プロから見たマーケット情報と今後の見通し【2024年02月版】

様々なファンドを運用するプロ(運用会社のファンドマネージャー)が考える、マーケット情報や各ファンドに関連する今後の見通しについてご紹介します。
本コンテンツは随時更新でお届けしており、各社独自の観点や時間軸でのコメントになっているため、様々な視点からマーケットの動きを考えることができます。
各コメントは、最大200文字の制限がありますので、もっと詳しく知りたい方は引用元をチェックしてみて下さい。
国内株式についてのマーケット情報と今後の見通し
ファイブスター投信投資顧問株式会社の見通し

チーフ・ポートフォリオ・マネジャー 大木將充
日本興業銀行、マッキンゼー を経て、リーマンブラザーズ証券、ドイツ証券等 の外資系証券で金融セクターのアナリスト業務に従事、「 世界で一番リスクを取るアナリスト 」 と呼ばれる。
高杉良氏著の「虚像の政商」に登場するアナリストの実在モデル。
2010年ファンドマネジャーに転身。「MASAMITSU日本株戦略ファンド」の責任者。
2021年「日本株爆騰!‘ 80 年代バブルを超える大相場が来る」出版。
-
投資状況について
引き続き、米国における来年の利下げと日本の金融緩和終焉の可能性を重視し「米国金利低下+日本金利上昇=グロース株下げ止まり」「円高進展」をメインシナリオとしバリュー・グロースにかかわらず株価が割安と目される銘柄から主力銘柄中心にポートフォリオを構築しました。大型バリュー株相場の中、TOPIXと日経平均を下回りましたが今後のリターン改善への運用の手ごたえはあり今後に繋がる月になったと実感しております。 -
マーケットの動き
日経平均+8.4%、TOPIX+7.8%、東証グロース市場250指数+0.8%となりました。
要因として、円安を背景に外国人投資家がドルベースで日本株を割安と感じ強烈に買ってきたこと等が挙げられます。外国人投資家による日本株買いは日本のインフレ基調定着に基づくと想定されることから息の長い強気相場が実現する可能性が高いと思われ、外国人投資家の買いの特性として、今後も大型株中心になることが推測されます。 -
投資環境の見通し
国内大手証券の試算によれば名目GDPが1%上昇する度に日本株は5%上昇する相関があるそうです。今後の日本は賃上げが牽引する形で名目GDPが数年間2-3%上昇すると考えていますが、その場合日本株は毎年10-15%の上昇を続けることになります。
予想を改めて上方修正し、近い将来に日経平均40000円実現がくっきりと見えてきたのみならず2-3年のレンジで50000円到達を意識した運用を行って参る所存です。
大木將充氏が運用するファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
ファイブスター投信投資顧問
MASAMITSU日本株戦略ファンド
|
19,848円
-5円
|
20.38%
|
1.859% |
コモンズ投信株式会社の見通し

