運用会社レポートピックアップ（9月1日～9月7日）

長期的なキャッシュフローへの確信を取り戻す

アライアンス・バーンスタイン

　株式スタイルの風向きが変化する中、投資家は依然としてバリュー株と比較したグロース株のメリットについて議論しています。しかし、特に超低金利が企業のバリュエーション評価に影響を与える中で、クオリティが引き続き重要なポイントになると考えています。

外国人投資家の視点から考える、日本株出遅れの理由

三井住友DSアセットマネジメント

　外国人投資家による活発な日本株投資が見られないような状況にあっても、有望な投資機会を積極的に発掘しようとする外国人投資家の動きは絶え間なく続いています。厳しい外部要因を克服して高いパフォーマンスを達成していく、そんな成長機会を見極める選別眼が、我々投資家には今後一層求められることになりそうです。

業績回復トレンドが鮮明になった米国リート〜2021年4-6月期決算について〜

フィデリティ投信

　米国リートの2021年4-6月期決算は、業績回復トレンドが鮮明になりました。決算が事前予想通りもしくは予想以上となったリートは全体の約88％と過去平均を大きく上回り、見通しについてのガイダンスも上方修正が多くみられました。

気温上昇予測ダッシュボード 2021年第2四半期

シュローダー・インベストメント・マネジメント

　気温上昇予測ダッシュボードの最新予測によると、産業革命前の水準と比較した長期的な気温上昇は約3.4℃です。気候変動に関する政府間パネルは、最新の科学的知見をまとめた重要な報告書を公表しました。国連事務総長はこの報告書について、「人類にとっての厳戒警報」だと述べています。

「ｅ-ルピー」の導入で、デジタル化の更なる加速が見込まれるインド

日興アセットマネジメント

　インドのモディ首相は、給付金や補助金などの支給に使う新たな電子決済システム「ｅ-ルピー」を導入することを発表しました。ｅ-ルピーは、利用者の携帯電話やスマートフォンに送られてきたＳＭＳなどから、ＱＲコードなどの電子クーポンを画面提示することで、給付金や行政サービスを受け取ることができます。

法人企業統計調査9月 経常利益の大幅改善が続く

ニッセイアセットマネジメント

　9月1日に財務省が発表した2021年4～6月期の法人企業統計調査によると、全産業（資本金１千万円以上、金融業、保険業を除く）の経常利益は前年同期比93.9％増となり、２四半期連続で大幅な増益となりました。業種別の内訳では製造業が同159.4％増、非製造業が同64.2％増と大幅なプラスとなりました。

中国株式会社～中国クレジット市場のリスクを理解する～

アライアンス・バーンスタイン

　最近、中国のクレジット市場を揺るがしたボラティリティの多くは、中国政府の介入によりもたらされたものです。こうした規制リスクは投資家にとって懸念され、ファンダメンタル分析により、中国の規制当局が企業やセクターをどのように考えているかについての指針が読み取れます。

衆議院選挙と株価の動きを検証 解散から選挙までの日本株は16回連続上昇

三井住友DSアセットマネジメント

　10月21日に衆議院議員の任期が満了を迎えます。任期満了か、それより前に衆議院の解散が行われるかは定かではありませんが、近く衆議院議員の総選挙が行われるのは確実です。1969年以降に実施された衆議院選挙において、解散前営業日から選挙前営業日の日経平均株価は16回すべてで上昇しています。

米国経済、牽引役のシフトで何が起きるか

アセットマネジメントOne

　米国では、新型コロナ発生直後の経済封鎖が終わった2020年4-6月から急ピッチな経済正常化が続き、僅か1年間で実質GDPは約+12%も伸びました。財消費や中古住宅販売はコロナ禍前対比で一時約2割拡大、これらがコロナ後の米経済の成長を牽引しました。

菅首相退陣後の日本株相場の行方

野村アセットマネジメント

　9月3日の日経平均株価は、午前に菅首相の退陣が明らかになったことを受け、大幅に上昇。終値は29,128円と、6月16日以来、約2ヶ月半ぶりの高値をつけたほか、相場全体の動きを示すTOPIXが約30年4ヶ月ぶりの高値を記録するなど、日本株の先高観が強まりつつあります。

今後の市場環境：バリュー株投資に着目

イーストスプリング・インベストメンツ

　個人消費の増加、新たな設備投資サイクルの始まり、などの世界的な景気回復の兆候、そして特定の成長セクターに対する規制強化の動きなどを考慮すると、新興国株式の投資家が今後数年間にわたって好調なパフォーマンスをあげるためには、これまでとは異なるアプローチを模索する必要があると考えられます。

ブラジル下院議会が税制改革法案を承認

フランクリン・テンプルトン・ジャパン

　ブラジル下院議会は9月1日に承認した税制改革法案は、法人税、配当税、個人所得税などに関する税制改訂を行うものです。税制改革法案の下院承認に対する市場の反応は、配当課税案などが嫌気されブラジル株はやや軟調な展開となる一方、レアル相場は経済改革の前進が好感され安定基調を維持しています。

EV販売の好調に牽引され、更なる拡大が期待される中国の車載用電池市場

日興アセットマネジメント

　2030年のカーボンピークアウトと2060年のカーボンニュートラル、いわゆる「3060目標」を掲げる中国では、EVをはじめとする新エネルギー車の販売が好調です。こうした中、EVの普及に伴なって、車載用電池の需要も急拡大しており、今年1-6月のEV用電池の装備量は前年比+200％を達成しました。

オーストラリア金融政策（2021年9月）不確実性は残るが悲観のピークは過ぎた

大和アセットマネジメント

　オーストラリア準備銀行は9月7日の理事会において、市場予想通り政策金利を0.10％で据え置く一方、量的緩和については、7月に決定した9月からの縮小方針を先送りするとの市場予想に反して、予定通りの実施を決定しました。

出遅れ修正機運高まる日経平均株価

野村アセットマネジメント

　9月7日の日経平均株価は、新政権に対する期待感から上昇基調が継続し、3万円の大台を一時回復しました。最近の動きで注目されるのが、日経平均株価の出遅れ修正の動きです。政局期待で日本株の先高観が強まる中、需給面の構図を考えると先物主導による日経平均優位の展開となりそうです。