日興アセットマネジメントがイノベーティブ・フューチャー下落の理由をレポート

みんかぶ投信の中でも注目度の高いファンドである「グローバル・プロスペクティブ・ファンド(イノベーティブ・フューチャー)」が大きく値を下げている。その原因について、運用会社である日興アセットマネジメントが25日レポートを出した。
「グローバル・プロスペクティブ・ファンド/愛称:イノベーティブ・フューチャー」設定来の運用状況とARK社の視点[1.1MB]
基準価額が設定来から約13%下落した理由としては、①米中貿易摩擦懸念、②薬価引き下げ懸念によるヘルスケア関連株の値下がりの2点が主な原因とのことだ。
同ファンドは中小型株を多く保有しているため、市場で何かしらの懸念が起きるとその影響を受けやすく、また、ポートフォリオの3分の1を占めるヘルスケア関連株が下落したことによる影響が大きいとのこと。
組み入れられている銘柄のうち、基準価額を押し下げたとされる銘柄を見ると、たしかに今後有望そうな銘柄ではあるものの、足元の業績が悪く、赤字企業が多い。こうした赤字企業は、黒字転換すると株価水準の見直しが入り、大きく値を上げる可能性を秘めているが、現時点ではどの銘柄もずるずると値を下げている状況である。いくつかは、そろそろ底値かという値動きをしているものもあるが、こうした銘柄を保有し続けるとなると、基準価額も戻すのは難しいのではないかと思われる。
運用助言を行ない、今回のレポートでもコメントを寄せているアーク・インベストメント・マネジメント・エルエル シー(ARK社)の見解では、外部環境の悪化に加え、個別銘柄の個々の事情等、短期的な要因による低迷であり、当該企業の中長期的な 成長見通しに変化はない、と考えているとのこと。
短期的な値動きに一喜一憂せず気長に待つか、どこかで見切りを付ける必要があるかも知れない。
上記レポートには、値上がり要因につながった銘柄、値下がり要因となった銘柄のそれぞれの特徴なども記載されており、非常に参考になるものなので、同ファンド保有者並びに、購入検討されている方は、ぜひ一読することをおすすめする。
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | グローバル・プロスペクティブ・ファンド(イノベーティブ・フューチャー) | 日 興 |
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みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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