プロから見たマーケット情報と今後の見通し【2024年01月版】

様々なファンドを運用するプロ(運用会社のファンドマネージャー)が考える、マーケット情報や各ファンドに関連する今後の見通しについてご紹介します。
本コンテンツは随時更新でお届けしており、各社独自の観点や時間軸でのコメントになっているため、様々な視点からマーケットの動きを考えることができます。
各コメントは、最大200文字の制限がありますので、もっと詳しく知りたい方は引用元をチェックしてみて下さい。
国内株式についてのマーケット情報と今後の見通し
ファイブスター投信投資顧問株式会社の見通し

チーフ・ポートフォリオ・マネジャー 大木將充
日本興業銀行、マッキンゼー を経て、リーマンブラザーズ証券、ドイツ証券等 の外資系証券で金融セクターのアナリスト業務に従事、「 世界で一番リスクを取るアナリスト 」 と呼ばれる。
高杉良氏著の「虚像の政商」に登場するアナリストの実在モデル。
2010年ファンドマネジャーに転身。「MASAMITSU日本株戦略ファンド」の責任者。
2021年「日本株爆騰!‘ 80 年代バブルを超える大相場が来る」出版。
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投資状況について
先月に引き続き、米国における来年の利下げと日本の金融緩和終焉の可能性を重視し「米国金利低下+日本金利上昇=グロース株の下げ止まり」と「円高進展」をメインシナリオに置く形で、バリュー・グロースの別にかかわらず株価が割安と目される銘柄の中から主力銘柄中心にポートフォリオを構築しました。その結果、概ね見込み通りの展開となり、TOPIXと日経平均株価を有意に上回る形になりました。 -
マーケットの動き
日経平均株価-0.1%、TOPIX-0.4%、グロース250指数-1.4%となりました。
要因は、FRBの利上げ停止観測の台頭による米国金利大幅低下と、日銀会合における現状維持方針の発表を背景とした円高進行に尽きると思われます。米国金利大幅低下と日銀の金融緩和策の現状維持決定は株価の上昇要因であり、株価は米国を中心として世界的に力強い上昇を示しましたが日本株だけは円高を理由として低調に推移しました。 -
投資環境の見通し
この年始から3月にかけて来期の企業業績の5-10%増益が株価に反映される形で、当社の年度末のターゲットである36,000円前後に接近する可能性が高いと考えています。
2024年には日本企業全体として5-10%増益と目される来年度の企業業績と、再来年度までの日本経済におけるインフレ継続を織り込むことにより名目GDPの継続的成長と連動した形で、日経平均株価40,000円実現が見えてくると考えております。
大木將充氏が運用するファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
ファイブスター投信投資顧問
MASAMITSU日本株戦略ファンド
|
19,169円
45円
|
17.45%
|
1.859% |
コモンズ投信株式会社の見通し

