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インタビュー誕生!「楽天・ビッグデータ日本株ファンド(愛称:楽天AIファンド)」

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2019/06/19 08:49

誕生!「楽天・ビッグデータ日本株ファンド(愛称:楽天AIファンド)」

 楽天グループが持つビッグデータを活用した投資信託が登場しました。その名も「楽天・ビッグデータ日本株ファンド(愛称:楽天AIファンド)」。今回は同ファンド設定の経緯や実際の運用手法などを探るべく、楽天投信投資顧問の第二運用部長の杉山直哉様にお話をうかがいました。

 

 

ーそれでは、まず御社の概略と今回のファンドの特徴を簡単にご説明ください。

 

 楽天投信投資顧問は楽天グループの金融部門に属し、楽天カード、楽天証券、楽天銀行などと共に、その一翼を担っております。楽天グループでは、これまでの常識にとらわれず、人々と社会に力を与えること(エンパワーメント)を経営理念に掲げています。当社も革新的で利便性の高い資産運用サービスの提供を通して、投資家の皆様の資産形成に長期にわたり貢献することを目指しています。

 

 「楽天・ビッグデータ日本株式ファンド(愛称:楽天AIファンド)」は、このような理念のもと、新たなラインアップとして「ハイクオリティでローコストな商品を提供したい」との想いを具体化したものです。公募投信としては立ち上がったばかりですが、私募形式のファンドも含め、運用実績を積み重ねたうえで、楽天グループの総力を結集したファンドです。

 

 当ファンドは、過度なリスクを取らないよう工夫し、コツコツとリターンを積み上げていくことを目指しています。また、長期の投資ではコストも重要な要素の一つと考え、一般的なアクティブファンドの中では、相対的にローコストの設計としました。

 

 

ー今回のファンド名にある「ビッグデータ」や「AI」という言葉は最近よく耳にするのですが、御社の場合、実際の運用にはどのように活用されているのでしょう?

 

 まず申し上げておきたいことは、当ファンドは、ビッグデータ、AI関連銘柄に投資するテーマ型ファンドではありません。また、AIが自動で投資判断をする、いわゆるロボット運用でもありません。今後成長が見込まれる銘柄の選定プロセスにビッグデータとAI技術を積極的に活用するファンドです。

 

 ビッグデータについては、楽天グループ内のものと、広くインターネット上に公開されているものの両方を活用しています。例えば、匿名加工した売上データを統計的に処理し、どのような分野の商品・サービスが伸びているかなどを踏まえて、関連する企業の将来性、成長性がどれくらいあるかを見ます。

 

 AIの技術は、従来の運用ではあまり用いられなかった多種多様な情報(オルタナティブデータ)を含む膨大なデータを効率的に処理するために、そしてその後のデータの探索および解析に使っています。実際には楽天技術研究所などとの連携を通じて、楽天グループが持つ先進的なAI技術を取り入れて利用しています。AI技術はまさに日進月歩ですので、楽天グループの知見をスピーディーに最大限活用できるのも我々の強みと言えます。

 

 こうして絞り込んだ成長が見込まれる銘柄候補群に対して、実際にファンドマネージャーが、国内外のマクロ経済環境、市場センチメント、および各企業の成長性、安全性等のファンダメンタルズを精査し、最終的に投資しています。

 

 

運用プロセス

※上記は作成日現在のもので、今後予告なく変更する場合があります。また、上記は当ファンドの運用手法をご理解頂くためのイメージです。市場環境によっては上記のような運用を行えない場合があります。

※楽天投信投資顧問では、ビッグデータの利用に際し匿名加工情報をもとに集計された統計情報を使用します。また、楽天のすべての事業についてのデータを利用しているわけではありません。

出所:楽天投信投資顧問

 

 日々爆発的に増大するビッグデータを365日24時間くまなく分析するなど、人間ではできないことがAI技術の進歩により実現可能になっていますが、一方で「変化に対応する」、「将来を見通す」、「危険の予兆を察知する」ことなど、AIが進化した今でも人間のほうが得意なこともあります。また、新たな投資アイデアの創出や、AI技術の進歩をどうやって投資プロセスに反映させるかは、やはり経験豊富な専門家である人間の発想や気づきにかかっています。

 

 我々は、ビッグデータ、AI、人間各々の強みを組み合わせることで「ハイクオリティでローコスト」な商品をご提供できると考えています。

 

 

ー成長が見込まれる銘柄群でポートフォリオを構築するために、ビッグデータとAI技術といった楽天グループのリソースを活用しているわけですね。一方で、過度なリスクを取らないための工夫とはどういったものなのでしょう?

