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100円で資産運用⁉本音の投資信託④  読んでみよう、投資信託のトリセツ(3)

コラム
配信元:NTTデータ エービック
投稿:
100円で資産運用⁉本音の投資信託④  読んでみよう、投資信託のトリセツ(3)

今回は、表紙の左下にある「委託会社」と「受託会社」を説明していく。

 


「委託会社」とは何だろう。

説明には、「ファンドの運用の指図を行います。」と書かれている。

前回、投資信託の商品名のことを「ファンド名」と言うことがある、と書いた。また、表紙の真ん中の黒文字のところにも、「ファンド」という文字が見える。

 

もしかすると、「ファンド」という単語が出てきた時点で、「?」を感じてしまう人がいるかもしれない。

投資信託説明書(交付目論見書)」を読もうとしたら、「ファンド」という初めて目にする単語が、何の説明もないまま、表紙にさらりと2回も登場するからだ。


「ファンド」って何?という素朴な疑問を持つ方もいるだろう。簡単に説明しておこう。

 

実は、投資信託の業界では、一つ一つの投資信託のことをファンドと呼ぶ。しかし、一般的には、ファンドという単語は別の意味で使われることが多い。

もともと、「ファンド」は「資金や基金」という意味だが、それが、ある投資を目的としたオカネの集合体、のこととして使われるようになった。

そして、投資信託の場合も、一つ一つの商品は投資家からお預かりするオカネの集合体なので、ファンドと呼ばれるのである。

ここでは、投資信託のことをファンドと呼ぶ、と覚えておこう。

 

次に、「運用の指図を行います」の意味を説明する。

 

これこそ、初心者には何のことかサッパリ分からない文章かもしれない。もう少し親切な説明の仕方があるのでは、とも思う。

ではどうして、こういう書きぶりになってしまうのか。

それには理由がある。この投資信託説明書(交付目論見書)というトリセツは、投資信託協会という業界団体が定めているガイドライン(註)に沿って書くように求められているのだ。

そして、この言い廻しも、その中で例として記載されている。そのため、どこの委託会社が作るトリセツも、概ねこんな感じになってしまう訳だ。
(註:「交付目論見書に関する規則」等)


では、肝心のその意味だが、「運用の指図を行う」とは、簡単に言えば「運用を行う」と言うことである。

 

「指図」とは「指示・命令」のことだが、ここでは業界独特の専門的な使い方になっている。

そして、「指図」を省略しても概ね意味は通じるのだ。だから、言い方を変えると、「委託会社という会社が、運用について主体的に指示を行っている」ということであり、ここでは、「レオス・キャピタルワークス株式会社」が「ひふみプラス」というファンドの運用を主体的に行っている、ということを説明しているのである。


では、「運用」とは何か。

よく聞く単語だと思うが、今一つピンとこないかもしれない。その意味は、ファンドに集まったオカネを元手にして、貯蓄や投資(株式や債券の購入など)を通じて、そのオカネを増やしていこうとすること、である。

そもそも初めから損しようと思ってオカネを預ける人はいないだろう。

「運用」はオカネを増やすために行うものなのだ。この「運用」の目的については、別の回で改めて説明するつもりだ。

 

「委託会社」の説明に戻ろう。

「委託会社」とはつまり、投資家のオカネを増やす「運用」を行っている会社、のことである。そのため、「委託会社」は「運用会社」と呼ばれることも多い。

 


次に「受託会社」だ。

「ファンドの財産の保管および管理を行います。」とある。

「受託会社」とは、委託会社(運用会社)から投資信託(ファンド)の財産(現金や株式・債券など)、つまりは投資家のオカネの集合体、の保管・管理を託されている会社のことである。難しそうに聞こえるが、これは信託銀行のことと考えていい。


そして大事なことは、この受託会社(信託銀行)が保管・管理している投資信託(ファンド)の財産(投資家から集めたオカネ、または、そのオカネで購入した株式や債券など)、これを「信託財産」というが、この「信託財産」は、受託会社(信託銀行)にある他の口座とは完全に区別され管理されているということである。


それは、もし受託会社(信託銀行)や委託会社(運用会社)が破綻したとしても、「信託財産」=「投資家(受益者)のオカネ」は、完全に守られている、ということでもある。

 

これを「分別管理」という。投資信託の特徴の一つなので、覚えておこう。

 

今回は、投資信託(ファンド)の運営に関係する会社として、「委託会社」=「運用会社」と、「受託会社」=「信託銀行」を紹介した。投資信託の運営には、実はもう一つ、大事な会社が関係してくるのだが、それはまた別の稿に譲ることとする。


では、次の2ページに進んでみよう。

 

一番上に、表が記載されている。

「商品分類」と「属性区分」とある。これは何のこと?となる人も多いだろう。投資信託初心者の方が、「あー、なるほどね」とすぐに理解できるものとは思えない。

しかし、この部分は、「ひふみプラス」というファンドの仕組みや商品性を表している大切な箇所なのである。そして、これも先に説明した投資信託協会の定めたガイドラインに則って書かれているため、初心者泣かせの表になっていると言える。


ただ、投資信託協会でも、この表だけでは分かりづらいということに気づいているのだろう。

なぜなら、表の下に、「(略)内容については、投資信託協会のホームページをご参照ください。」としているからである。

つまり、協会のホームページを読めば詳しく書いてありますよ、と言っているのだ。

 

今回はここまでとして、次回は協会のホームページの見方から進めていくことにしよう。

 

 


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《著者紹介》
 土ノ江 健人
 長年、投信会社で、ファンド運用からファンド企画・管理、マーケティング等の投信業務に携わる。投信会社退職後は、それまで培った知識と経験、豊富な人脈を生かし、ファイナンシャル・プランナーとして今後、資産形成の中核となる投資信託のさらなる普及・拡大を目指して多方面で活躍中。

 

 

 

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NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)

投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。

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