インフルエンザの流行シーズン近づく おすすめの医療関連ファンドとは
今年もインフルエンザ流行のシーズンが近づいてきた。例年、インフルエンザ患者数は 11月後半から増え始め、人の移動が多くなる年末年始に急増する傾向があり、今年ももうすぐ流行のシーズン入りするとみられている。
厚生労働省は例年、9月から翌年5月末までをメドに毎週1回、インフルエンザの発生状況を発表しているが、10 月 25 日に発表された 10 月 14 日から 20 日までの週では、定点当たりの報告数は 0.72 人(患者報告数3550 人)となり、前週の 0.90 人より減少した。ただし、沖縄県など7都県では流行の目安となる1人/定点を超えており、保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校における学級閉鎖数も 61 カ所に上っている。流行のピークは大体、1月末から2月上旬ごろとされるが、今後ピークに向かってこれらの数字は増加を余儀なくされそうだ。
インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみなどによって空気中に飛び散ったウイルスを吸入することによる感染(飛沫感染)のほか、ウイルスの付着した物に触れて感染(接触感染)するケースがある。この季節、まずは感染予防が欠かせないが、厚生労働省では他の人への感染を防ぐため「咳エチケット」をキーワードとした普及啓発活動を行い、マスクの着用などを呼び掛けており、今年も今後、マスクの需要が増えそうだ。また、近年ではウイルス除去のための衛生管理品や空気清浄機などへの関心も高まっており、これらに関連した銘柄への関心も高まろう。
「ゾフルーザ」効能追加にも注目
治療薬では中外製薬(4519)の「タミフル」やグラクソ・スミスクラインの「リレンザ」、第一三共(4568)の「イナビル」などが知られているが、昨年3月に塩野義製薬(4507)が上市した「ゾフルーザ」は、錠剤を1度飲むだけでウイルス増加を抑制する効果があることが受け入れられ、売り上げを大きく伸ばした。「ゾフルーザ」は現在、予防投与は認められていないものの、塩野義では 10 月16 日に感染症予防に関する効能・効果追加の申請を行ったと発表しており、この動向にも注目したい。
医療関連ファンド
医療をテーマとするファンドは多数存在するが、その中で注目したいファンドはフィデリティ世界医療機器関連株ファンド(為替ヘッジなし)とフィデリティ世界医療機器関連株ファンド(為替ヘッジあり)だ。比較的医療関連ファンドのパフォーマンスは苦戦しているものが多いが、このファンドはレーティングの星3つとパフォーマンスはよい。今後も拡大が見込まれる医療市場全体(バイオ・医薬品、医療機器、ヘルスケアサービス)の中で、高い成長性と高い収益性をかね備えた医療機器関連企業の株式に投資するのが、このファンドの投資方針だ。ただ、取り扱っている金融機関は大和証券のみとなっている。
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | フィデリティ世界医療機器関連株ファンド(為替ヘッジあり) | フィデリティ |
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2 | フィデリティ世界医療機器関連株ファンド(為替ヘッジなし) | フィデリティ |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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