工作機械 受注は回復基調強める

工作機械の受注が回復基調を強めている。日本は、機械が機械を作る「マザーマシン」と呼ばれる工作機械で世界的な高シェアを誇っており、その受注状況は世界の設備投資の状況も示している。
日本工作機械工業会(日工会)の調べによると6月の受注金額は前年同月比 96.6%増の1320億8100万円と8カ月連続で前年実績を上回った。受注金額は2018年12月以来、2年半ぶりの高水準にある。また、21年4~6月の受注金額は3799億9100万円と19年1~3月の3658億700万円を上回っている。足もとの受注状況は、新型コロナウイルスが感染拡大する前の状況を上回る活況となっている。
自動車・半導体向けが好調
特に中国や米国向け需要が伸びており、自動車向けや半導体などを中心とする精密機械、電気機械向けなどが好調だ。昨年の新型コロナ感染拡大で落ち込んだ国内外の設備投資需要は、着実な回復基調をたどっており、それとともに工作機械の受注も中長期ベースで復活基調を強めつつある。前回の受注拡大期は、16年12月から18年9月までの1年10カ月で、この間、受注金額は前年同月比でプラス圏を維持した。この点からも、足もとの受注拡大局面はまだしばらくは続くとみられている。
個別銘柄では、小型自動旋盤で高い実績を持つツガミ(6101)やマシニングセンター(MC)などでトップ級のオークマ(6103)、航空機向けMCに強い牧野フライス製作所(6135)、NC旋盤(数値制御)などで高シェアを誇るDMG森精機(6141)などは株式投資家からも高い人気を誇る。また、ファナック(6954)は工作機械用NC装置で世界トップの実績を持つ。岡本工作機械製作所(6125)は平面研削盤で国内トップであり、ジェイテクト(6473)は自動車部品に加え軸受けや工作機械などを手掛けている。
ロボティクスに着目したファンドとは
ロボティクスに関連するファンドは23本あるが、この中で注目したいのは、eMAXIS Neoロボット(三菱UFJ国際)とiTrustロボ(ピクテ)だ。どちらもレーティングの星を最高評価の5つ獲得している。iTrustロボは、1年、3年、5年どれも星5つと高パフォーマンスを維持している。この1年のリターンに関しては、eMAXIS Neoロボットが若干上回っている。
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | iTrustロボ | ピクテ |
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2 | eMAXIS Neoロボット | 三菱UFJAM |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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