5 G AI・IoT進化の基盤を支える
人工知能(AI)・IoTの進化により世界の産業構造は大きな進化を遂げ、今後も日進月歩で成長を続けることが見込まれるが、情報通信インフラとしてその基盤を支えるのが高速通信規格「5G」である。4Gと比べ通信速度が約100倍とケタ違いに速く、タイムラグが1ミリ秒という超低遅延、1平方キロメートル当たり100万台という多端末同時接続を実現したことで、従来できなかった高付加価値サービスを生み出すことが可能となっている。
半導体や電子部品需要を創出
20年4~12月期の国内企業の決算発表は、新型コロナウイルスの感染拡大という強い逆風に晒されたにもかかわらず、製造業はハイテクセクターを中心に予想以上に好決算を発表する会社が多かった。とりわけ半導体製造装置や電子部品メーカーの伸びが際立ったが、好調な収益を確保した最大の背景として、世界的な5G関連投資の本格化による恩恵が挙げられる。半導体微細化投資の流れが加速したほか、5G対応のスマートフォン向けデバイス需要が高水準で業績を押し上げた。
日本では昨年から一部で5Gサービスがスタートしているが、普及速度は米国や中国などと比較して明らかに遅い。そうしたなか、NTTドコモ(東京都千代田区)は基地局整備で、選定メーカーが1社で関連機器を提供するのではなく、さまざまなメーカーの機器を組み合わせて使うオープン化を主導、整備コストを引き下げ5Gのインフラ推進に取り組んでいる。
NTTドコモやKDDI<9433.T>、ソフトバンク<9434.T>といった通信キャリアにとっても、5Gのインフラを活用することで従来の個人向けスマホにとどまらず、高いスペックが必要となる法人向けビジネス需要を取り込むことが可能となり、収益拡大への新たな礎を築くことができる。今後は官民が歩調を合わせ、海外資本も交えた連携体制で真の意味での5G時代が切り開かれていくことになる。
注目の次世代通信関連ファンド
次世代通信関連ファンドで注目したいのは、Oneフォーカス次世代通信(アセットマネジメントOne)と次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE 5G)(三井住友トラスト・アセットマネジメント)の2本だ。両ファンドは同じような値動きをするが、次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE 5G)(三井住友トラスト・アセットマネジメント)の方がよいパフォーマンスを上げている。取扱もOneフォーカス次世代通信(アセットマネジメントOne)は7社、次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE 5G)(三井住友トラスト・アセットマネジメント)は88社と、圧倒的な差がある。
»次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE 5G)の販売会社
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配信元:ミンカブ・ジ・インフォノイド
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | 次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE 5G) | 三井住友トラスト |
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2 | たわらノーロードフォーカス次世代通信 | AM-One |
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このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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