メタバース デジタル新時代の経済圏が創出
近年はインターネットと現実世界との境界線が一段と曖昧化している。メタバースはその象徴でもある。3次元に模した仮想空間で、物理的な制約を超え人間同士がアバターを通して実社会さながらにコミュニケーションを交わし、経済的なやり取りも可能というのがコンセプトで、ハイクオリティーなデジタル時代の新たなライフスタイルの一形態となり得るかもしれない。ブロックチェーン技術を活用してデジタル情報の所有権などを明確化するNFT(非代替性トークン)が、この経済圏の発展を担保するキーテクノロジーとなり、企業にとっても魅力的なビジネスエリアが顕現した。
このメタバースは昨年 10 月に旧フェイスブックが社名をメタ・プラットフォームズに変更したことを契機に世界的に認知度が高まった。米国ではこのほか大企業の本格参入が相次ぐ。マイクロソフトなども当然のように大手プラットフォーマーとして名乗りを上げ、ゲーム業界大手のアクティビジョン・ブリザードの巨額買収などで強力な布陣を敷き、メタバース領域での個人や法人向けサービスを深耕する構えにある。
政府も「Web3」支援へ
日本国内では官民が歩調を合わせ、メタバースの普及局面で立ち遅れることのないように本腰を入れた取り組みを進めている。岸田文雄首相は今年 10 月の第 210 回国会・所信表明演説で、メタバースやNFTを活用した「Web 3.0 サービス」の利用拡大に向けて前向きな姿勢を明示した。
企業もソニーグループ(6758)が早くから成長領域としてメタバースに着目し布石を打っているほか、SNSサイト運営やスマートフォンゲーム開発を手掛けるグリー(3632)も昨年夏の時点で今後2~3年で100 億円規模の資金をメタバース事業に投下する計画を発表するなど、マーケットの視線を集めた経緯がある。
注目のメタバース関連ファンドとは
メタバース関連のファンドとしてはグローバル・メタバース株式ファンド(日興アセットマネジメント)、グローバル仮想世界株式戦略ファンド(フューチャーメタバース)(岡三アセットマネジメント)、ニッセイ・メタバースワールド(資産成長型)、ニッセイ・メタバースワールド(予想分配金提示型)(いずれもニッセイアセットマネジメント)があるが、この中で注目したいのは、ニッセイ・メタバースワールド(資産成長型)、ニッセイ・メタバースワールド(予想分配金提示型)だ。これまでのパフォーマンスで見ると、最もパフォーマンスがいい。
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | グローバル・メタバース株式ファンド | 日 興 |
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2 | グローバル仮想世界株式戦略ファンド(フューチャーメタバース) | SBI岡三 |
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3 | ニッセイ・メタバースワールド(資産成長型) | ニッセイ |
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4 | ニッセイ・メタバースワールド(予想分配金提示型) | ニッセイ |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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