プロから見たマーケット情報と今後の見通し【2024年03月版】

様々なファンドを運用するプロ(運用会社のファンドマネージャー)が考える、マーケット情報や各ファンドに関連する今後の見通しについてご紹介します。
本コンテンツは随時更新でお届けしており、各社独自の観点や時間軸でのコメントになっているため、様々な視点からマーケットの動きを考えることができます。
各コメントは、最大200文字の制限がありますので、もっと詳しく知りたい方は引用元をチェックしてみて下さい。
国内株式についてのマーケット情報と今後の見通し
ファイブスター投信投資顧問株式会社の見通し

チーフ・ポートフォリオ・マネジャー 大木將充
日本興業銀行、マッキンゼー を経て、リーマンブラザーズ証券、ドイツ証券等 の外資系証券で金融セクターのアナリスト業務に従事、「 世界で一番リスクを取るアナリスト 」 と呼ばれる。
高杉良氏著の「虚像の政商」に登場するアナリストの実在モデル。
2010年ファンドマネジャーに転身。「MASAMITSU日本株戦略ファンド」の責任者。
2021年「日本株爆騰!‘ 80 年代バブルを超える大相場が来る」出版。
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投資状況について
「米国金利低下+日本金利上昇=グロース株下げ止まり」「円高進展」をメインシナリオとし、株価が割安と目される銘柄から主力銘柄中心にポートフォリオを構築しました。中小型株については選別投資の姿勢は維持しつつ、大型株とのバリュエーションギャップ拡大を重視し投資割合を高めました。その結果、TOPIX構成銘柄の4割以上が下落する跛行色の強い厳しい相場の中で、TOPIXを上回るリターンを打ち出せました。 -
マーケットの動き
日経平均+7.9%、TOPIX+4.9%、グロース市場250指数+8.5%と、中小型株も含め力強い上昇となりました。
要因として、米国での利下げ先送りによる円安継続、米国株高、日銀の金融緩和スタンス継続の観測台頭などが挙げられます。それに伴う外国人投資家による買いの傾向が顕著となり、大型株中心の力強い株価上昇となりました。中小型株の一角も騰勢を強め日経平均株価は89年12月の最高値を更新しました。 -
投資環境の見通し
国内大手証券の試算によれば名目GDPが1%上昇する度に日本株は5%上昇する相関があるそうです。その流れに乗る形で、当ファンドでは、ベータ収益とアファ収益の双方を同時追求することによって、2024年のリターンの極大化を目指して参ります。今後の日本においては、賃上げが牽引する形で名目GDPが毎年2%から3%上昇すると考えていますが、そうであれば日本株は毎年10%から15%の上昇を続けることになります。
大木將充氏が運用するファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
ファイブスター投信投資顧問
MASAMITSU日本株戦略ファンド
|
21,240円
63円
|
26.31%
|
1.859% |
コモンズ投信株式会社の見通し

代表取締役社長兼最高運用責任者 伊井哲朗
名古屋市出身、山一證券入社後、主に営業企画部に在籍し営業戦略を担当。
その後、メリルリンチ日本証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)の設立に参画し約10年在籍。コモンズ投信創業と共に現職。2012年7月から最高運用責任者兼務。
BSテレビ東京「日経プラス9」レギュラーコメンテーターも務めるなどメディア出演多数。
コモンズ投信は、骨太な長期投資家として特色があり、親子で経済や金融の知識を学べるセミナーも積極的に展開している。
著書に『97.7%の人が儲けている「投資の成功法則」(日本実業出版社)』などがある。
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運用状況について
2月、当ファンドはは+6.66%の上昇となりました。組入銘柄の中で10%以上上昇した銘柄が14社ありパフォーマンスに貢献しました。組入上位銘柄の騰落率では、デクセリアルズ+40.20%、サンリオ+35.57%が上位2銘柄、松屋R&D▲7.95%、オリエンタルランド▲2.53%が下位2銘柄となりました。
当月、組入銘柄数は1社増加し59社。株式組入比率は98.6%(前月末比+1.7%)としています。
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マーケットの動き
2月の内外株式市場は、米国大手テクノロジー企業の好決算を受け世界的な株高となりました。米国主要株価指数が史上最高値を更新しましたが、日本株でも日経平均株価が1989年の高値を抜いて史上最高値を更新したことは世界的に注目されました。1月に続いて海外投資家が大幅な買い越しを続けていますが、個人投資家は1月に続いて2月も大幅な売り越しとなっています。 -
投資環境の見通し
今月は、日経平均株価の上昇が目立ちましたが、東証グロース市場250指数はそれを上回る上昇率となりました。昨年秋から、小型成長株の底入れと反転の兆しをお伝えしてきましたが、ようやくその動きも顕著になってきました。ファンドのパフォーマンスへの貢献もさらに高まると考えています。
当ファンドは成長投資枠で買える国内株式アクティブファンドです。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
コモンズ投信
コモンズ30ファンド
|
51,551円
-1,017円
|
34.88%
|
1.078% | ||
コモンズ投信
ザ・2020ビジョン
|
27,096円
-607円
|
23.34%
|
1.265% |
海外株式についてのマーケット情報と今後の見通し
ファイブスター投信投資顧問株式会社の見通し

