M&A 後継者難で市場急拡大

レポート
配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
投稿:2021/09/27 07:00
M&A 後継者難で市場急拡大

事業承継のためのM&A(合併・買収)が活発化している。2019年版の「中小企業白書」によると高齢化社会が進行するなか、中小企業経営者の最も多い年齢は、18年時点で69歳に達しており引退時期に差し掛かっている。また、25 年の時点では 127 万社の後継者が決まっていないとの予想もあり、このうち半数の約60万社は黒字廃業の危機にある、と危惧されている。

こうした環境のなか、後継者がいない中小企業には、事業承継のために会社を売却したいとのニーズは強い。その一方で新たな事業展開のために事業買収を計画している企業も少なくなく、ここに活発なM&A市場が生まれている。事業承継のためのM&Aマーケットの潜在市場規模は20兆円超に達するとの試算もある。

 

コロナ禍で前倒し需要も

特に、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、業績悪化を懸念する後継者難の中小企業経営者には企業をいち早く売却したいとの意向が強まっており、足もとではM&Aの前倒し需要が発生している。

事業承継M&Aの大手企業には最大手の日本M&Aセンター(2127)のほか、M&Aキャピタルパートナーズ(6080)ストライク(6196)が挙げられる。3社ともに今期業績は最高益が予想されている。また、ベイカレント・コンサルティング(6532)MS-Japan(6539)はM&A支援サービスを行っているほか、ビジョナル(4194)は事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」を展開している。シグマクシス(6088)は子会社を通じて、M&Aアドバイザリー事業を行っている。名南M&A(7076)ブティックス(9272)オンデック(7360)もM&A事業を展開している。

更に、日本たばこ産業(2914)は買い手として積極的なM&Aを行い事業を拡大している。SHIFT(3697)もM&A戦略の強化で業績の拡大を目指している。
 

 

M&Aに着目したファンドで注目は

M&Aに着目したファンドの中で注目したいのは、メディカル・サイエンス・ファンド(医療の未来)(AM-One)だ。このファンドは、主として成長性の高い世界のメディカル・サイエンス企業の株式に投資する。銘柄選定においては、革新的な医薬品や医療機器の開発・販売、新興国へのビジネス展開、グローバル市場におけるM&A(合併、買収)などにおいて、成長力のある企業を発掘し投資するという投資方針だ。

ただ、グローバル株式型ファンドの中にあって、相対的にリターンが小さくなっているため、レーティングの星は1つとなっており、厳しい評価を受けている。しかし、値下がりリスクも小さくなっているため、ハイリスク・ハイリターンよりも、ミドルリスク・ミドルリターンを狙いたいという、比較的安定志向の方向けなのかもしれない。

29の金融機関で取り扱われている。

メディカル・サイエンス・ファンド(医療の未来)の販売会社

 

 

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