期待のルーキー2020 年末のIPOラッシュスタート
年内のIPO予定銘柄が出そろい、今年も年末のIPOラッシュが間近に迫っている。今月は15 日の東証2 部に上場予定のビーイングホールディングス(9145)とマザーズに上場予定のスタメン(4019)を皮切りに26 社のIPOが予定されており、19 年12 月の22 社を4 社上回る見込み。年間(93社)の4 分の1 以上が12 月に新規上場することになり、例年の2 割程度を上回る。
今年のIPO市場は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で春先には公開延期や中止が相次いだが、6 月に再開されて以降は、相場の回復もあって初値及び上場後の株価推移とも堅調な動きをみせる銘柄が多い。なかには、9 月29 日にマザーズに上場したヘッドウォータース(4011)のように、初値が公開価格の10 倍を超える銘柄も出ている。IPO人気は完全復活を遂げたといってもよく、秋以降もこの傾向が続いていることから、年内いっぱい注目を集めそうだ。
そこで今年12 月のIPOだが、春先に一度新規上場を延期した「エニタイムフィットネス」運営のFast Fitness Japan(7092)が16 日にマザーズ市場に上場予定のほか、14年にMBOを行い上場廃止となった電子楽器大手のローランド(7944)の再上場が16日に予定されている。また、同じく16 日にマザーズ上場が予定されている高級家電のバルミューダ(6612)、22 日にマザーズ上場予定で資産運用ロボアドバイザーで預かり資産・運用者数トップのウェルスナビ(7342)なども知名度が高い。ただ、そうした有名どころを除くと、吸収金額が比較的小さい案件が多く、その分、精鋭株ぞろいともいえる。
一方で、上場銘柄数が多いということは、投資家の関心が拡散し、公募割れリスクが高まる可能性もある。今年1 年のIPOを振り返りつつ、事前の見極めをしっかりと行いたい。
注目のIPO関連ファンド
新規公開株に注目するファンドで注目したいのは、MHAM新興成長株オープン(J-フロンティア)と新光小型株オープン(波物語)(いずれもAM-One)だ。いずれもレーティングは星5つと最高評価を得ている。
MHAM新興成長株オープン(J-フロンティア)の投資方針は、取得時において創業25年以下または上場・登録後10年以下の高成長が期待できる新興企業の株式を中心に投資する。
≫MHAM新興成長株オープン(J-フロンティア)の販売会社
新光小型株オープン(波物語)の投資方針は、ジャスダック上場株式、東証マザーズ上場株式、各取引所第二部上場株式および第一部上場の小型株を主要投資対象とする、というものだ。銘柄選定にあたっては、4つの投資テーマ(成熟産業の勝ち組企業、地味な業種の変化企業、リベンジ企業、新規公開企業)を中心に個別企業の成長性を重視した分析をボトムアップ・アプローチで行う。
≫新光小型株オープン(波物語)の販売会社
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
---|---|---|---|
1 | 新光小型株オープン(波物語) | AM-One |
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2 | MHAM新興成長株オープン(J-フロンティア) | AM-One |
★
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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