パワー半導体 EV向け需要増加で需給ひっ迫
パワー半導体は、半導体の中でもモーターや照明などの制御や電力の変換を行うもので、交流と直流の変換、電圧の変換などによるモーターの駆動、バッテリーの充電などに使われている。パソコンやテレビをはじめとして、電源供給を必要とするさまざまな電気機器・製品に使われており、特に近年では省エネ・省電力化向けの需要が増加。半導体の中でも演算や記憶をすることに最適化した集積回路やメモリーが「頭脳」に例えられるのに対して、パワー半導体は機器を動かすことから「筋肉」に例えられている。
日本勢の存在感強く市場拡大で恩恵
フランスの民間調査会社によると2019年のパワー半導体の世界シェアは、1位が独インフィニオン・テクノロジーズ社、2位が米オン・セミコンダクター社、3位がスイスのSTマイクロエレクトロニクス社、4位が米ビシェイ・インターテクノロジー社と上位を海外勢が占めるが、以下は5位に三菱電機(6503)、6位にローム(6963)、7位に東芝(6502)、8位にルネサスエレクトロニクス(6723)、9位に富士電機(6504)と日本勢が続く。世界の半導体市場では日本勢はほぼ淘汰されてしまったが、パワー半導体分野ではいまだ存在感は大きく、市場拡大による恩恵が期待できる。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークをはじめとするオンライン化や、5G 普及に向けた通信設備投資の加速を背景に、世界的に半導体市場が活況を呈しているが、パワー半導体も電気自動車(EV)を牽引役とした自動車生産の急回復で車載用に需要が拡大している。そのため21 年は、年初から世界的なパワー半導体不足となっており、特に車載用半導体の供給不足は深刻なことから、関連する企業は恩恵を享受しよう。
注目の次世代技術関連ファンドとは
次世代技術関連ファンドで注目したいのは、eMAXIS Neo自動運転(三菱UFJ国際投信)とグローバル・フィンテック株式ファンド(為替ヘッジあり)(日興アセットマネジメント)だ。
eMAXIS Neo自動運転(三菱UFJ国際投信)は、主として、米国の金融商品取引所に上場している、日本を含む世界各国の自動運転関連企業の株式等に投資を行う。レーティング(1年)は最高評価の星5つだ。
グローバル・フィンテック株式ファンド(為替ヘッジあり)(日興アセットマネジメント)は、日本を含む世界の金融商品取引所に上場されているフィンテック関連企業の株式に投資を行なう。1年から3年のレーティングは全て最高評価の星5つを獲得している。
eMAXIS Neo自動運転(三菱UFJ国際投信)は13社で取り扱われており、グローバル・フィンテック株式ファンド(為替ヘッジあり)(日興アセットマネジメント)は、31社で取り扱われている。
»グローバル・フィンテック株式ファンド(為替ヘッジあり)の販売会社
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | グローバル・フィンテック株式ファンド(為替ヘッジあり) | 日 興 |
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2 | eMAXIS Neo自動運転 | 三菱UFJAM |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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