代表取締役社長兼最高運用責任者 伊井哲朗
名古屋市出身、山一證券入社後、主に営業企画部に在籍し営業戦略を担当。
その後、メリルリンチ日本証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)の設立に参画し約10年在籍。コモンズ投信創業と共に現職。2012年7月から最高運用責任者兼務。
BSテレビ東京「日経プラス9」レギュラーコメンテーターも務めるなどメディア出演多数。
コモンズ投信は、骨太な長期投資家として特色があり、親子で経済や金融の知識を学べるセミナーも積極的に展開している。
著書に『97.7%の人が儲けている「投資の成功法則」(日本実業出版社)』などがある。
-
運用状況について
1月、当ファンドは6.26%の上昇となりました。組入銘柄の中では10%以上上昇した銘柄が14社ありパフォーマンスに貢献しました。組入上位銘柄の騰落率では、コナミG+23.61%、松屋R&D+15.33%が上位2銘柄、メイコー▲2.52%、デクセリアルズ+4.17%が下位2銘柄となりました。
当月、組入銘柄数に変化はなく58社となりました。株式組入比率は96.9%(前月末比▲2.5%)としています。
-
マーケットの動き
1月の内外株式市場は、先進国で株価の上昇がみられる中、日本株の大幅上昇が目立った月となりました。米国では、FOMC(連邦公開市場委員会)で3月利下げの可能性が低下する中、NYダウ、S&P500が史上最高値を更新しました。国内株式市場は、海外投資家が1兆円を超える大幅な買い越しに転じましたが、新NISAで期待された個人投資家は逆に1兆円を超える売り越しとなりました。 -
投資環境の見通し
小型成長株の中でも業績が良い銘柄については、株価に反映されるようになりました。それに伴い当ファンドのパフォーマンスも改善を見せ始めています。ここからは、徐々にそのピッチも上がっていくと考えています。
新NISAもはじまり、当ファンドは成長投資枠で買える国内株式アクティブファンドです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
ファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
コモンズ投信
コモンズ30ファンド
|
49,887円
-95円
|
32.26%
|
1.078% | ||
コモンズ投信
ザ・2020ビジョン
|
26,346円
-71円
|
14.07%
|
1.265% |
海外株式についてのマーケット情報と今後の見通し
ファイブスター投信投資顧問株式会社の見通し

シニア・ポートフォリオ・マネジャー 元木宏
フォード自動車株式会社の財務統括本部でアナリストとして勤務した後、1994年にアライアンス・キャピタル・アセット・マネジメント社にアナリストとして入社。
その後、執行役員・株式運用部長を歴任。2005年にAIGインベストメンツ社(2009年よりパインブリッジ・インベストメンツ社に商号変更)に常務執行役員・運用本部長として入社。
2018年にファイブスター投信投資顧問株式会社にシニア・ポートフォリオ・マネジャーとして入社。
-
投資状況について
今月の当ファンドの基準価額は、前月末比+8.13%の上昇率となりました。
1月は、前月に続いて、現金割合は必要最小限とし、高い株式投資割合を維持しました。また、2023年第4四半期の決算分析に基づいて、積極的な売買を行いました。 -
マーケットの動き
好調な米国株のセンチメントに引っ張られる形でベトナムVN指数も3か月連続の上昇を記録しました。米国の金利引き下げが遠のいたという観測から米ドルが対円で上昇したことにより米ドルと連動する傾向の強いベトナムの通貨ドンも対円で上昇した結果、基準価額はベトナムVN指数以上に上昇しました。
1月の月間推移はVN指数は+3.0%、米国S&P500株価指数は+1.6%、米国10年債利回りは3.91%に上昇しました -
投資環境の見通し
主な経済指標では、1月の鉱工業生産指数の伸び率は前年同月比+18.3%、1月の輸出は前年同月比+42.0%と前月から大幅に加速しました。1月の小売売上高は前年同月比+8.1%と堅調を維持しています。また、今年前半には証券取引市場のシステムが全面的に更新
されて、その結果株式売却の資金を使って同日の株式投資が可能となる予定で、これによってベトナム株式市場の更なる活性化が実現するのではないかと考えます。
元木宏氏が運用するファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
ファイブスター投信投資顧問
ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス)
|
20,922円
123円
|
23.98%
|
2.167% |
※本記事は、市場環境に関する情報の提供を目的として、作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではなく、いかなる内容も将来の市場環境等を保証するものではありません。
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
---|---|---|---|
1 | ザ・2020ビジョン | コモンズ |
★
★
★
|
2 | ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス) | ファイブスター |
★
★
★
|
3 | コモンズ30ファンド | コモンズ |
★
★
|
4 | MASAMITSU日本株戦略ファンド | ファイブスター |
★
★
|
このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。
新着記事
最近見た銘柄
投資信託ランキング
4月の投資信託おすすめ銘柄5選
人気記事ランキング
関連サイト
投資・お金について学ぶ入門サイト