代表取締役社長兼最高運用責任者 伊井哲朗
名古屋市出身、山一證券入社後、主に営業企画部に在籍し営業戦略を担当。
その後、メリルリンチ日本証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)の設立に参画し約10年在籍。コモンズ投信創業と共に現職。2012年7月から最高運用責任者兼務。
BSテレビ東京「日経プラス9」レギュラーコメンテーターも務めるなどメディア出演多数。
コモンズ投信は、骨太な長期投資家として特色があり、親子で経済や金融の知識を学べるセミナーも積極的に展開している。
著書に『97.7%の人が儲けている「投資の成功法則」(日本実業出版社)』などがある。
-
運用状況について
12月、当ファンドは0.91%の上昇となりました。組入銘柄の中では5%以上上昇した銘柄が16社ありました。組入上位銘柄の騰落率では、レーザーテック+12.50%、松屋R&D+8.38%が上位2銘柄、デクセリアルズ▲10.94%、三越伊勢丹HD▲8.20%が下位2銘柄となりました。
当月のポートフォリオ組入銘柄数は1社減少し58社。株式組入比率は99.4%(前月末比+0.9%)としています。
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マーケットの動き
12月の内外株式市場は、米国の利上げ打ち止め観測が高まり、米国長期金利が低下したことを受けてNYダウが史上最高値を更新するなど欧米の株式市場は上昇しました。こうした流れから米国SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も史上最高値を更新するなど半導体関連株が好調でした。国内株式市場は、日銀の金融政策においてマイナス金利解除の思惑が高まり、円高を伴い株価の上値は重たい展開でした。 -
投資環境の見通し
おかげさまで、当ファンドは2013年12月の運用開始から10周年を迎えることが出来ました。変化をキーワードにした当ファンドは、2020年を起点に日本は大きく変わる、その変化にチャレンジする企業をファンドを通じて皆さんと共有したいとの思いで立ち上げました。この10年、世界を大きく変える出来事が続きました。日本は30年ぶりのデフレからの脱却期待もあり、大きな潮目の変化を迎えています。
ファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
コモンズ投信
コモンズ30ファンド
|
49,233円
371円
|
29.88%
|
1.078% | ||
コモンズ投信
ザ・2020ビジョン
|
25,647円
294円
|
12.88%
|
1.265% |
海外株式についてのマーケット情報と今後の見通し
ファイブスター投信投資顧問株式会社の見通し

シニア・ポートフォリオ・マネジャー 元木宏
フォード自動車株式会社の財務統括本部でアナリストとして勤務した後、1994年にアライアンス・キャピタル・アセット・マネジメント社にアナリストとして入社。
その後、執行役員・株式運用部長を歴任。2005年にAIGインベストメンツ社(2009年よりパインブリッジ・インベストメンツ社に商号変更)に常務執行役員・運用本部長として入社。
2018年にファイブスター投信投資顧問株式会社にシニア・ポートフォリオ・マネジャーとして入社。
-
投資状況について
今月の当ファンドの基準価額は、前月末比-0.23%の下落率となりました。
12月は、前月に続いて、現金割合は必要最小限とし、高い株式投資割合を維持しました。また、第3四半期の決算分析に基づいて、積極的な売買を行いました。 -
マーケットの動き
12月は好調な米国株のセンチメントに引っ張られる形でベトナムVN指数が上昇しました。しかし米ドルが対円で下落、米ドルと連動する傾向の強いベトナムの通貨ドンも対円で下落した結果、基準価額はわずかに下落しました。
月間推移は、VN指数+3.3%、米国S&P500株価指数+4.4%、米10年債利回りは3.88%に低下、ドルは対円で4.8%下落し月末141.04円、ベトナムドンは対ドルでほぼ変わらずでした。 -
投資環境の見通し
経済指標では12月の鉱工業生産指数の伸び率は前年同月比+5.8%と前月と同様の成長を示し、輸出は前年同月比+13.1%と前月から加速しました。消費も、小売売上高が前年同月比+9.3%と堅調を維持しています。
近いうちに証券取引市場のシステムが全面的に更新され、その結果、株式売却の資金を使って同日の株式投資が可能となる予定で、これによりベトナム株式市場の更なる活性化が実現するのではないかと考えます。
元木宏氏が運用するファンド | 基準価額 (前日比) |
利回り (リターン) |
信託報酬 | 販売会社 | 最新分析 レポート |
---|---|---|---|---|---|
ファイブスター投信投資顧問
ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス)
|
19,438円
-79円
|
24.00%
|
2.167% |
※本記事は、市場環境に関する情報の提供を目的として、作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではなく、いかなる内容も将来の市場環境等を保証するものではありません。
関連銘柄
順位 | ファンド名 | 運用会社 | レーティング(1年) |
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1 | ザ・2020ビジョン | コモンズ |
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2 | ベトナム・ロータス・ファンド(ロータス) | ファイブスター |
★
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3 | コモンズ30ファンド | コモンズ |
★
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|
4 | MASAMITSU日本株戦略ファンド | ファイブスター |
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|
このコラムの著者

みんかぶ編集室 (ミンカブヘンシュウシツ)
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