東証再編 22年4月に新市場区分スタート

東京証券取引所は 2022年4月に市場再編を実施し、現在の東証1部、2部、JASDAQ、マザーズの4市場を「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編する。原則として東証1部は「プライム」へ、東証2部及びJASDAQスタンダードは「スタンダード」へ、JASDAQグロース及びマザーズは「グロース」へとそれぞれ改編、改称されることになる。各市場のコンセプトを明確にすることで、所属する企業が市場維持のための持続的成長と企業価値向上に積極的に取り組む仕組みになっているという。
プライム維持図る銘柄など注目
最も上場基準が厳しい市場である「プライム」では、市場で流通する株式比率(流通株式比率)が 35%以上で、流通株ベースの時価総額が 100 億円以上であることなどが求められており、現在の市場1部が流通株式比率5%未満や流通株ベースの時価総額5億円未満などで上場廃止となることに比べて基準が厳しくなる。既に6月末を移行基準日として、新市場における上場適合状況の判定や上場企業への適合の1次判定の通知などが行われ、これを受けて各企業は9月から 12 月にかけて新市場選択のための所定書類を提出することになるが、東証は6月末時点で東証1部に上場する 664 社がプライムの基準に達していないと発表している。そのため、この基準を満たさない企業では今後、株価対策が活発化することになり注目が必要だ。
一方、現在1部以外に上場していてプライム上場基準を満たす企業は、新たにプライム市場に上場されればTOPIXに追加されることになる。インデックス運用の投信などから実需の買いが期待できるため、これらの銘柄にも注目したい。
着目のインデックスファンドとは
国内株式のインデックスファンドで注目したいのは、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)(三菱UFJ国際)と<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド(ニッセイ)だ。どちらもレーティングは最高評価の5つ星を取得している。eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は19社で取り扱われており、<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドは18社で取り扱われている。
≫<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドの販売会社
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | 三菱UFJAM |
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2 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | ニッセイ |
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みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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