シニア・ポートフォリオ・マネジャー 元木宏
フォード自動車株式会社の財務統括本部でアナリストとして勤務した後、1994年にアライアンス・キャピタル・アセット・マネジメント社にアナリストとして入社。
その後、執行役員・株式運用部長を歴任。2005年にAIGインベストメンツ社(2009年よりパインブリッジ・インベストメンツ社に商号変更)に常務執行役員・運用本部長として入社。
2018年にファイブスター投信投資顧問株式会社にシニア・ポートフォリオ・マネジャーとして入社。
-
投資状況について
今月の当ファンドの基準価額は、前月末比+6.45%の上昇率となりました。
2月は、前月に続いて、現金割合は必要最小限とし、高い株式投資割合を維持しました。また、2023年第4四半期の決算分析に基づいて、積極的な売買を行いました。 -
マーケットの動き
好調な米国株のセンチメントに引っ張られる形でベトナムVN指数も4か月連続の上昇を記録しました。その結果、ベトナムVN指数は2023年9月の高値を抜き1,252.7で2月末を迎えました。
2月の月間推移はベトナムVN指数は7.6%上昇、米国S&P500株価指数は5.2%上昇、米国10年債利回りは4.25%に上昇、ドルは対円で2.1%上昇し月末に149.98円、ベトナムドンは対ドルで0.9%下落しました -
投資環境の見通し
2月の鉱工業生産指数の伸び率は前年同月比-6.8%、輸出は同-5.0%と、いずれもマイナスとなりましたが、これは23年は旧正月休暇が1月だったのに対して24年は2月だった事に影響されています。1~2月の合計で輸出を昨年と比べると24年は前年同期比+19.2%、景気の回復が鮮明です。今年前半には証券取引市場のシステムが全面的に更新され、これにより株式市場の更なる活性化が実現するのではないかと考えます
元木宏氏が運用するファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
ファイブスター投信投資顧問
ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス)
|
21,666円
-68円
|
39.34%
|
2.167% |
※本記事は、市場環境に関する情報の提供を目的として、作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではなく、いかなる内容も将来の市場環境等を保証するものではありません。
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
---|---|---|---|
1 | ザ・2020ビジョン | コモンズ |
★
★
★
|
2 | ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス) | ファイブスター |
★
★
★
|
3 | コモンズ30ファンド | コモンズ |
★
★
|
4 | MASAMITSU日本株戦略ファンド | ファイブスター |
★
★
|
このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。
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ファンド名 | 基準価額 | 前日比 |
---|---|---|
DCニッセイバランスアクティブ | 21,267円 | 353円 |
SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型) | 8,454円 | 507円 |
(野村インデックスF)米国ハイ・イールド債券 | 17,570円 | 477円 |
世界インフラ関連好配当株式 通貨選択型F(アジア通貨) | 6,544円 | 273円 |
NZAM・ベータ先進国REIT | 12,045円 | 398円 |
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