
■ 証券会社以外で投資信託をご購入された場合は、投資者保護基金の支払いの対象にはなりません。
■ 投資信託は値動きのある証券(外国証券には為替リスクもあります)に投資しますので、組入証券の価格の下落や、組入証券の発行者の信用状況の悪化等の影響による基準価額の下落により投資元本を割り込むことがあります。
■ 過去の運用実績は将来の運用成果等を保証するものではありません。
■ この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。
■ フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社(金融商品取引業者関東財務局長(金商)第417号、加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会)はフランクリン・リソーシズ・インク傘下の資産運用会社です。