リベンジ消費　ワクチン接種進展で購買心理は改善へ

欧米など海外と比べて遅れていると指摘されてきた日本でもようやく新型コロナウイルスのワクチン接種が進んできた。こうしたなか、株式市場では経済正常化への期待が高まるとともに、これまでステイ・ホームで自粛を強いられてきた人々の購買意欲が爆発的に膨らむ「リベンジ消費」が注目されている。景気回復には消費の拡大が欠かせないだけに、その動向が関心を集めている。

2020年に新型コロナの感染拡大という未曽有（みぞう）の事態に陥り、テレワークの導入が急速に進むなどライフスタイルは大きく変化した。不要不急の外出を控えることが求められるなか消費行動にも影響がみられ、ネットショッピングやデリバリーといった「巣ごもり消費」が増える一方、外食や旅行、レジャーなど対面や移動を伴う業界は厳しい状況に追い込まれた。
 

ただ、足もとでは一部業界で回復の兆しがみられはじめており、日本百貨店協会が６月22日に発表した５月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比 65.2％増と３カ月連続で前年実績を上回った。前年にコロナショックで落ち込んだ反動によるところが大きく、前々年比では 43.1％減となっているものの、消費マインドの変化を映すとされるラグジュアリーブランドや高級時計、美術・宝飾・貴金属などの高額品は大きく伸びている。

また、日本フードサービス協会が６月25日に発表した外食産業市場動向調査によると、５月の全体売上は前年同月比 19.8％増と２カ月連続で前年実績を上回った。個別企業でも、くら寿司（2695）の５月既存店売上高（速報値）が同12.7％増と３カ月連続で前年実績を上回ったほか、物語コーポレーション（3097）の５月既存店売上高（速報値）は同38.8％増と２カ月連続のプラスとなっている。

消費に着目したファンドは34本ある。この中でおすすめなのはピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド（３ヵ月決算型）（ピクテ）だ。パフォーマンスの評価をしたレーティングは最高評価の星5つだ。このファンドは世界のプレミアム・ブランド企業の株式に投資をする。プレミアム・ブランド企業とは、流行を創造するデザインや最高品質などに基づくブランド力により、消費者に幸福感、優越感などの感情をもたらすことができる商品・サービス（プレミアム・ブランド商品・サービス）を提供している企業を指す。

取り扱っている金融機関は37社となっている。

≫ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド（３ヵ月決算型）の販売会社

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