『新NISA1年目の2024年は記録ずくめの1年』～2024年12月資金流出入状況から～

2024年12月の投資信託の概況が投資信託協会から発表されました。
公募株式投信（ＥＴＦ除く）の設定額から解約額と償還額を差し引いた資金増減額は、8,710億円増となりました。

純資産総額は140兆円台へ

2024年12月は、設定額3兆6,414億円、解約額2兆7,305億円、償還額400億円で8,710円の資金流入となっています。前月は、資金流入額が1兆円台を回復しましたが、12月は、解約額が高水準となったこともあり、再び1兆円割れとなりました。

11月は、運用による資産増減額が619億円のマイナスでしたが、12月は、3兆9,703億円のプラスとなり、純資産総額は4兆5,084円増加し、140兆9,198億円となりました。

2024年は記録ずくめの1年に

2024年の年間設定額は、43兆9,764億円と、過去最高額だった2013年の36兆1,724億円を大幅に上回りました。資金流入額は、リーマンショック前年の2007年の14兆3,346億円を上回り、過去最高額の15兆3,412億円となっています。運用による資産増加額、純資産増加額ともに、2年連続で最高額を更新しました。

新NISA1年目の2024年は、記録ずくめの1年となりました。

2024年　年間資金流入額　上位10ファンド

2024年の年間資金流入額上位10ファンドは、上表のようになりました。

トップと2位はｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍシリーズの（オール・カントリー）と（S＆P500）となりました。10ファンド中、6ファンドがインデックスファンド、4ファンドがアクティブファンドです。

毎月分配型の2ファンド「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Ｄコース毎月決算型（為替ヘッジなし）予想分配金提示型」と「インベスコ世界厳選株式オープン＜為替ヘッジなし＞（毎月決算型）（世界のベスト）」は、新NISAの成長投資枠の対象外のため、2024年の資金流入動向が注目されましたが、両ファンドとも高水準を維持しています。

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