クラウドファンディング コロナ禍の新たな資金調達
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や休業要請で打撃を受けた飲食店やライブハウスなどを中心に、クラウドファンディング(CF)を利用する動きが広がりつつある。政府の持続化給付金をはじめとする事業者向けの支援策がスピード感に欠け、また、感染第2波に対する自治体からの給付金では事業の継続ができないとの経営者の見方が背景にあるようだ。
需要調査としても利用広がる
CFは、インターネット経由で個人から小口の資金を集める仕組みで、募集側があらかじめ調達の目標額を設定してインターネットを通じ支援を募り、募集した側は集まった資金のうち、手数料を差し引いた額を自由に使えるというもの。将来の企業価値を見込んだ投資にとどまらず、商品提供などの見返りを見込める種類もある。
CFの仕組み自体は新しいものではなく、これまでにもベンチャーや中小・中規模事業者が事業の立ち上げなどで利用していたが、ここ数年は電機や玩具、製薬企業などの大手企業による活用も増えている。支援を募るという目的のほか、まだ一般販売が決まっていない商品の市場性を見極めるためや、一般販売前にアピールして話題の拡散を図る需要調査としての意味合いもあるもようで、これらがCF市場を大きく活性化させている。
CFは大別すると「購入型」「寄付型」「融資型」「投資型」があるが、あるプロジェクトに対して支援者が出資し支援者は出資する代わりに商品やサービスを得ることができる「購入型」CF大手のマクアケ(4479)や、資産運用したい個人(投資家)から小口の資金を集め、それを大口化して借り手企業に融資し、利回りの分配などを得る「融資型」関連のロードスターキャピタル(3482)、ZUU(4387)などが注目される。
マクアケ(4479)を多く組み入れている投資信託
マクアケ(4479)を最も多く組み入れているファンドはジャパン・エクセレント(大和)だ。このファンドはベンチマークをTOPIX(配当込み)としており、これを上回る投資成果を目指す、国内株式型のファンドだ。
2020年7月31日現在の月次レポートによると、組入銘柄のトップは、田岡化学(4113)で、マクアケ(4479)は2番目となっている。組入銘柄の構成としては、情報・通信業が26.1%と最も多く、サービス業、小売業が続く。詳しくは同ファンドの月次レポートを参照していただくのがいい。
同ファンドを取り扱っている金融機関は29社ある。メガバンクでの取り扱いはないが、証券会社や地方銀行、ネット証券など幅広く取り扱われており、ご自身の投資スタイルに合わせて金融機関を選択するといい。
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | ジャパン・エクセレント | 大 和 |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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