 

 成長が見込まれる企業に厳選投資していても、投資環境によっては、大きく変動することも考えられます。そのような局面においても、極力ファンドの値動きを抑えるために株価指数先物の売建て取引を活用しています。これが「過度なリスクを取らない工夫」のポイントです。

 

 実質的な株の組み入れ比率を機動的に見直すことで、市場の短期的な上昇、下落に左右されにくい投資成果を目指しています。

 

 株価指数先物の売建てによるヘッジ比率(実質的な組入れ比率)は、複数の統計モデルを同時に走らせ、それぞれのシグナルをウオッチする一方、市場環境も考慮しファンドマネージャーが総合的に判断します。主な着眼点としては、世界の景気動向、内外株式市場の直近のトレンドとボラティリティ、為替相場などです。機動的といっても、先物取引そのもので利益をあげることが目的ではなく、あくまで市況の急変時に基準価額の下落をプロテクトするのが目的です。

 

楽天・ビッグデータ日本株マザーファンド(積極運用型)におけるヘッジ比率の推移

※実質株式組入比率およびヘッジ比率は、マザーファンドの純資産総額に対する比率です。

※ヘッジ比率=(TOPIX先物取引の想定元本+短期金融資産)÷純資産総額

※実質株式組入比率=100%-ヘッジ比率

出所:楽天投信投資顧問

 

 当ファンドが投資対象とするマザーファンドの設定来実績で、その運用経過をご覧いただくと、ファンドの特性がお分かり頂けると思います。ただし、マザーファンドの実績ですので、運用管理費用(基本報酬額、成功報酬額)等が徴収されていない点にはご留意ください。あくまでご参考としてご確認ください。

 

(参考)当ファンドのマザーファンドの設定来実績とTOPIX配当込みの比較

※上記は当ファンドの運用戦略をご理解いただくために示したものです。また、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。

※上記は、当ファンドのマザーファンドの設定来の運用実績であり、当ファンドの運用実績を示すものではありません。マザーファンドにおいては、運用管理費用(基本報酬額、成功報酬額)は徴収されません。

※2018年8月3日を100として指数化。2018年8月3日~2019年5月31日実績

出所:楽天投信投資顧問

 

 

 

ー確かに一般的な株式ファンドと比べてもマイルドな値動きになっているのがよく分かります。2018年11月頃からは、ほぼ100%ヘッジのようですが、少しずつ上昇しています。これが組入れ銘柄を厳選している効果でしょうか?

 

 はい。今後成長が見込まれる銘柄に厳選投資するとともに、株価指数先物取引の売建て取引を活用して、相場下落時にも資産の保全を行うことで、結果としてコツコツとリターンを積み上げていくことを目指すファンドであるとご理解下さい。保有期間中のコストである信託報酬も相対的に低コストとし、運用実績が良かった時に成功報酬をいただく、納得感のあるコスト体系にしています。

 

 是非、長期の資産形成、積立投資などの対象ファンドとしてもご検討いただければと思っています。

 

 

【インタビュアーより】

 ファンド名からハイリスク・ハイリターンのファンドをイメージしていましたが、実際は違っていました。ハラハラドキドキしない資産形成には、国内債券型ファンドが候補となりますが、現在の金利水準ではかつてのようなリターンは望めなくなっています。昭和の時代に国内債券型ファンドが担った役割を令和の時代に果たす可能性を秘めたファンドだと感じました。

 

 

>楽天・ビッグデータ日本株ファンド(楽天AIファンド)

出所:NTTデータ エービック


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