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水素 「脱炭素」を実現する究極のクリーンエネ

レポート
配信元: ミンカブ・ジ・インフォノイド
投稿:2021/08/30 07:00
水素 「脱炭素」を実現する究極のクリーンエネ

地球温暖化防止という一大テーマを背景にグローバル規模で「脱炭素社会」を目指す動きが進んでいる。日本はかつて省エネ大国として世界に名を馳せたが、脱炭素への取り組みでは欧州などに大きく後れをとっていた。しかし、それにキャッチアップすべく、ここにきて大きく前進を始めている。政府は2030年度までに温室効果ガスの排出量を13年度比で46%削減する具体的な数値目標を掲げ、それに向け基金創設や規制緩和、税制優遇など国策として政策総動員で推進していく構えだ。

 

水素技術で世界に先駆する日本

脱炭素への取り組みとしては、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの活用のほか、燃焼時に二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーである水素の存在が注目されている。この水素の活用では日本は世界に先駆して独自技術を有している。特に強みとしているのは、水素と酸素の化学反応によって電気を作り出す「燃料電池」分野の技術力だ。トヨタ自動車(7203)が注力する燃料電池車(FCV)が世界的にも注目を浴びているが、これは燃料電池で水素と空気中の酸素を反応させて電気を発生させ、その電力でモーターを回して走行する自動車である。このほか家庭用に使われる燃料電池の製品化などでも日本は実績面で大きくリードしている。

政府は20年12月に発表した「グリーン成長戦略」で水素の活用促進に向けた戦略も盛り込んでいる。水素を製造するにあたって再生エネ由来のものを「グリーン水素」と呼ぶが、化石燃料を改質して製造した水素であっても、発生した二酸化炭素を地下に貯蔵する技術を使ってカーボンニュートラルを実現する「ブルー水素」などの活用も有力視されている。脱炭素の切り札として注目される水素は、株式市場でも有力な物色テーマとして投資マネーの関心が高く、関連銘柄は折に触れ株価を動意させる場面が相次いでいる。

 

水素に着目したファンドとは

水素に着目したファンドがある。グローバル水素株式ファンド(H2)(日興)だ。このファンドは世界の株式の中から主に水素関連ビジネスを行なう企業の株式に投資を行なう。エイチ・エス証券で取り扱われている。

 

 

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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド

関連銘柄

順位 ファンド名 運用会社 レーティング(1年)
1 グローバル水素株式ファンド(H2) 日 興

このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)

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