第３四半期好決算　日経平均３万円の原動力

日経平均株価は２月中旬に30年半ぶりに３万円台に乗せた。昨年秋から株価は急激な上昇を演じてきたが、この要因として世界的な金融緩和基調に加え、１月下旬から２月中旬に発表された第３四半期（４～12月）決算の好調さが挙げられている。中国や米国の需要回復などで製造業を中心に収益が急改善している。例えば、日本電産（6594）は、精密小型モーターの好調を背景に21年３月期の連結営業利益予想を1400億円から1550億円（前期比41％増）に増額修正した。また、ソニー（6758）も２１年３月期の同利益予想を7000億円から9400億円（同１１％増）に上方修正している。ゲーム事業や画像センサーなどが好調だった。更に、任天堂（7974）やトヨタ自動車（7203）といった東京市場の主力企業が軒並み増額修正を発表しており、この業績好調を評価する格好で日経平均株価は急伸した。

国内有力証券では、10～12月の３カ月ベースで経常利益は前年同期比31％増となった、とみている。21年３月通期の経常利益は、コロナ禍の影響により前期比11％減だが、22年３月期の同利益は３２％増益とＶ字型回復を予想している。

具体的な好決算銘柄として、第３四半期業績が前年同期比で２ケタ増収増益となった企業が挙げられる。例えば、半導体関連のディスコ（6146）の同期の売上高は前年同期比25％増の1276億円、営業利益は同43％増の367億円となった。医療関係者向け情報サイトを運営するエムスリー（2413）の売上収益は同29％増の1238億円、営業利益は同58％増の425億円。同じく半導体関連の新光電気工業（6967） の売上高は同26％ 増の1355億円、経常利益は同13倍の161億円となった。デジタルアーツ（2326）やコーエーテクモホールディングス（3635）、メルコホールディングス（6676）なども好業績銘柄として注目できる。

企業の高い成長性に着目し、かつ高いリターンを出しているファンドとして、厳選ジャパン、ＤＩＡＭ新興市場日本株ファンド、企業価値成長小型株ファンド（眼力）（いずれもAM-One）がある。

厳選ジャパンは今後高い利益成長が期待できる20銘柄程度に厳選し投資する。ＳＢＩ証券と七十七証券の2社で取り扱われている。

ＤＩＡＭ新興市場日本株ファンドは、新興市場であるジャスダック、東証マザーズ等を中心に上場されている株式を主要投資対象とし、企業の成長力、競争力、収益力、経営力、株価等の観点から銘柄が選別される。こちらは22社で取り扱われている。

企業価値成長小型株ファンド（眼力）の運用方針は、利益成長による将来のＲＯＥの水準や改善に着目し、経営の健全化、株価投資指標（バリュエーション）の割安度、期待される投資収益率なども勘案し、小型株や新興市場の株式を投資対象としている。40社で取り扱われている。

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≫ＤＩＡＭ新興市場日本株ファンドの販売会社

≫企業価値成長小型株ファンド（眼力）の販売会社

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