「ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式Fが実質トップ」9月資金流入額速報(速報値)

2020年9月 追加型株式投資信託 資金流入額(推計値)ランキング(除くETF)
(資金流入額=設定額-解約額)
2020年9月の資金流入額トップは、827億05百万円の資金流入となった「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(未来の世界(ESG)) 」です。
「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(未来の世界(ESG)) 」は、新規設定の7月から3か月連続で、資金流入額トップとなっています。
当初設定が、約20年ぶりの大型設定となりましたが、継続募集期間に入ってからも、高水準の資金流入が続いています。
2位は「 ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし) 」(資金流入額 617憶01百万円)、3位は「ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンドAコース(為替ヘッジあり)」(資金流入額 498億56百万円)です。
両ファンドとも、9月の新規設定ファンドで、資金流入額は、合わせて1,115億57百万円となり、実質的なトップといえます。
資金流入額上位10ファンドを8月と比べると、8月新規設定ファンドの「野村ブラックロック循環経済関連株投信Bコース(ザ・サーキュラー)」と「野村ブラックロック循環経済関連株投信Aコース(ザ・サーキュラー) 」に代わって、9月新規設定の「ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし) 」と「ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンドAコース(為替ヘッジあり) 」が入った形です。
販売会社は、いずれも野村證券一社です。
順位 | ファンド名 | 運用会社 |
月間資金流入額 (百万円) |
9月末純資産総額 (百万円) |
1 | グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(未来の世界(ESG)) | AM-One | 82,705 | 602,908 |
2 | ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし) | Tロウプライス | 61,701 | 62,065 |
3 | ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンドAコース(為替ヘッジあり) | Tロウプライス | 49,856 | 49,973 |
4 | デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(ゼロ・コンタクト) | 日 興 | 48,534 | 214,403 |
5 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 | アライアンス | 38,145 | 578,292 |
6 | 投資のソムリエ | AM-One | 36,634 | 307,796 |
7 | netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし) | G S | 30,318 | 578,292 |
8 | テトラ・エクイティ | 三井住友DS | 27,925 | 117,756 |
9 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型 | アライアンス | 20,081 | 268,666 |
10 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国際 | 17,315 | 159,765 |
実質的な資金流入額トップの「ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンド」ですが、設定後すぐに、買い付けの受付を停止しています。
運用会社であるティー・ロー・プライスジャパンによると、
「主要投資対象市場の規模・流動性等を総合的に勘案した結果、運用資産規模を適正な範囲に維持することで、運用効率を保つため、ご購入のお申込みの受付けを当面見合わせることにいたしました。」
とのことです。
世界のテクノロジー株式の市場規模から「ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンド」の設定額1,115億円で、運用効率が低下するとは考え難いので、ティー・ロー・プライスが運用する同種の米国ファンドの運用資産額と合わせての判断でしょう。
日本では米国を中心としたグロースファンドへの資金流入が続いていますが、米国でも同様の傾向があるようです。
【関連記事】
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配信元:NTTデータエービック
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 三菱UFJAM |
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2 | デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド(ゼロ・コンタクト) | 日 興 |
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3 | netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし) | G S |
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4 | グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(未来の世界(ESG)) | AM-One |
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5 | ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンドAコース(為替ヘッジあり) | Tロウプライス |
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6 | ティー・ロウ・プライスグローバル・テクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし) | Tロウプライス |
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7 | 野村ブラックロック循環経済関連株投信Aコース(ザ・サーキュラー) | 野 村 |
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8 | 野村ブラックロック循環経済関連株投信Bコース(ザ・サーキュラー) | 野 村 |
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9 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型 | アライアンス |
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10 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 | アライアンス |
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11 | 投資のソムリエ | AM-One |
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12 | テトラ・エクイティ | 三井住友DS |
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このコラムの著者

NTTデータエービック (エヌティーティーデータエービック)
投資信託の評価機関として蓄積した各種データをもとに、みんかぶ投信のニュースやレポート、コラムを執筆しています。また、投信会社を訪問し、話題の投資信託等のインタビュー記事など投資に役立つコンテンツを提供しています。
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